見出し画像

『鬼龍院花子の生涯』

はい。

 #夏に見たい映画

ということで、鬼龍院花子の生涯。
昭和52年公開の、「昭和の映画」です。

(トップ画像はこちら(←click!)から拝借しました)


夏といえば暑いもの。夏は昔々から暑いものだけど、近年の夏は殺人的にすらなっていて...。

それはともかく、暑いなら暑いように過ごさないといけない。空調の効いた屋内で過ごすのもいいけれど、からだにあまりよくないのも事実。

で、「処暑」という考え方、処し方があります。

暑い夏に敢えて熱いものを食べたり飲んだりして、からだを元気にしようという“前向き”なやり方。

ウナギやレバニラを食べるとか。
熱い焙じ茶を頂くとか。

もちろん“後ろ向き”だってあるわけですが。


「昭和の映画」もいろいろありますが、思い返せば熱いものが多かったような気がします。数ある「熱い映画」のなかで、まず思い浮かんだのが鬼龍院花子。

なんといっても夏目雅子がキレイだし。

なめたらいかんぜよ!


のセリフのね、パンチ力がね。
『西遊記』の三蔵法師をやっている同じ人のものとは思えなかった。


そういえば当時、

こんなのがブームだったりもしました。

可愛いけど、動物虐待。

虐待といえば、『鬼龍院花子の生涯』もそうした映画と言えるかもしれない。男尊女卑で、女性に尊厳は認められることがなかなかなかった(昭和からさらに)昔を、どこか懐かしむ風情もなきにしもあらずな。


厳しいものがあったがゆえに、悲しくも光り輝くものがある。

それはいつの時代も変わらない真理でしょうけれど、その描き方の「湿度」が高いという。だから、熱量そのものは現在もそうは変わらないかもしれないけれど、暑苦しく感じるものがある――のかもしれません。


ネットで探せば本作の予告編動画がすぐに見つかります。予告編だけでも暑苦しさは十分に伝わってきますが、敬遠する向きもいそうなので、テキストに貼り付けることはしないでおきましょう。

感じるままに。