見出し画像

はるさき小学校3ねんヒポポタマスがっきゅう 2

いしさがし

「え?こくりつこうえんのいしってとっちゃダメなの?」

こうちょうせんせいからもらったきょかしょうのうらのちゅういをみてちょっとびっくりした。

「でも、いまぼくがとりたいのって『いしきり5だんはいけるでしょのいし』とかだしね。かんけいないよねー。」

「あー、おみせのなまえどうしよっかなぁ?こうちょう先生になまえきめろっていわれたしなぁ。」

『トシオのおみせ』『トシオのいしといきもののおみせ』『トシオのいけてるおみせ』

「なんかパッとしないよなー。」

「っていうかクラスのまえのろうかでしょうばいするんだからクラスのなまえいれたほうがいいのかな?」

『ヒポポタマストシオのいしといきもののおみせ』『3ねんヒポポタマスがっきゅうまえのトシオのいしといきもののおみせ』

「あんまりながいとわすれちゃうか。」

『ヒポポタマストシオのみせ』

「かんたんなのがいいかな?」

『トシオのみせ』

「やっぱりクラスのなまえはあったほうがいいかなぁ?」

「クラスめいながいんだよな。」

「でもヒポポタマスってなんかおもしろいからつけとこうかな?」

「『ヒポポタマストシオのみせ』でいっか!」

「なにうってるかは、かみにかいてはりだしたらいいよねたぶん。」

「それにさいしょはあまりうるものないからみればわかるし。」

「あー!くらくなるまえにいしとりにいかなきゃ!」

いそいでじてんしゃでかいがんにでかけた。

「お!このいしうすくてもちやすい!これゲットねー。」

「これはダメ。これもぶあつい。これはかるすぎる。さがすとむずかしいな。」

「っていうかいし1こ10えんはたかいかなぁ?」

「1えんとか5えんとかみんなもってないよね。ふつう。」

「あ、でもコンビニのおつりとかで1えんもらうか。」

「いし1こ1えんにしよ!」

「でもうれるくらいいしきりいけそうないしってなかなかないよね・・・」

「あー、1えんのためになんぷんさがしてんだろ?」

「さがしながらびょうきやけがしちゃいけないんだよね。」

ちゅういをもういちどよんでみた。

『ほんとにいしきりにつかえそうなものキレイなものめずらしいものだけえらんですこしだけ』

「キレイないし、めずらしいいしでもいいのか。そっか!」

もういちどいしきりのいしだけでなくてキレイないしやめずらしいいしとかもさがしてみる。

「あ、これあおくてしろいすじがキレイじゃね?」

「このくろいいしかっけー」

「いしにもいろいろあるなぁ。」

「このみどりとしろのいしキレイだな。」

「あ、これいしきりにつかえそう!」

「まあ、さいしょはこのくらいでいいか。てでもてるくらいにしろってちゅういにかいてあるし。」

「けっこうおもいな。」

30こくらいみつくろってじてんしゃのかごにふくろごとつっこんでかえった。

「おかあさーん、これしゃしんとって。うりあげノートにはりたいんだ。」

「え?あなたまたなによこのいし!うりあげノートってまさかこれうるきなの?」

「うん。こうちょう先生にきょかしょうもらった。」

「またバカなことかんがえて。いくらでうるきなのよ?」

「いし1こ1えん」

「もう、かうよりじぶんでとりにいったほうがはやいじゃないの。うれるわけないじゃない。」

「う、うん・・・」

「で、しゃしんとったらいいの?もういんさつするだけで1 えんいじょうかかるんじゃない?もう。」

「パシャ!パシャ!」

「かみだいのせつやくで1まいにまとめていんさつするから、じぶんできってノートにはりなさいよ。」

「うん。」

「でも、いちおうしょうひんなんだから、きちんと1こ1こていねいにあつかいなさいよ。さっきみたいにまとめてふくろにいれてたら、キレイないしにきずがついたりするかもしれないでしょ?」

「うん。わかった。」

「まあ、まとめてふくろにいれるまえにティッシュとかにくるんでべつのものにいれるといいかもね。いしきりようのいしとかはそのままでいいかもしれないけど。」

「うん。」

「あと、おつりように1えんとか5えんとかたくさんもっていかないといけないかもしれないわね。いいわ。おつりちょきんばこからだしておくから、あなたのおこずかいでおなじきんがくぶんもらうわよ。」

「うん。」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?