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2017年国分寺市長選挙の投票率を、大学生がグラフや地図を用いて分析してみた。

どうもこんにちは。
国分寺は坂がたくさんあって、足腰が鍛えられます。
国分寺在住大学生のひろきです。

今年7月4日(日)に実施される国分寺市長選挙。
「投票率80%のまちをつくる」をテーマに活動する自分にとって、この選挙は格好のチャンス。選挙をどう楽しめるのか、作戦を練っています!

そして今回「そもそも国分寺市の投票率って、どんな感じなんだ?」と気になったので、2017年国分寺市長選挙の結果を中心に僕なりに分析してみました。あくまで”僕なり”にというのが味噌で、専門家のような分析ではないのでご了承くださいm(_ _)m

地図やイラストを使いながら、視覚的にも違いがわかるようにしています。
ではでは、行ってみましょう!

●そもそも国分寺市って周りと比べて投票率高いの?

国分寺市、実は投票率が都内でも有数の高さなんです!

都知事選投票率top5

2020年7月に実施された東京都知事選挙では、投票率59.70%を記録。これは東京都の23区や26市の中で3番目に高い数字でした。これは他の選挙でも同様の傾向が出ており、国分寺は東京都の中では比較的(そして結構)投票率が高いということは言えそうです。

●2017年国分寺市長選挙

2017年7月2日に実施された国分寺市長選挙。

現職の井沢邦夫さんと、新人・ひぐちみちおさんの一騎打ちとなったこの選挙は、井沢さんが得票率59.63%を獲得し、2期目の当選となりました。詳しい選挙結果や当時の選挙公報はこちらから見ることができます。
(国分寺市ホームページ)

そして本題の投票率。この選挙の投票率が55.25%でした。うん、低いような高いようなコメントしづらい数字ですね(笑)

自分たちがテーマとしている80%からはもちろん程遠い数字ですが、ただこれでも、過去の国分寺市長選挙の推移とすると比較的高い投票率でした。

投票率の推移

昭和39年(1964年)市制施行により、国分寺町から国分寺市になった後、国分寺市では14回選挙がありましたが、その中でも4番目に良い投票率です。1989年に元号が平成に変わったのちでは、最も高い選挙でした。
要はここ30年で最も良い数字だったんですよね。55.25%。

一体国分寺の中でも、どの年代の、どの地区の人が投票率を押し上げて、反対に低いところはどこなのでしょうか。

ここからは、
年代別
投票区別
年代別×投票区別
と3つに分けて紐解いていきます。

●年代別の投票率

20代前半が一番低く、60代後半がもっとも高くなっていますね。

国分寺市長選挙年齢別投票率グラフ

特にサプライズはないのではないでしょうか。「若者の投票率が低い!」なんてよく言われますが、国分寺もしっかりと低いです。特段、驚きはない数字です。

ただ「若者」と一口に言っても10代、とりわけ18歳は20代〜40代よりも高い投票率となっています。ちょうどこの前年(2016年)から18歳選挙権がスタートし、全体的に盛り上がっている時期でもありました。2017年当時、自分はちょうど18歳。お隣の立川市在住で、親と共に立川市長選挙に投票しに行ったことを覚えています。

10代が相対的に高い傾向は、その後の2019年国分寺市議会議員選挙でも同様に現れています。高校生や大学1年生ということで、親とともに選挙にいく人が多いのかもしれません。

●投票区別の投票率

投票のために対象地域の中で設けられる投票区。投票区があるので「あなたはここの投票所に行ってね!」と指定されています。

国分寺市は下の図のように、18の投票区に振り分けられています。(文字が小さいですが、地域名が書いてあります。タップすると拡大できますよっ!)

国分寺投票区

必ずしも地域ごとに分けられているわけではありません。「自分の投票区?そんなん覚えてられっかよ…」というあなたには、こちらのページ(国分寺市公式HP)がおすすめです。

そして2017年国分寺市長選挙、投票区別の投票率がこちら!

国分寺投票率ランキング

投票区別ランキング

温度計のような色合いのこの図から読み取れることとして、
・駅周辺の地域は比較的低い
 国分寺駅近くの<2・3>、西国分寺駅近くの<7>、国立駅近くの<13・17>が低くなっています。とりわけ国分寺駅周辺はかなり低い数字となっています。国分寺駅北口がある<3>の地域は、平均投票率から−7.89%となっています。

・とはいえ、駅周辺の投票率が一概に低いわけではない
 ただ<6>は西国分寺駅が<9>の地域も国立駅に比較的近いものの、平均(55.25%)よりも高くなっています。一概に駅周辺が低いとは言えないようです。むしろ駅近くでも投票率が比較的高い<6>や<9>の地域には、その理由となる要素が隠れているのかもしれません。

・約3000人〜約8000人の間では、あまり有権者数は関係なさそう。
 人口数百人の村では投票率が90%といったこともあるように、人口が少ないことで投票率が高くなることがあります。ただ表を見る限り、国分寺程度の人口差であれば特段影響がないようです。投票率が高い低い地域には、有権者数以外の秘密が隠されていそうです。

と、ここまで3つあげてきましたが、このデータだけでは読み取れることが少ないです。もう一歩踏み込んで、投票区別年齢別の投票率(別が多い…)を調べることにしました。

●投票区別・年齢別・投票率の比較

 投票区別年代別の投票率が知りたい…!と思ったものの、国分寺市ホームページには掲載されていませんでした。選挙管理委員会に問い合わせてみたところ、情報をまとめて送っていただけました!(選挙管理委員会さん、ありがとうございます!!)

 ですので以下の情報はHP等には公開されていませんが、国分寺市選挙管理委員会から問い合わせて入手したデータになります。そのデータをもとに作成したマップがこちら!

投票区別投票率10代_40-70

投票区別投票率20代_40-70

投票区別投票率30代_40-70

投票区別投票率40代_40-70

投票区別投票率50代_40-70

投票区別投票率60代_40-70

投票区別投票率70代_40-70


年代別で、綺麗に赤から青とグラデーションしていますね。改めて20代の投票率が低いことがわかります(どの地区でも40%を超えておらず、真っ赤!)
これまた年齢ごとに見ても、地区別に大きな違いはありません。

唯一の例外が10代です。国分寺駅近くの<2><3>と、どの年代でも低めな<17>が40%を切る一方で、鷹の台駅方面の<10>地区がなんと60%超え。面白い分布となっています。詳細な数字を見てみると、

10代投票区別投票率ランキング

一番高い<10>地区と最も低い<3>地区は、25.1%もの開きがあります。他の世代に比べて、投票率にばらつきがあるのが特徴的です。一番高い<10>地区は40代以下の中で唯一60%越え。なぜこんなに高いのでしょうか。ぜひどこかで「あなたの地区投票率高いんですがなぜだと思いますか?」街角インタビューをしてみようと思います。

ただ有権者数を見てみると、どの地区も男女合計でも200名以下。少ない地区だと有権者数53名です。ただ有権者数が少ないことで、一位の<10>地区ではあと30.2人投票しに行く人が増えれば、投票率が80%(!)になります。約30人、と思えば不可能ではするのがあら不思議。

次回の国分寺市長選挙でも、ある年代の1地区だけでも投票率80%を超えるところが出てくると、今後の期待にも繋がるのではないでしょうか。

また、この10代が20代になったときにどのような選挙結果になるのかがとても気になります。今回の市長選挙後に結果検証してみようと思います。

●終わりに

以上ここまで、2017年国分寺市長選挙の投票率データを分析してみました。まだこの段階だと空中戦で想像の域を出ませんが、今後実際に話を聞いたりしながら、より詳細な分析をしていこうと思います。

ご自身の住む地区、働く地区、よく通う地区などはいがかでしたでしょうか?何か気づくことなどあれば、コメントで教えてもらえると嬉しいです◎

ぐるグル国分寺では、7/4(日)に迫った国分寺市長選に向けて、ここからさらに情報発信をしていく予定です。どうぞ、お楽しみに!ではでは!

(ひろき

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