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優れたネーミングにはストーリーが見える。

商品、企画などに名前をつけるネーミング。このネーミングひとつで売り上げや集客に大きな差が生まれることがあります。
たとえば、伊藤園が販売した「缶入り煎茶」。この名前のときは売り上げが低迷していましたが、「お~いお茶」に変更後は、なんと売り上げが6倍になったそうです。
ちょっとお茶持ってきてくれない?という呼びかけの場面が連想されますね。
また、レナウンの紳士用靴下「フレッシュライフ」。抗菌防臭素材の先駆けとなった高機能商品でしたが、発売から6年間は徐々に売り上げが減少していたといいます。
そこでネーミングを「通勤快足」に変更。売り上げは10倍に伸びました。
通勤電車の中、革靴を履くサラリーマンの足も快適なんだと連想できますよね。

どちらも場面、ストーリーが連想されること、一回聞いたら忘れにくいという特徴があります。
優れたネーミングには次の5つの効果があるといわれています。
1)一度聞いたら、忘れない。
キャッチーでシンプルであることが必要です。
2)複雑な概念をシンプルに伝えられる。
抗菌防臭素材でどうこう…、というより、「通勤の足が快適になる」という変換ですね。
3)異なる視点で眺めはじめられる。
「缶入り煎茶」だと、日本茶を好んで飲む人用なのかな?と思ったりしますが、「お~いお茶」だと、誰でも日常的に飲むお茶、という感じがしますね。
4)自分も関わりたいと思う。
使った場面が一瞬で想像できると、「あ、使ってみよかな。」となりやすいですね。ネーミングには顧客の心を一気に引き寄せる力があります。
5)まわりに伝えたくなる。
「缶入り煎茶」だと、固有性もなく、どこのどの商品なのかすら分かりません。良いネーミングはあの企業のあの商品!という限定力も高く、クチコミでの広がりも期待できます。

商品や企画に名前をつけるときは、場面やストーリーが想像できるものにすると、必然的にこの5つの効果を得ることができるのではないでしょうか。

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