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「ときはなたれしゆるやかエクストラ」開催報告


ご挨拶

こんにちは、ぐるまんと申します。
ポケモンカードゲームを全シリーズ遊んでいるだけの一般市民です。
普段はポケモンカード公認自主イベント「ゆるやかエクストラ」を2か月に一度のペースで開催しています。

先月、ポケモンカードのエクストラレギュレーションにおいて「デッキの入れることのできないカード」に思いを馳せる、不思議な記事を発表しました。

こちらでも告知された通り、エクストラレギュレーションにおいて「デッキに入れることのできないカード」を使って遊んでもいいよ、というポケモンカード公認自主イベント「ときはなたれしゆるやかエクストラ」を去る12月14日(木)にバトロコ高田馬場様にて開催しました。今回は本イベントの開催報告をいたします。


おおざっぱな動機

そもそも「ときはなたれしゆるやかエクストラ」を開催しようと考えた動機は、「(公式大会では使えないカードを除いて)全部のカードを使っていいよ!」と言ったら人間はどうなってしまうのか?という好奇心から生じました。己の道を突き進む人、相手をひたすら妨害する人、泥沼でちゃぷちゃぷ遊びたい人等々、いろんな方が来てくださるだろうと想定しておりましたが、前日は恐怖で震えていました。
当日、参加者の方が奇数になった場合に備えて私もデッキをこさえたのですが、泥沼のウォータースライダーで遊ぶようなデッキ(モルフォンでやさしくグッズを使わせないデッキ)となりました。
また、公平性の観点から同じお相手と先攻・後攻を入れ替えて2回対戦してもらうようにしました(ご好評いただいたのでよかったです)。


参加者の皆様のデッキ

まずは参加者の皆様のデッキをご紹介します。

①eringiさん

わるそうなカードがてんこもり

「いたずらロック」のクレッフィと「がまんのかべ」のソーナンスでお相手のポケモンの特性をなくして動きを止め、「ロケット団の工作」や「ジュジュベ&ハチクマン」でお相手の山札をトラッシュしていくデッキです。
「シェイミEX」や「カプ・テテフGX」等のたねポケモンの特性で場を整えていくデッキが多く使われるとの想定で、クレッフィがとにかく強力でした。対戦相手の皆さんはことごとく悲しんでおりました。


②QUALさん

ミュウがいいアシスト役

「テツノブジンex」がうろちょろしてダメカンをばらまき、「チャーレムV」のワザ「ヨガループ」でさらに自分の番をつくるというデッキです。
「ゲンガー&ミミッキュGX」のGXワザ「ホラーハウスGX」で1ターンもらうこともできるので、ますますダメカンのばらまきが止まりません。
私も対戦してもらいましたが、あっという間に自分の場のポケモンたちがいなくなりました。


③ゆうさん

本イベント大注目ポケモンの一角、フェローチェGX

「テツノブジンex」が動き回ってダメカンをばらまき、最後はフェローチェGXの「ファストレイド」でフィニッシュ!という逃げ切り型のデッキです。
「スーパーポケモン回収」も4枚入っているので、よりテツノブジンexを手札に戻してベンチに出し直そうという意志が見て取れます。
同じ「テツノブジンex」でもアプローチが異なるデッキなのが面白いところです。


④藍上尾さん

森林伐採の原因その1

「巨大植物の森」でタネボー→コノハナ→ダーテングと1ターンでたちまち進化し、進化時に使えるダーテングの特性「きょだいなうちわ」でお相手のポケモンを山札に吹き飛ばす、というデッキです。
「回収ネット」や「スーパーポケモン回収」でダーテングを戻してはまたベンチにタネボーを並べて進化させ、何度もコインを投げるお姿が輝いていました。
HPが低めのポケモンは「ビーストエネルギー」をつけたフェローチェGXの「ファストレイド」で仕留めてフィニッシュできます。



⑤ゆめいろさん

プロモのセレビィがあまりにもつよくてかわいい

わざとお相手にサイドをとらせてから動く、カウンター型のデッキです。
「ふしぎなことづけ」のムウマージや「巨大植物の森」の力ですぐに爆発できるようになってしまったフォレトスexでサイド差をつけて、「リセットスタンプ」や「ツツジ」でお相手の手札を減らしながら戦えます。
「モクロー&アローラナッシーGX」のワザ「スーパーグロウ」で「イライラかふん」のラフレシアを登場させられるのもいいところです。



⑥まふゆさん

黒い部分はカジッチュ2枚、アップリュー(アップルドロップ)1枚、ワタッコ1枚です

お詫び:写真を撮るのが下手で申し訳ありませんでした。
ルギアVSTARのVSTARパワー「アッセンブルスター」でポリゴンZ(クレイジーコード)をベンチに置き、山札を引き切ってからが勝負のデッキです。
以下、素晴らしい工程を紹介します。
①「おきてがみ」のアンノーンやシェイミEXで山札を引く
②「アッセンブルスター」でポリゴンZをベンチに出す
③自分の山札をゼロ枚にする(これがすごく大変そうでした)
④自分の場に「巨大植物の森」を出し、ベンチにカジッチュを並べてアップリューに進化させ、特性「アップルドロップ」でお相手のポケモン1匹にダメカンを2個のせてカジッチュとアップリューを山札に戻す
⑤ハネッコ→ポポッコ→ワタッコと進化させて、ワタッコに「ドローエネルギー」をつけて山札から1枚引く
⑥ワタッコの特性「かぜまかせ」でワタッコとついているすべてのカードを手札に戻す
⑦⑤と⑥を2回行い、カジッチュとアップリューを山札から引いてベンチにカジッチュを出し、アップリューに進化させて特性「アップルドロップ」を使い、を任意の数繰り返し、お相手のポケモン全員がきぜつするだけの数のダメカンをのせるまで繰り返します。
とても工数の多いデッキですが、とても興味深いデッキでした。


人気だったカード

本イベントで活躍の目立ったカードをご紹介します。

アンノーン

とにかく引きたい!1枚でも多く!

自分のやりたいことを実現するためには、まず山札を引くところから始めたいものです。そこで多く採用されていたのが特性「おきてがみ」のアンノーンでした。6名様中4名様が採用されていました。
グッズの「レスキューキャリー」と組み合わせればまたトラッシュからアンノーンが戻ってくるので、再度「おきてがみ」で山札を引けます。
ソーナンスの特性「がまんのかべ」では特性がなくなりませんが(アンノーンは超タイプのため)、クレッフィの特性「いたずらロック」やスタジアム「サイレントラボ」ではアンノーンの特性がなくなってしまうので、そこでつまづいてしまうことも見受けられました。


時のパズル

1枚でも使えるのがみそ?

「デッキに入れることのできないカード」界の王者かもしれません。こちらも6名様中4名様が採用されていました。
何度読んでも「はぁ~、強いなぁ~」という感想しか出ません。

シェイミEX

光ってるのとか光ってないのとか種類がやたら多い

今回のイベントにおいて、デッキ採用率ナンバーワンはシェイミEXでした!
6名様中5名様が採用されていました。
思い出補正もあり、やっぱり特性「セットアップ」でたくさん山札を引きたい…!という思いが感じ取れました。


イベントをやってみてどうだったか


「デッキに入れることのできないカード」を使えるようになると人間はどうなるのか?という問いに対しては「より人間性が露わになり、やりたい放題の世界を味わうことで現実世界に戻ることに苦痛を感じ始める」というのが回答となりそうです。
自分が走り続けるのが好きな人もいれば、お相手を止めることに心血を注ぐ人もいます。自由な世界の中で走り回ったりとがめられたりする様子を興味深く拝見しました。
今回お集まりいただいた6名様におかれましては、とんでもない大実験にお付き合いいただきありがとうございました。
雰囲気もよく、楽しく遊んでいただけたようでとても安心しました。
今後も「デッキに入れることのできないカード」をデッキからはずして、よきエクストラレギュレーション人生をお送りください。


なお、「次回開催はありますか」とお問い合わせを何件かいただきましたが、一度限りの方が美しいので二度と開催しません。

万が一、「主催者として似たようなイベントをやってみたいんですけど…」という方がいらっしゃれば運営ノウハウ等をお伝えできますが、あまりおすすめはしませんのでその点ご了承ください(たぶんそういう人はいらっしゃらないはず)。


最後までご覧いただきましてありがとうございました。
また普段通りの「ゆるやかエクストラ」でお会いしましょう。

ぐるまん

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