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人生は自由になるか?

世界価値観調査というものがあるらしいですね。
世界の60以上の国で共通の項目で調査をするという大規模な研究プロジェクトで、5年ごとに調査が行われてします。
いろいろな質問項目があるのですが、中でも僕が興味を持ったのは、「あなたは、ご自分の人生をどの程度自由に動かすことができると思いますか?」という問いです。
この結果、ずっと日本は最下位なんです。2019年調査では若年層で少し上がったみたいですが。日本では、「人生は自分で切り開いていくもの」という価値観が育ってないのかもしれないと書かれていました。
一方、一位はメキシコ。ラテンアメリカ人のうち、メキシコ人は何でも明るく考える傾向があると言われています。人生態度として楽天的なんですね。
科学的な見地からも、日本人は遺伝的にセロトニンの分泌が少ないと言われています。セロトニンは幸せを感じるハッピーケミカルとも呼ばれます。
メキシコ人は、生に対してだけでなく、死に対してもポジティブだと言われます。
メキシコ人へのインタビューでは、「アステカ文明に由来している。」ということを言う人もいたそうです。
アステカ時代、死は"新しい命へと生まれ変わる一つの過程に過ぎない"と考えられており、永遠の生という幸福のために必要なステップだということです。
また、スペインからの独立をするための期間が長く、自分の生活は自分たちでどうにかする!という意識が強く、くよくよネガティブになっても仕方ないと考える人も多いようです。
日本、メキシコ、それぞれ遺伝的な要素、歴史、環境、生活様式などが影響していると思いますが、日本は悪く言えばネガティブ、良く言えば慎重ですね。
仕事にしても、学校にしても、生活にしても、制度的に制限がかかることはほとんどないにも関わらず、人生の自由度を低く見積もってしまっているのはもったいないですね。
でも、2019年の調査で日本の若い世代でこの項目のポイントが上がってきているのは嬉しいことです。

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