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これさえ読めば1次ほぼ合格、アイドルプロデューサーが教えるオーディション攻略法。

【1】この記事で伝えたいこと

みなさま、こんにちは。現在オーディション開催中のアイドルグループ「ぐるちょく」のプロデューサーKikka(きっか)と申します。
今回は、役者のオーディション、アイドルオーディションとさまざまなオーディションの審査員を経験してきた元テレビマンのわたしが、オーディションの攻略法をお伝えします。

【2】世はまさにオーディション戦国時代

みなさんはオーディションを受けたことはありますか?
最近は意外と「ある」と答える人が増えてきています。
というのも世はまさにオーディション戦国時代だからです。

オーディションと一言で言っても
・音楽関係
・アイドル
・役者
・タレント
などさまざまなオーディションが日夜開催されているのですが、最近ではAdoさん、yamaさんといった顔出しを積極的に行わないアーティストも増えてきているため、「顔出しなし、声のみのオーディション」というのもたくさん開催されています。

【3】こんな事務所は狙い目

まずオーディションを受けるとなったら、「やっぱり大手に受かりたい!」と思う方が多いと思います。まずそれは大正解です。
大手は成功するためのセオリーを知っているからです。

ただ昨今、大手芸能事務所もかなり経営が苦しいところが増えてきているので、大手に入れたからといって必ず成功できるわけではありません
むしろ、大手に入ったことにより層の厚さに埋もれてしまって賞味期限を過ぎていくーーなんてことは日常茶飯事です。

では大手以外にどんな事務所が狙い目なのでしょうか?
わたしがオススメするのは
・レスポンスが早い
・代表/プロデューサーが大手から独立した人
・実績としてテレビ出演が多い

事務所をあげています。

芸能界で一番大事なのは「スピード感とフットワークの軽さ」です。
レスポンスが早い、ということはその事務所の能力の高さを表す行為なのでとてもいい事務所の可能性が高いです。

また芸能界は結局、縦横の繋がりで構成された歪な業界なので、完全な新参者がいくら芸能事務所を開いてもうまくいかないケースがほとんどかと思います。大手から独立した、元テレビマンなど、代表やプロデューサーがいかに各種業界へのコネクションを持っているかをチェックするのは非常に大切なことです。

テレビ出演が多い事務所、というのは財源が豊富な可能性があります。テレビに出たらギャラがもらえる、というのは一部のトップ層だけで、バーターとして出演させてもらう、宣伝のために番組協力費を払ってタレントを出演させてもらうということもザラにあります。テレビに出られるというのは、ある種その事務所の体力を示すバロメーターでもあるのです。

【4】エントリーで気をつけること

まずオーディションにエントリーする際に、気をつけてほしいのが注意事項の「読み飛ばし」です。
注意事項に書いてあることを守れない、ということを芸能事務所はかなり厳しく減点します。
というのも芸能界は制約が多く、特に解禁前の情報漏洩などは違約金が発生するケースもあります。注意事項をちゃんと読めるか、約束が守れるか、はオーディション以前の最低条件なのです。

そしてエントリーシートの記入で気をつけたいのが、「空欄の多さ」です。
事務所側としてはやはり熱意のある人に来てほしいので、あまりにも空欄が多すぎると「なんのために受けたんだろう?」という評価を受けかねません。
情報過多は良くありませんが、なるべく丁寧に熱意を伝えましょう。

さらによく質問されるのがエントリー用の写真です。
最近は スマートフォン等で簡単にレタッチできてしまうので、加工済みの写真が届くことも多いのですが、審査員はレタッチを見慣れたプロです。レタッチしている時点で「微妙なんだな」と思わせてしまうので、なるべく写りが良くなるまで何回も撮る、レタッチは肌修正程度にとどめたほうが良いかと思います。

【5】オーディション本番で気をつけること

いよいよ書類選考を通過してオーディション本番、オーディションの内容にもよりますが、基本的にどんなオーディションでも流れも同じなので、ここでは最も重要な本番で気をつけることを紹介します。

イメージトレーニングしておく

オーディションの勝敗はここで決まっているといっても過言ではありません。
絶対にオーディションで聞かれることといえば
・お名前
・年齢
・出身地

の3つです。最低でもこの3つをハキハキすらすら言えるようになっておくと好印象を残せるでしょう。
また、多くの場合「特技を見せてくれ」と言われたり、「歌ってくれ」「踊ってくれ」と言われる場合があるので、こちらも対策しておくといいでしょう。

特技に関しては、アクロバット、全力のモノマネ(似ている必要はない)など、審査員の印象に残りやすいものを選ぶとより良いと思います。

誰にでも愛想良くする

オーディションでは大体候補者の控え室が用意されているのですが、実はこの控え室から審査が始まっています
大抵控え室には呼び込み担当のスタッフがおり、そのスタッフが審査員に情報伝達してくれるケースが多いので、
・周囲を威圧するような行動を取る(大声で発声練習など)
・待機中の態度が悪い
・呼び込みスタッフへの態度が悪い

と、大抵マイナス評価になっていると思います。

緊張しているようではダメ

オーディション本番は全ての候補者が緊張していますが、審査員は緊張をプラスに変えられる人材を探しています。
実際に撮影現場や大きなステージに立てば、オーディションとは比較できないほどの緊張感が漂っています。そんな時に声が震えていたら、仕事になりません。厳しくいえばオーディションで緊張しているようでは話にならないのです。

大きな声で元気よく、ハキハキと審査員の質問に答えましょう。
またグループ審査においては、別の候補者のオーディションについてもしっかりと見て、しっかりリアクションしましょう。
大袈裟なリアクションは良くありませんが、審査員は全ての行動をチェックしています。

できない、と言わない

芸能関係のオーディションでは、その人の臨機応変さを見たいので、あえて無茶振りをして候補者を困らせるというスタイルの審査もあります。

そんなとき、多くの参加者が「今日はちょっと……」「練習しておきます」などとお茶を濁そうとしますが、とにかく審査員が見たいのは対応力なので、絶対に「できない」と言ってはいけません。

やる気を見せて、場を和ませるのが合格への最短ルートなのです。

退出時は必ず全員のスタッフ、審査員に挨拶

オーディション本番が終わったら、最後にその部屋を出ていく瞬間を迎えます。ここが最後の関門です。

できるだけ全てのスタッフ、審査員を目を合わせてお辞儀するようにしましょう。それだけで「この子はちょっと荒削りだったけど、礼儀がとても良かったから可能性を感じる」なんてことは本当によくあります。

また万が一そのオーディションに落ちてしまても、別の機会に再チャレンジさせてもらえる機会もあります。なるべく全ての人に印象よく思ってもらえるような行動が取れるよう、普段から生活に気を付けてみるといいでしょう。

【6】最後に

アイドルプロデューサーが教えるオーディション攻略法はいかがだったでしょうか。今回は初歩的なことだけをお伝えしましたが、近年の芸能界への挑戦は事務所に所属することだけが全てではありません。

TikTokやYouTube、XやInstagramといったSNSを駆使して自身の魅力を発信していくことで、結果的に芸能界へ近づけるケースも増えてきています。特にセルフプロデュース力は、芸能のみならず自分の人生においても必ず役にたつスキルなので、身につけておいて損はないでしょう。

また、数十社のオーディションを落ちた人が後に大成するというケースも珍しいことではありませんし、もしオーディションに落ちてしまっても落ち込まず、次のオーディションを受ければ良いのです。

現在弊社が行なっている「ぐるちょく」の新メンバーオーディションもいよいよ合宿審査を残すのみとなりました。
noteでは、オーディションの様子も紹介していきますので興味のある方はぜひフォローしてください。

Kikka


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