見出し画像

加配保育士って何者?

いつまでこの世界にいるのか私も分かりませんが、日々勉強ですね。

と思いながら、今回は加配保育士について。

加配って知ってますか?

発達の遅れ、偏りがあっても、たくさんのお友達から得ることのできる日々があると、毎日を過ごしてほしいと、お子さんを保育園や幼稚園に通わせたいと考えるお母さんは多いと思います。

加配保育士とは、一般的に、障害の診断を受けた子どもを担当するために配置された保育士のことをいいます。

厚労省が支援する職種で、受け入れ保育園は年々増加傾向にあります。

まずはお住まいの市区町村の保育園に関する課に相談し、そこから申し込み方法や面接方法について教えてもらいましょう。

って、ここまでしか言えないんですね。

うーん、なんと曖昧な…なぜかというと、

「保育所における障害児保育に関する研究報告書」(H.29)によると

  • 障害の程度を問わず一律の配置基準を設けている市区町村は全体の3割

  • 障害の程度により基準の異なる市区町村は2割強

  • 具体的な基準のないとした市区町村は全体の4割強

というデータが。

3歳以上ですか?お医者さんの診断書ありますか?療育手帳ありますか?

まず、申請の基準は様々です。

希望しても通らないことだってあります。

加配保育士の配置も明確に規定されず、「障害児1名に対して加配保育士1名」のところもあれば「障害児3名に対して加配保育士1名」のところもあり、対応もとてもあやふやです。

そんでもって、加配保育士って保育士免許を持ってさえいれば、誰でもなれちゃうんですよ。

これって、専門的な知識や経験に左右されないってことです。

その子の診断、特性、個性、どういった機関にかかっていて、生育歴から何が読み解けるか、イチから説明しなければならない可能性があります。

専門的な知識がなければ尚更です。

となると、お子さんのことを密に相談できるような信頼関係を築くことが必要かなと思います。

私の場合は、幼稚園ですが…某区の二箇所の公立幼稚園で介助員として勤務していたことがありました。

A園では具体的に「〇〇ちゃんの介助員」としてサポートさせてもらいました。

ただ、その基準は限りなく曖昧で、こちらから見ていると集団行動についていくまでに時間を要する・切り替えに時間を要するお子さん?といったものだったかなと。

親御さんからのご要望もあったと思いますが、判断基準は結局のところ大人目線なのかなと。

私はそれまで療育の現場にいましたが、知識や経験のない介助員さんも多数でした(こんなこと言っていいのかな)。

B園では、介助員として勤務しているにも関わらず、クラスのなかに複数人サポートが必要なお子さんがいるにも関わらず、幼稚園の雑用係のような扱いでした。

その子のことにまで手が回らなくなっちゃったから、お手伝いというわけではなく、そもそもクラスが回らないことがあるから、都合のいい時はきてねみたいな(嫌になってわりとすぐに辞めてしまいました笑)。

もちろん、対人支援というこの業界は、柔軟性が必要で、特例が多いことは当たり前だと思います。

ただ、共通言語がない、各機関との共通理解がないことに関しては、やはりしっかりと検討する必要がありそうです。

もし、加配のことで困ったことがあるなら、通所している施設に所見やアセスメントを作成してもらったり、発達検査をとって所見を書いてもらうことによって、園と子ども、保護者の共通理解部分を増やすことこそが、そのまま「子どもを支援する」ことに繋がるかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?