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白いブーツ

母の実家は靴屋だった
歩いて10分くらいなので
よく行っていた


私が幼稚園くらいのとき
祖父のそのお店に白いブーツがあって
私はそれがとても気に入っていた


兄が祖父のお店の手伝いをしたとき
私が好きだったその白いブーツを
ご褒美にもらってきてくれた
けど、子どもには贅沢と
兄は母に怒られてしまった


この話は兄から何度も聞いていたけど
自分がどう感じていたかを
考えたことはなかった
それをあるきっかけをいただいて思い出した


私は自分のせいで兄が怒られたのが
とても悲しかったんだ
その悲しさは
ブーツをプレゼントしてもらった喜びを
超えていたし自分のせいだと思ってしまった


このことだけではないと思うけど
私は自分の気持ちを素直に表現すること
欲しいものを欲しいと言うことに
躊躇するようになったんだろうな


けど、それももうおしまい
自分の気持ちに素直になろう


と同時に
兄はちょっとケチと思っていたけど
本来の兄は人が喜ぶのが好きな
とても優しい人なんだと認識を新たにした


兄だけでなく
人って本来、愛でできているのかも
皆が本来の自分に戻ったら
この世界は愛で溢れるね


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