gururi's talk at 大津商業高等学校
こんにちは。しー(ツマ)です。
なんだかまた久々のnoteになってしまいましたが、今日は、お店の営業のことは全く違うことを。
とても貴重な体験をしたので、このまま覚えておくためにも今のこの感情のままをつらねていきたくて、帰宅してお風呂に入って真っ先にPCに向かっています。(書きたくて帰り道もうずうずしていました)
ちょっと長くなってしまいますが、つれづれと。
gururi's talk at 大津商業高等学校
6/29(月)、今日は大津商業高等学校で高校3年生の課題授業の一環として、本当に恐縮ではあるのですが、夫婦で講演をさせていただきました。
講演、ですよ。こうえん。コウエン。
もう、びっくりです。まさか自分たちが講演をすることになるなんて、生きてこの方1mmも思ってもいませんでしたから(笑)
ご縁のきっかけとなったのは、gururiによく来てくださる大津商業高等学校のS先生からのお声掛けでした。
「県外からお越しになったgururiさんご夫婦から、県外から見た滋賀の魅力やカフェ開業について高校生にお話していただけませんか?」
ある日、いつものようにテイクアウトに来てくださったS先生からそんなご依頼をいただいたんです。
「え?わたしたちですか?え、むしろわたしたちでいいんですか?」
何度も聞き返すわたしたちに、先生は「そうなんです、よければおふたりにお願いしたいなと思っていまして…」と。
大した人間じゃないし、何かを成し遂げた偉人でもないし、本当にザ凡人のわたしたちが、高校生にとって実になるような話を出来る自信も正直なかったんですが、、わたしたち得意の「楽しそう!やってみよう!」が発動して、ふたつ返事で「わたしたちでよければ!」とご依頼を受けました。
(でも、ご依頼くださったのがS先生だったから、というのはとっても大きいです。「生徒たちに、というのももちろんあるんですが、僕自身が個人的に聞いてみたいというのも大きくて…」とにこにこ笑いながらS先生に言われたら、もう、、受けちゃいますよね。)
「もちろん!」と受けたはいいものの、さて、、何を話せばいいのか、、高校生たちは何を知りたいのか、何を聞いたらちょっとは為になるのか、、。
講演、なんてものを今までしたことがないわたしたちは「うーん…」と悩みつつ、「まぁでも、着飾ったってしょうがないし、講師でもないわけだからわたしたちは自分たちの経験談とか考えを話す他ないよね」ということで、ありのままをお話することに。
講演の内容は…
手探りながらも、普段のカフェ業務の合間少しずつスライドを作って、わたしたちが話そうと決めた内容が
1.自己紹介
2.gururiについて
3.gururiを通して見た滋賀
4.まとめ
この4つ。質疑応答を含め約1時間ほどを予定していたのですが、スライド作った段階で「これ…足りるのかな…」と内容に不安を覚えてました。
ふたりともなんだか変に真面目なところがあるので、「これは生徒たちの為になる?」「あー、でもこれはいらないかも」「これも言ったほうがいいんじゃない?」「あ”ー時間配分どうしよう…!」と当日の朝もあたふた(笑)
最終的に「平凡な自分たちが話せることなんて限られてるんだから、うん、大丈夫だ!とにかく楽しめばいいんだ!」という謎の励まし合いであたふたを沈め、会場となる高校に向かいました。
ふわふわ落ち着かない講演前
講演、というものが初めてだったし、(約束の15分も前に着いてしまったのに案内してくださった先生ありがとうございます…汗)いざ会場についてみると思っていたよりも広くてしっかり「講演会場」だったので、その講演者席に自分たちが座っていることがなんだか不思議で気持ちがふわふわ。
座って待っていると、何名かの生徒さんが会場を覗いたんですが、会場の外で他の生徒さんを待ってる様子。その様子を見て「知らない人がいたら入りにくいよなぁ。あぁ、そっか。その「知らない人」は自分たちで、その自分たちがこれから講演するのか。」とさらに不思議な気持ちに。(自分が高校生だった頃思い出しても、確かに普段知らない人(講演者)が会場にいたら入りにくいよなぁ、とぼんやり思ったり。)
そうこうしているうちに約20名の生徒さんが揃って、授業が開始。
S先生から改めてわたしたちの紹介をしていただき、講演がスタートしました。
自己紹介
まずは、わたしたちが何者なのかということを簡単に自己紹介するところから。
わたしたち(特にわたし)は、生まれてから今に至るまで、色んな場所に住んできたので、その移住遍歴についてもお話しました。(ちなみに、わたしは、岡山→ドイツ→岡山→大阪→札幌→八幡市→京都市→大津市、という感じです)
滋賀への移住について
札幌から関西に出てきて、しばらく京都で暮らしていたわたしたちがどうして滋賀に移住したのか?
実は、ピンポイントできっかけの日があるんです。
2017年の春、友人に誘われて見に行った滋賀レイクスターズの試合。それがそのきっかけの日。
あの日、二人で初めて琵琶湖を見て
「琵琶湖すごい!!!!!!住みたい!住む!!!!」
となったんです。(本当にこんな感じでした)
そして「住みたい!」で終わらないのがわたしたち。そこから怒涛の勢いで物件を探して、3ヶ月後には引っ越しました。(思い立ったが吉日ですね。)
滋賀に住み始めて約3年。まだ滋賀歴3年なので、ぺーぺーですし、正直まだ滋賀のことは詳しくない上に、行ったことないところばかり。だから、滋賀の魅力を話すとなっても、とりあえず「滋賀の魅力!それは琵琶湖!琵琶湖大好き!」というわたしたちなので、講演の中ではとにかく琵琶湖がすんばらしいんだよーと琵琶湖推しで話をしました。
ただ、ずーっと滋賀で生まれ育った生徒さんにはあまりピンと来なかったようで、カズさん(オット)が「もやもやしたときとか、悩んだときとか、琵琶湖に行かない?」と聞くと、みんな首を振ってました(笑)
そっかー、そりゃそうか。ずっとそばにあるものはなかなか気づかなかったりしますもんね。(でもね、琵琶湖ってほんとすごいんだよ。ほんとに!)と心の中で力説しましたけど。笑
gururiについて
滋賀愛(むしろ琵琶湖愛)を散々語った後、やっとgururiの話に。
そもそもどうしてgururiをはじめたのか?どうして滋賀だったのか?開業までにどんなことをしたのか?など、これまでインスタやnoteに書いてきた話をぎゅぎゅっとまとめて、お話しました。
話していく中で「どうして滋賀だったのか?」を改めて考えてみたんです。
講演の中でも言ったんですが、やっぱりそこもわたしたちは「琵琶湖」がきっかけでした。
gururiのHPのaboutにも少し書いているのですが、琵琶湖を眺めたときに感じるあのゆったりとした感覚が、わたしたちがgururiをつくる上で大事にしてたコンセプト「慌ただしい毎日の中、ほっとするひととき」を過ごす感覚にとても近かったんです。
ゆったり出来る琵琶湖のそばで、ゆったりした空間をつくりたい。そう思ったのが滋賀でお店を始める理由でした。
(改めてこうやって話したり文字にしたりすると、いかに自分たちにとって琵琶湖が大きいかわかりますね。やっぱり琵琶湖は偉大です。)
gururiを通して見た滋賀
講演の内容を考えている間、「わたしたちだから話せる滋賀の魅力ってなんだろう」と色々と考えてみてました。
色々考えた結果、それってやっぱり「gururiを通して見た滋賀」なんじゃないかな、と。
住むだけじゃわからない、滋賀の魅力。gururiを通して見えた滋賀の魅力。
わたしたちにとって、それは「優しさ」なんですよね。
これまでにも何度も書いたけれど、施工中も、オープンしてからの10日も、テイクアウトに切り替えた後も、店内営業を少しずつ再開したときも、どんなときでも「頑張ってね」「待ってたよ」「応援してるよ」「楽しみにしてます」の声をたくさんたくさん、ほんとにたくさんいただいて。
それがわたしたちにとってほんとに大きかったし、その「優しさ」に本当に助けられたんです。
そういう滋賀の「優しさ」は、gururiを通してじゃなければ感じられなかったものであり、gururiを通してだからこそ強く感じられたもの。
だから、わたしたちにとって滋賀の魅力は「優しさ」。とっても大きな優しさです。
講演の最後に
言いたいことがありすぎて、伝えたいことがありすぎて、とっちらかった講演になってしまったのですが、高校生の方々にお話するにあたって伝えたい(自分たちだから伝えられるんじゃないかなという)ことがありました。
それは、「どんな道をたどったとしても、それが全部つながるよ」ということ。
決して順風満帆とは言えないこれまでだったわたしたちでも、今、こうやって大切なお店を持つことができて、gururiを通して幸せだなぁと感じる瞬間をたくさん持てているのは、これまで自分たちが経験してきたこと(辛いことや、しんどかったこと、嫌だなぁと思ったこと、苦労したことや、楽しかったこと、嬉しかったこと、分野の違う仕事の経験だって全部)が、全部ひとつにつながってるからなんだな、と強く感じているから。
だから、月並みな言葉かもしれないけれど、、何でもやってみればいいよ、ということを伝えたかったんです。気になることがあれば、全部。とりあえず、やってみる。
それが自分に合ってるか、合ってないか、好きなのか、好きじゃないのか、そういうのは徐々にわかっていくことだから、ひとまず何事もやってみたらいいんじゃないかな、と。
そんな話をしつつ(半ば強引に)しめて、講演終了です。
質問タイム
こんな話で大丈夫だったのかな。退屈じゃなかったかな。。という不安を抱えながらの小休憩後、少しだけ質疑応答の時間をいただきました。
S先生の配慮もあってか、生徒さんから思ったよりもたくさん質問をいただけて、少し安心、、。質問の内容が、皆とても真面目なものばかりで、(講演の聞き方を見ていても)本当に真面目な生徒さんたちだなぁという印象でした。
講演後、生徒さんが感想文(レポート)を書いてたんですが、後日S先生が見せてくださるみたいです。(半分怖くて半分楽しみ)
(先生から生徒さんたちの感想文をいただきました!詳しくは追記に…)
裏話:焦るわたしたち(笑)
カズさんからの自己紹介でスタートしたのですが、思っていた以上に生徒さんたちが真面目に(静かに)話を聞いてくださっていて、ゆるゆるわいわい話せばいいよね!と事前に話していたわたしたちはちょっと焦りました(笑)
わわ、どうしよう!!!え、これ大丈夫かな?どど、どうしよう!
普段わたしたちはそんな多弁でもないんですが(むしろ喋りはのんびり遅い方)、その静かな間を埋めるようにめちゃくちゃ喋りました(笑)
出来るだけ一方通行にならないように、話の途中で色々と質問をして手を挙げてもらったり、話しかけたり、としていたのですが、まぁなんせ自分たちも不慣れなもので、話もとっちらかり…(これでも頑張ったんですよ!笑)
結果、予定していた時間をおしてしまい、、あぁぁ、ほんとすみません。。
でも、本当に本当に貴重な経験でした。こんな経験、なかなかできませんもんね。
焦ったし、とっちらかっちゃったけど、わたしたち自身はとても楽しかったです。(カズさんに至っては、うまく話せなかったからリベンジしたい…と言ってるくらい)
こんな機会を設けてくださったS先生、ほんとにありがとうございます。
ご縁ってすごいなぁ、と改めて感じてます。
、、、と、ここまで一気に書いたら4500文字以上にもなっててびっくり。さすがに長すぎですね(笑)ま、いっか。
今日はとりあえずゆっくり寝ます。あまりに大きな体験だったから、夢でも講演してるかも(笑)夢ではもうちょっとうまくやりたいなぁ。。
とりあえず今日無事に終わったので安心して寝られそうです。
ではでは。おやすみなさい。
--追記--
7/1、講演直後に生徒さんたちが書いていた感想文を、S先生がgururiに持ってきてくださいました!
正直、「全然うまく喋れなかったな…楽しかったのかな…何かちょっとでも伝わったかな…」と、夫婦ともども講演の帰り道はほんとに不安だったんです。(ふたりで反省会したくらい。笑)
でも、書かれた感想文を見て、そんな不安がふわっとどこかへ消えていきました。
びっしり書かれた文章に並んだ嬉しい言葉たち。
「聞けてほんとによかった」
「お店に行ってみたいと思った」
「自分の将来に役立てたいと思った」
(ほんとは全部スキャンしてここに載せたいくらい!!)
でも、一番嬉しかったのは、たくさんの生徒さんたちが、
「自分もどんどん挑戦していこうと思った」
と書いてくれていたこと。
あぁ、ちゃんと伝わってる。
わたしたちが伝えたいと思ってたこと、ちゃんと伝わってたんだ。
そう感じて、なんだか夫婦ふたりで感動してしまいました。
あんな拙いわたしたちの話から、色々なことを感じ取って、素直に思いや考えを言葉にして並べてくれたこと。そのことがほんとに嬉しくて。
高校3年生という、多感で悩むことも多いだろう時期の子たちにとって、わたしたちの話が何かの小さなきっかけになってくれてたら、そんな嬉しいことはないです。
この感想文たち、わたしたちはきっと何度も読み返すと思う。読み返す度に、きっと元気や優しさやあったかい気持ちをもらうと思う。
よし。この感想文たち、うちの家宝にします。
大事なものがまたひとつ増えました。
今日もゆっくり寝ていい夢見れそうです。
しー(ツマ)でした。
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