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思考法は4つのフェーズを辿ってきた。

「直感と論理をつなぐ思考法」の著者、佐宗邦威さんは、「思考」のモードは4つのフェーズを辿ってきたと言います。

1)カイゼン思考
トヨタが有名ですね。誰かが規定したゴールを基準に、カイゼンを積み上げていく思考です。
このモードでは、生産性や効率化が重要視されます。PDCAループが代表例ですね。
2)戦略思考
一定のリスクをとりながらも、狩猟や採集のような行動を重ね、陣地取り合戦を繰り広げるモードです。
勝利によって得られるのは、「支配力」です。MECEという考え方がこのモードの代表例です。
3)デザイン思考
ハイコンセプトや新しいことを考え出すモードです。
起源はデザイナーにあるとされ、デザイナーが制作物を生み出すときに使う思考プロセスをビジネスの世界でも使えるようにしたモードだと言えます。
手を動かして考えるプロトタイピングや、五感を活用する、右脳と左脳を交互に行き来する、などの手法があります。
4)ビジョン思考
自分自身のビジョンを求めて山を登るようなモードです。
他人との競争ではなく、自分が求める山へ楽しそうに生き生きと登るイメージです。この姿に魅了された「フォロワー」がそれに続くのも特徴です。
創造的という点ではデザイン思考と似ていますが、デザイン思考が「課題解決」的なのに対し、ビジョン思考は「自分の中の本当の関心と向き合い、そこから生まれてくる妄想=ビジョンを起点に考える」という点で異なります。

ただ、この4つのフェーズを辿ってきたにしろ、場面によってはカイゼン思考が効果的なときもありますし、どれが良いというわけではないと思います。
考えようとする対象や事例などによって、柔軟に思考を使い分けられたら、きっと最強ですね。

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