見出し画像

なぜポートレート写真を撮るのか?



劣等感

私は趣味で、ポートレート写真を撮っています。
それに関して、私の中で長らく沈殿してきた思いがあります。
それは「表現したい世界がない!」という劣等感です。

私には、写真を「表現したい世界」や「世界観」がありません。
「ありません」というと少し大袈裟かも知れず、「希薄」と言った方が良いでしょうか。

周りを見渡せば、自分の世界観を写真にしっかり投影して、SNSや写真展示等を楽しんでおられる人で溢れています。その大勢の中で、表現したいものがない自分は劣等感を感じてきました。

なんでポートレート写真を撮るのか?

で、今朝、ちょっと考えたんです。
「表現したいものがない自分は、ポートレートに向いていないんじゃないか?なんでポートレート撮っているの?」と。

考えた結果がこちら↓
(1)美しいものが好き
(2)異性が好き(笑)
(3)自分の手で美しいものを写しとることが楽しい

ここで気づきました。
1と2は、カメラでなくてもいいんです。
美術鑑賞でもいいし、グラビア雑誌を見ててもいい。
ポイントは3番です。
カメラの助けを借りてはいますが、
ポートレート撮影は、美しいものを自分の手で写しとることができます。そしてそれを他者に伝えることができます。

美術系の技能が全くダメな自分は、そのことにとても感動し、その感動は今でも変わりません。
自分が今でもポートレートを撮っている理由の源泉はこれだ、と気づきました。

「オリジナリティ」を考え直す。

いかにモデルさんを美しく写し取れるか、その技術を勉強し、実践することがとても楽しいです。

そもそも「オリジナリティ」とは何か。
唯一無二のものでなければならないのか。
私自身、ちょっと「唯一無二のものでなければならない」という思いが強すぎた気がします。だから、劣等感を強く感じていたんです。

もっと気楽に、美しいものを自分の手で写しとる過程そのものを楽しむ、それでいいじゃないか、というのが今日つらつら考えた結論です。

今後とも、写真を、ポートレートも含めてもっと楽しんでいきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?