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コロナに負けても創ることはやめない。足を止めて見えてきたもの。

東京に来て15年。

脚本家として10年。

これまで走り続けてきてきました。

休業することを告げてから「病んでるの? 大丈夫?」とご心配の声を頂くこともありますが、病んでません(^ ^)緊急事態宣言中2ヶ月の内の2週間くらいは実際病んでました。創ることができない毎日が突如として訪れたので、それに心が対応できませんでした。

それからレッドシアターで公演をできてからは、沢山の方々と劇場でお話しできて復活しました。「あー自分の存在価値はあるんだ」と思えたからです。

自分にとってどれだけ劇場でお客様と会って顔を見てお話をしたり、楽しんで頂けたんだなと分かる顔で客席を後にする姿を見れたりする時間が大事だったかを改めて気付かされました。

それからいくつか公演もやり、もちろん中止になる舞台もあり、無観客で行う公演もあったりとしました。

無観客で行なった時に思いました。感染対策をしながらの公演中に思いました。感染対策を考慮した上での脚本依頼を貰って書きました。これをやりたくて舞台をやっている訳じゃない。そうはっきりと。

自分でも今の状況でできる舞台をいくつかやってみました。朗読劇、二人芝居、一人芝居。どれも楽しかったです。お客様も楽しんで頂けて幸せでした。だけど、ここが僕の限界です。もう書き尽くしました。

それでも、生きるためには脚本を書き続けなければいけない。それが仕事だから。だけど、僕は一度、それで食って行くことをやめる決断をしました。

理由は沢山ありますが、心が「生きるために、この状況の中で書きたくない」と言った声が聞こえました。

甘い人間なのかもしれません。実際「甘えるな」とか「今を堪えれば」とか「みんな頑張ってるんだから」と色んな方々に励ましの声を頂きました。

だけど殆どが「いいんじゃない、休んで」と言ってくださる言葉でした。

ありがたかったです。

一度は引退も考え、それに向け動いたりもしました。劇団も解散にして、その責任を取る上でも、中途半端に「休みます」でも復活したらその時はまた宜しくお願いします、なんて虫の良すぎる話だろと思ったので完全撤退するつもりでした。しかし、動いているうちに、また一緒に舞台を創りたい人達の顔が頭にどんどん浮かんできました。

またこの人たちとやりたい

休業にすることを決めたのは、そう思ったからです。

「また一緒にやろう」そう言ってくれた仲間達がいたんです。

嬉しかったです。

「また観たいです」「また劇場でお話ししましょう」最近はDMでそういった言葉をくださるお客様もいて、なんだか本当に恥ずかしい言葉ですが「愛」をありがとうございます、と思います。

だから、今、僕は幸せです。

いや、ということはずっと人に恵まれて幸せな環境にいたってことです。もちろんこれまでもそう思って活動していたのですが、コロナの最中は自分のことばっかりに意識がいって周りが見えなくなっていたのかもしれません。恥ずかしい大人です。

今、走り続けてきた足を止めて見えてきたものは、笑顔で僕のことを見てくれてる人たちの顔です。

一人じゃないな、とあらためて。

そして、今、在庫処分の通販をやっているのですが、これまで自分が創ってきた作品の数を見て「こりゃ、ようここまで作品創ったな、お前」と自分を褒めてあげたい気持ちでいます。恥ずかしい。

そして

メールで優しい言葉をくれる方々、本当にありがとうございます。

休業しますが、しっかり復帰に向けて逆算しての休業にしようと、もうそこに向けて動き出しています。なので、舞台界に絶対に戻ってきます。

休業期間中は普通に働くつもりですが、普通にってなんだよ、って自分でも思いますが、生きるための仕事を見つけようと思います。確定している訳ではありませんが少しづつ何をするべきか、何をしたいかは見えてきて、そこも動き出しています。

これから何をしていいか、食っていけるか、不安もありましたが、そこも周りの人たちが手を差し伸べてくれています。ありがたいです。

食っていくことと、創ることを別々に考えたい、という思いがずっとあったんです。なので、復帰してからは脚本を書いていなくても食っていける、そういう状態でいたい、その為に頑張ろうと思います。

そして、お金にならなくても創りたいものを創っていく、それが絵だろうと、写真だろうと、ろくろを回すかもしれないし、創りたいものは沢山あるんです。

創っていないと生きていけない。それも緊急事態宣言中に明確になりました。アーティストぶっている訳ではありません。本当にそうなんです。息をすることをやめるか、創ることをやめるか選べと言われたら、僕は息をすることをやめます。それじゃ作れないじゃん!って話なんですけど、それくらい創ることは、息をするより必要なことだと思っています。

逆に言ったら、創っている時が一番上手に息ができているんだと思います。

そういうものって人それぞれありますよね

僕には創ることでした。

なので、コロナに負けて休業することになりましたが、しっかりそこには白旗をあげて抗わず、生きて創ることを続ける道を選ぶことにしたんです。

絵を描いている時は、全部忘れて没頭できます。下手とか、センスないとか、才能ないとか関係ないんです。没頭できるものがあれば僕はそれで十分なんです。

脚本を書いてる時にも、下手とかセンスないとか、才能ないとか考えたことありません。考える時は、書き終わった後に人に評価されてからです。それも気にすることは殆どありませんでした。それらを判断するのはいつだって周りです。自分できにすることはないと思っています。

なので、今やっていることで自信喪失してたり、自分にはセンスがないとか、才能ないとか項垂れている人がいたら、そんなこと気にしなくていいんだよ、むしろ気にするべきは夢中になれる時間は死ぬまでに限りがあるんだよ、ということ。どんどん創れば、何年後かには少なからず今より上手になってるだろうし、勝手に周りがセンスあるとか、才能あるとか言ってくれるかもしれないし。評価の為に頑張る必要なんてないんだと僕は思っています。

自分が勝手に頑張っているものに気付いて、心が求めているものに素直に取り組んでいけばきっと幸せな毎日になると思います。

長くなりました。色々言いたいことはありますが、僕は元気です!ってことを言いたかっただけです。笑

梟絵アップ

絵をbaseに出品しています。覗いてくれるだけでも嬉しいです。


Twitterは年内に退会するつもりなので、これから僕が創っていくものに興味を持ってくれている方、僕の今後を気にしてくださる優しい方がいたらInstagramを覗いてください。

今後ともよろしくお願いします。


只今、DVDの在庫処分の通販を行なっています。今年6月に上演した二人芝居「さよならディスタンス」、朗読劇三部作のDVDを新たに追加しています(^ ^) 残り少ない作品もあります!既にご注文してくださった方々ありがとうございます!今日から梱包作業しています!下記のリンクから詳細確認できます★


みなさんも、あまり気張りすぎず、休み休み、やってください。このnoteの記事を読んでくれた方々が幸せで楽しい毎日になりますように。

読んでくれてありがとうございました!!


えのもとぐりむ


あ、noteのフォロワーが1000人超えてました!フォローしてくれた人、ありがとうございます!今後もnoteは退会しないつもりです( ͡° ͜ʖ ͡°)

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