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「リミットレス with クリス・ヘムズワース」の第6話「受容」に心が救われた話

Disney+で配信されてるナショナル・ジオグラフィックの「リミットレス with クリス・ヘムズワース」が面白かった。というか救われた


ざっくりこんな番組

もしも老化現象に打ち勝ち、肉体が秘める最大の可能性を引き出せるとしたら?「マイティ・ソー」シリーズのクリス・ヘムズワースが自ら実験台となり、人間の体の限界に挑戦するオリジナルシリーズ。最先端の科学的研究に基づき、人体に関する既成概念を打ち砕き、老化の進行を逆行させる驚くべきパワーを解き放つ方法を紹介する。

ナショナル・ジオグラフィック番組サイトより

クリス・ヘムズワースが極寒の海を泳いだり、断食したり、肉体と精神の限界にチャレンジするこの番組。毎回違ったアプローチで精神的にも肉体的にもアップグレードすることで老化に対抗するという内容。

1話目は恐怖やストレスに打ち勝つ方法。
2話目は極寒の海の水泳とサウナがもたらす身体の変化
3話目は断食による免疫機能の向上
4話目は筋肉強化とミトコンドリアと老化の関係
5話目はアルツハイマー予防のための脳の仕組み
そして6話目が「死の受容」について。

1〜4話はいわゆる健康番組でも取り扱われそうな内容で、
運動大事だなーとか、サウナと水風呂大事だなーとか、筋トレも老化防止に大事だよねーとか普通に面白かったんだが、
5話は両親に観せたい内容だったし、6話は自分がかなり救われた内容だった。

アルツハイマー予防にはダンス!

本題の前に、5話のアルツハイマーの回の話。
クリス・ヘムズワースが普通の人よりもアルツハイマーになりやすいという検査結果がでて、その結果をふまえて脳の記憶だけを頼りに森と山を突き進んで目的地まで行くっていう話。

それはそれでいい話なんだが、途中インサートで全く別の人の話が入ってきて、ダンスをすることで脳の海馬が活性化し、認知症予防になるという研究がされていたのがとても興味深かった。

ダンスの複雑な動きを憶えて、リズムに合わせて身体を動かす。複雑なことを一度にやることで脳の一時記憶をフル活用することで海馬が育つ。これを観て希望があるなと思ったのが、その実験対象になっている参加者がすでにある程度高齢の方だということ。アルツハイマーの症状は早ければ40代から緩やかに進行すると言われているが、ダンスをすることで予防になるのであれば、両親にぜひともやって欲しいなと思った。

老化と死の「受容」と、「今を生きる」という言葉に今の自分が少し救われた

そしてここからがこのnoteの本題。

5話までは健康長寿のためにできることは?っていうことでいろいろクリス・ヘムズワースがチャレンジしてきたが、6話は「老化と死を受容する」っていう話で今までとは一変して深い話だった。

番組のために疑似老人ホームを作り、老化スーツを身にまとって老後を体験する。そして最終的に死に際を疑似体験する。

老化や死自体を受け入れることでいろいろ見えてくることがあるっていうのがこの回の主旨。でもなぜ自分がこのnoteを書こうと思ったのかというと、「受容」と「今を生きる」という部分に心が少し救われたから。

適応障害になって8ヶ月、更に追い打ちを食らって、うつ症状が酷くなった時、この番組に出会えてホントに良かった

簡単に自分の状況を説明すると、自分は2023年7月に、ある特定の人物とのコミュニケーションが原因で適応障害と診断され今は休職中。2024年4月頭ぐらいの時点では日常生活は支障がなくなり、復職に向けてがんばろう!っていう時に、追い打ちをかけるように会社と保険組合のあれやこれやで大変なショックを与えられた。

休職した直後は「なんで自分がこんな目に合わなきゃいけないんだ」っていう怒りがあったので、それを原動力に運動や読書に打ち込むことでギリギリ前向きに適応障害と向き合うことが出来てたが、もう今回はダメ。全然ダメ。

裏切られた感しかなくて、映画やアニメをみてもなにも面白くないし、今までは朝のルーティン、夜のルーティンなどをすることで規則正しい生活を心がけていたのに、全部どうでもよくなった。何も心が動かない。作業的に食事をして作業的に映像を見るだけ。しまいにはPCの画面を見つめてるだけになった。

いっそ1日中寝てしまおうとも思うが、横になっても眠れない。もう起きてる事自体がしんどい。意識があることがしんどいっていう感じだった。

そんな時、もう寝れないし、普段見ないドキュメンタリーっぽいものを見てみようと思ってこの番組をみた。そして6話の「受容」。

「老いも死も受容して今を大事に生きる」っていうこの番組のテーマの言ってることは、今この身ににふりかかっている不条理も一旦「受容」して、「今を生きる」ことにフォーカスするっていう事にも繋がるなと思った。「老いと死」を受容できるなら、今のこの不条理を受容するぐらいなんでもないなと思った。そう思ったら心が少し軽くなった。

こんな状況に追い込まれる原因となった事自体は絶対に許さないし、一番助けてほしい時に助けてくれない会社も健康保険組合も二度と信用しないけど、結局自分を幸せにできるのは自分だけだし、悪い意味でバカ正直に生きるのはやめて、したたかに生きることに専念しようと思えるようになった。

そういう意味でこの番組に、このタイミングで出会えたのはホント良かったし救われた。最近こういうめぐり合わせをよく感じる。インプットが多ければそれだけ巡り合った!と思えるなにかの母数も増えるだろうし、良かったものはこれからもこうしてアウトプットしていきたい。

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