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待ち合わせをしている時間

今朝は少し遠出をして、街へ遊びに出掛けた。

街へ出かける時私たち夫婦は、お家から最寄り駅までは一緒に歩いていくのだけれど、夫の定期の都合上、そのあとはお互い違う路線で街へ向かい、現地で集合する。

結婚してから待ち合わせをすることって、付き合っていた頃に比べるとほとんどない。
なのでもうすぐ着くよ、とか、ここで待ち合わせねって決めて向かうのは、なんだかちょっぴり新鮮な気持ちになれる。

今日もそうして駅で待ち合わせをして街へ向かい、私の方が早く着いたので夫を待っていると、ひとりの女性に声をかけられた。

喋った感じは外国の方かなという印象で、それにしても日本語がとっても上手。
どうやら道を聞きたかったみたいで、私に話しかけてくれたようだった。

だけど私もまだ土地勘がなく尋ねられた場所がさっぱり分からなくて、なんとかGoogleマップで検索しながら場所を説明してみた。

路線図を調べて駅を説明したけれど、口頭ではむつかしい。
私もあまり場所が分からないし、外国の方なので伝わっているかなと勝手に考えすぎてしまったり私も不安になったので、一緒に駅まで歩いていくことにした。

その道中いろんな話をした。
日本に来て何年になるのかとか、友人とそこで待ち合わせをしてどこに向かおうとしてるのかを教えてくれた。
どこに住んでるのかとか、ここは人が多くて駅もたくさんあってむつかしい、とか。そんな他愛のない話をしながら一緒に駅まで向かった。

そうしている間に目的地まで辿り着き、お別れをした。
あまりにも楽しくお話が出来たから、なんだか少し寂しかった。

彼女は無事目的地まで辿り着けたのだろうか。
そんなことがふと頭によぎる1日。せめて名前だけでも聞けたら良かったなぁ。

知り合いもなかなかいない街に引っ越してきてから、こうして出会って人と話すことが稀で嬉しく感じるようになってきているなかで、ほんの少しだったけれど、貴重で良い出会いが出来たなぁと思えた日となった。

その後に夫と待ち合わせをしている場所へ戻り、無事合流出来て、待っている間にこんな事があったんだよって話している間も顔が緩みっぱなしでした。

彼女も無事友人と合流出来たかな。
そうして私のことをほんの少しだけでも思い出してくれていると良いな。



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