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STSについて

福岡でベンチャーキャピタリストになって1年が経ち、日々考えたことや思ったこと、これから起業する人・ベンチャーキャピタリストになりたい人の役に立ちそうなことを、徒然なるままに書いていこうかと思っています。

研究開発型スタートアップ、本当にお金がかかりますよね。その負担を少しでも国としても減らせるようにと、様々な国の取り組みがなされています。

その1つとして、今回ご紹介するのが、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「STS」です。
これは、シード期の研究開発型スタートアップ(Seed-stage Technology-based Startups)に対する事業化支援の助成事業になります。
https://www.nedo.go.jp/koubo/CA2_100293.html

具体的な技術シーズを活用した事業構想を持ち、認定したVCにより、NEDOに申請する助成対象費用の3分の1以上の金額の出資を受けるSTSに対してNEDOは助成する事業になります。

STSには、STSとSTS2の2パターンあります。
NEDOが助成率及び助成額上限、助成事業の期間
STS   助成率:2/3以内(1件あたりの上限額は7,000万円
               交付決定日から最大1.5年以内
STS2 助成率:2/3以内(1件あたりの上限額は2億円
               交付決定日から最大2年以内

例えば、STSに採択されると、総額9000万円の研究開発費用が必要な場合、VCから3000万(1/3)、NEDOから6000万(2/3)が得られます。VCの支援に+αでNEDOが支援してくれる仕組みになっています。

私の勤務先であるQBキャピタルは、NEDOに認定いただいて、認定VCとなっておりますので、ご応募を考えられているベンチャーの方は、ぜひご相談ください。

2021年認定VCは以下になります。
(NEDOのHPから五十音順で転記しております)

15th Rock Ventures 有限責任事業組合
ANRI株式会社
Beyond Next Ventures 株式会社
DRONE FUND株式会社
JMTCキャピタル合同会社
合同会社 K4 Ventures
MedVenture Partners 株式会社
QBキャピタル合同会社
SBIインベストメント株式会社
株式会社TNPスレッズオブライト
インキュベイトファンド株式会社
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
ジャフコ グループ株式会社
株式会社ディープコア
株式会社デフタ・キャピタル
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ
ニッセイ・キャピタル株式会社
日本ベンチャーキャピタル株式会社
株式会社ファストトラックイニシアティブ
みやこキャピタル株式会社
株式会社みらい創造機構
モバイル・インターネットキャピタル株式会社
合同会社リアルテックジャパン

どこのVCさんもディープテックに力を入れているVCでありますが、それぞれファンドの期間や投資方針なども異なりますので、1つのVCに断られたとしても、いくつかのVCにご相談されることをお勧めします!

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