トロッコ問題を生成する能力の活用方法
はじめに
本田鹿の子の本棚_第84話を読んでいたら、トロッコ問題を生成する能力があったとして、どのような能力か?そして、何ができるのか?を考えている。すでに何を言っているのか意味不明なので、早めにブラウザバックをしたほうがよいだろう。
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①ランダム発動
1つ目はランダム発動。トロッコに轢かれる2種類の対象、トロッコの進路レバーを操作する人物がランダムに発動するケースだ。だが、これは能力者の意図した結果が生まれないケースが非常に低い。つまりは生成コストが低いことがメリットである。恐らくトロッコ問題生成能力の中で最も汎用に飛んだ能力と言える。
例えば、生成したトロッコに自ら乗り込むことで高速移動が可能。同乗者も行ける点は便利と言える。また、生成したトロッコのレールなどを採取すれば鉄を容易に確保できる。流通と資源の両方に干渉できるので、異世界転生向きの能力と言えよう。
②轢かれる2種類の対象の指定発動
2つ目は轢かれる2種類の対象の指定発動。先に言っておくと普通に使うとおそらく弱い。なぜならあまりにも便利すぎるからだ。自分にとってどちらが引かれても利得を生むように調整すれば、魔王ですら一撃で倒せてしまう。おそらくここまで便利すぎると能力発動が高コスト、もしくはそもそもトロッコの攻撃力Downなどが起こると思われる。
故に高コストを踏み倒すために、誓約を組み込む必要がある。シンプルなところだと「レバー操作者がどちらを選ぶのかを事前に推測し、それを外せば能力者は死ぬ」だろう。となるとこれが高コストの代わりにするためには、轢かれる2種類の対象のバランスを能力者が考える必要がある。レバー操作者との心理戦に勝てるなら使いこなせる可能性がある。特にレバーを真ん中にしてトロッコを脱線させるなどの、本来の用途に反した使い方をしてくる相手の行動を、この能力で見事的中させたなら相手を即死にするには十分と言える。
③轢かれる対象の片方1種類とレバー操作者の指定発動
3つ目は轢かれる対象の片方1種類とレバー操作者の指定発動。もう片方の轢かれる対象はランダム生成(ただしもう片方と釣り合うものが自動選択)となるだろう。この能力はレバー操作者の精神を攻撃しつつ、トロッコのダメージを与えたい対象を指定できるので、戦闘に向いている。この能力を連打することで相手がいかに強者だろうと精神と戦力を着実に消耗できる。
問題はランダム性を付けたとはいえ、利得を生み続けられるのでコストが高い可能性がある。それでも有能なのは確かなのでボス戦では出し惜しみするべきではないだろう。
④その他のスキルツリー
上記のように何を轢くか?誰に選択させるか?がトロッコ問題能力の要と言えるが、鍛え上げるべき点は他にも多々ある。
まずはトロッコそのものの耐久力や攻撃力だ。これが低いと強敵相手では意味をなさない。本来なら即死能力にしたいところだが、攻撃力を調整できることにより、対象を死に至らしめる以外の手段が取れるようになるので、非常に主人公に向いたトロッコ問題能力となるだろう。
次にレールの長さや隠蔽性などの調整力だ。トロッコ問題も何度も使用しては相手に何らかの手を打たれるかもしれない。故に、相手にトロッコ問題の対象となっていることを隠蔽できるようレールに対して応用力を持たせる必要がある。遠回りにレールを轢くことでバレなくしたり、そもそも地中に隠せるようになるなど隠蔽性を高めたりなど、成長の方法は多数あるだろう。
そして、使用回数上限だ。③で説明した通り、ボス戦では連打が重要になる。これは攻撃力の話だけではない。常に相手に選択を迫り続けることで、相手の思考を奪い続け、相手の攻撃の手数を減らすことができる。トロッコ問題とは誰かを傷つけるためのものではない。誰かを守るためのトロッコ問題を目指すことは勝つことよりも重要だ。
⑤あとがき
トロッコ問題を生成する能力による異世界転生ものはもうすでにあるだろうと思ったが、ざっと調べた感じ見当たらなかった。今回はさっくり記事を作ったのでこの程度しかアイデアは出ていないが、もっとじっくり考えて聞けば、十分に異世界転生の主人公の能力として通用するスペックがあると言える能力だろう。