2020年1月 流れ星を見たい!③ ~ 満天の星 「人工衛星 と しぶんぎ座流星群」。

画像1 2017年の3年後の 2020年1月中ごろ『三大流星群』の1つ 「しぶんぎ座流星群」 が見ごろを迎えました。【三大流星群とは…】・しぶんぎ座流星群(1月1日~1月5日)・ペルセウス座流星群(7月17日~8月24日)・ふたご座流星群(12月7日~12月17日)のことを指します。(写真は参考画像です。)
画像2 2020年 最初の天体ショーとなる「しぶんぎ座流星群」は 1月4日午後5時ごろが活動のピークでした。但し 流星観測の見頃時間は少しズレ込んで、1月5日 0:00~夜明け前(日の出時刻=7:00頃)になりました。今回は日本で観察しやすい時間帯が活動ピーク時間と大きくズレているため 流星の数は少なくなると予想されていました。ただ、月明かりの影響はないため 空の暗い場所で1時間あたり最大20個程度の流星が見られるとの予測です。遅い時間ほど多くの流れ星を見ることができるのだそうです。
画像3 私は 夜中 3:00頃に起きて 明け方の 6:00過ぎまで 三重へ観測に出掛けました。三重は 街の明かりが少なくて 星空が綺麗な場所が多いのです。これまで夜に ふっと車を停めて ぼんやりと満天の夜空を眺めることがありました。したがって結構、近所の星空スポットを知っています。
画像4 その星空スポット周辺へ行き、北斗七星を見つけて 灯りがない場所を探して 夜空が観やすい方向に車を停める。(北斗七星は 非常に大きな目印なので すぐに見つかります。)そして 車のエンジンを切って 周りに何の光も見えない暗闇をつくる。そこから ずっと夜空を眺める。数分すると 最初は見えていなかった細かな星まで見えてきます。幸運にも 上空には雲がなくて 満天の星。見逃さないように 夜空をずっと見ているけど 何も変化がない…
画像5 「流れ星を観たい!」 という強い欲求が 誤認識を生み出しそうですが まったく動く星は見えません。すると… あれっ? 小さな星が ひとつだけ動いている! 青や赤のランプが点滅していないので飛行機ではありません。ゆっくりと ゆっくりと夜空を横切っていましたが 20秒ほどで見失いました。もしかすると これが噂の… 噂に聞いたことがある 「人工衛星」 でしょうか?
画像6 【人工衛星観測ガイドより】(抜粋)夜空を何気なく見ていると ふっと星空の中をゆっくりと移動していく光点を見かけることがあります。これが人工衛星です。人工衛星の観察と言われれば 初めての方は「見えるの?」と首を傾げるものですが これが結構よく見えます。 何気なく夕方や明け方の薄明の空を眺めているだけでも1時間に数個は見つけることができるでしょう。日の入り後・日の出前の数時間、注意して空を眺めていると、星々の間をゆっくり移動していく小さな点を見つけることができるのです。
画像7 地球のまわりにはたくさんの人工衛星が回っていますが、すべての人工衛星が肉眼で見えるわけではありません。しかし、天の川が見えるような空の暗い場所でずっと空を眺めていると、1日に何個かは人工衛星を見つけることができるはずです。人工衛星と流れ星を間違う人も多くいるようです。
画像8 人工衛星には、流れ星と違って次のような特徴があります。 1.流れ星よりゆっくりと移動する。(飛行機と見間違えるぐらいの、ゆっくりとした移動速度です。) 2.流れ星より長い時間見えている。(流れ星の見えている時間は、たいていの場合1秒以下で、長くても5秒程度ですが、人工衛星は何分間も見えていることがあります。)
画像9 人工衛星は太陽の光を反射して輝きます。真夜中には地球の陰に入ってしまって見えません。 したがって 日没後か日の出前の空が暗いときだけにしか見ることができません。多分 あれは人工衛星だったように思います。 まぁ、多分です。結局、明け方 6:00頃まで 夜空を観ていましたが 流れ星は観測できませんでした。 そして 空一面に雲が増えてきたので断念… 残念ながら 「しぶんぎ座流星群」 は あきらめました。
画像10 次回、流れ星を見るチャンスは ペルセウス座流星群(2020年7月17日~8月24日)。真夏なので寒さ対策を気にする必要がないのが嬉しい。<2020年1月に そのように思いました。>
画像11 そして、2020年8月12日『ペルセウス座流星群』は極大を迎えました!私、観測に出かけました。(写真は参考画像です。)

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