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朝ごはんファンタジー

最近、このシリーズは食べ物の話ばかりだ。
仕方ない。食事は大事。ダンジョン飯でも繰り返し言われている。アニメを繰り返し見ている。ビデオだったら擦り切れているだろう。サブスク万歳。

朝ごはんはファンタジーの世界だと常々思っている。
なにが、どう、ファンタジーかと聞かれると返答に困るのだが、第一に私は寝起きが最悪なのだ。
朝からカツ丼を食べられる人がいると聞くが、食いしん坊万歳の私は朝食をたらふく食べる、ができない。
低血圧なのか低血糖なのか、空腹感はあるが1時間くらい経たないと食事のテンションにならない。
朝から好物をガツガツ食べて、今日も1日ハツラツと、健やかに!といった調子にはならないのだ。
お米ならギリギリお茶漬け、パンはちょっと辛い、バナナとヨーグルトとオートミールを混ぜたものをモチャモチャと食べることが精一杯である。
しかもバナナオートミールヨーグルト(長いので以下バナヨーとする)も前日夜に同居人氏が作ったものを冷蔵庫から取り出して食べるだけである。
作ってすらいないのだ。
朝からご飯、味噌汁、なんか魚、もしくは目玉焼き、その他副菜を支度して食べることができる人間を尊敬する。
朝から台所に立つ、の時点でハードルが高い。見上げてもハードルの白黒部分が見えない。くぐった方がマシな高さだ。
更に厄介なのは私の朝ごはんに対する憧れが強いことだ。
朝ごはんに関する本を何冊も読んだ。
その度に「ああ、なんで素敵なんだ」と憧れだけが募っていく。
しかも朝ごはんの本を読むのは大体夜だ。なんとなく手に取った朝ごはんの本を眺めては「明日こそは」と決意を固く、誓いを立て、布団に入り、朝起きると全然眠たくて食欲がない。
おかしい。別の人間になったのか?と思うほど、朝ごはんが食べられない。
目玉焼きを焼く匂いが全然嬉しくない。炊き立てのご飯の匂いも全くそそられない。
あーとかうーとか唸りながらカビゴンにご飯をあげて、布団から出てモチャモチャとバナヨーを食べる。
私の思う素敵な朝ごはんではない。
おいしい、バナヨーはおいしいのだが、心が美しくない。

通常時の朝ごはんはバナヨーが限界なのに、なぜか出かけた際の朝ごはんは張り切ってしまうのは世の常なのだろうか。
なぜあんなに白米をバクバク食べられるのだろうか。たらこもうれしいし、甘い卵焼きもうれしい。なんの変哲もないベーコンとスクランブルエッグも食べたい。塩辛があるところもある。うれしい。塩辛大好き。
気が付くとご飯2膳とパン2個も食べていたりする。
小樽市には朝マックを食べられるマックはないが、札幌に出かけるときに朝マックを食べるのも好きだ。
朝マックは朝にしか食べられない。当たり前である。
ハッシュポテトが大好きだ。セットの1個じゃ足りない。2個食べたい。
飲み物はオレンジジュースがいい。なんか、朝だしいいかな、という気持ちになる。
ソーセージエッグマフィンのセットが大好きだ。ナゲットも食べたい。
普段の朝は揚げ物なんて無理!共演NG!と思っているのにどうして……。
いや待てよ。
よく考えたら、旅行の時は起き抜けすぐにお風呂、大体温泉に入っている。満腹で風呂に入ると吐くと思い込んでいるためだ。実際は知らない。
お出かけの日はシャワーをサボっていたとしても、少なくとも30分くらいかけてマックに向かっている。
やはり起床時間が問題だったのだろうか。
だとすると、朝ごはんの本にある「前日用意して起きたら5分で朝食!」なんて私の胃袋や脳にとって有難迷惑な話だ。もっとゆっくり朝ごはんと仲良くなりたいのだろう。

かつて、新型コロナウイルスがらみで店舗に出勤できなくなったことがあった。会社が出してくれる保証で何とか収入は保たれ、トイレットペーパーとマスクが店頭から消えたり、小麦粉とベーキングパウダーとドライイーストが転売ヤーの餌食になった時期だ。あの時の転売ヤーを私はまだ許していないがそれはまた別の話だ。
自粛期間中、私の朝食はそれはもう充実していた。
朝起きて炊き立てご飯、昆布の佃煮、漬物、みたいな食事をしていた。もしくはトースト、ヨーグルト、コーヒー。
胃袋と脳の適応までの時間、とか言っていたが本当は私はどこまでも疲れ切っていて、朝までその疲れを持ち越していただけだったのではないか……。
この記事を書き終えようとしている6月1日から私は有給消化期間に入る。
今日は……そんなに目覚めもよくなかったが明日からは素敵な朝食ライフを送れるかもしれない。
朝食にぴったりなものを後輩からもらったのでそれも記事にしていく。

私の朝ごはん人生は今日から始まったということにしておこう。


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