裁判を傍聴した話(後編)

東京地裁へ裁判の傍聴へ行った話です。こちらは後編なので「裁判を傍聴した話(前編)」から読んでいただけると幸いです。前編と口調が変わっていますがこちらの方が書きやすいので、悪しからず。

裁判を2件傍聴したうちの2件目のお話です。1件目に傍聴した裁判と2件目に傍聴した裁判が対照的で、偶然ながら比較対象としてとても良かったと感じています。

1件目は比較的重い犯罪でしたが初犯で被告人の年齢も若く、頑張って更生して欲しいと思いました。対して2件目は比較的軽い犯罪でしたが被告人は常習犯で歳も取っていて、本当に更生するのだろうかと懐疑的になってしまいました。

被告人は反省していると言っていましたが、話を聞いているとどうも自己中心的な感じがして、裁判官もそれを感じてかやや強めの口調になっていました。

しかし現実問題、こういった軽犯罪の常習犯の人は世の中にたくさんいるのでしょう。すでに何回も捕まっていて前科がある上に、再び罪を犯しても重い刑は課されないとなると、なかなか断ち切るのが難しいのかもしれません。

この被告は執行猶予の判決が言い渡されましたが、執行猶予の期間が過ぎて再び罪を犯しても今回の判決の懲役はチャラになるのかと思うと、どこかモヤモヤとした気持ちになりました。

もちろん現行の刑罰の制度にはきちんとした理由があるのだと思いますが、やはり法律も刑罰も完璧なものではないと思いました。しかしこれは当然のことです。法律も刑罰も人間が決めたものであって自然の摂理ではないのだだから。問題はこれらをいかに運用していくかだと思います。ここにこそ法学の世界の奥深さがあると思っています。

・・・また法学の勉強をしてみようと思いました。

今日は遅くなってしまったのでこの辺で。おやすみなさい。

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