音楽トリビア🎵「日本で初めての軍歌と 戊辰戦争」
💚みなさま、おはようございます💚
とっても暖かい週末となり、素敵な花粉日和でございますね。
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マイトリの🎵音楽トリビア🎵のお時間です。
本日は日本で初めての軍歌と言われる「宮さん宮さん」についてのお話。
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戊辰戦争の時の「錦の御旗」(左から4番目)と各隊の軍旗
(画像はネットより)
官軍の旗がとてもシンプルなのに比べ、幕府軍の旗は個性的でかっこいい!
新撰組ですが、「新鮮組」とは違います😂
「静かなるドン」 画像はネットより
「宮さん宮さん」は、1868年(慶応4年/明治元年)の戊辰戦争を、
新政府軍(官軍)側から描写した、明治時代初期の流行歌で、
トコトンヤレ節、トンヤレ節とも言い、日本で初めての軍歌とも言える。
📌「軍歌」とは、兵士が行軍しながら歌う歌。
日本では明治以降に、軍隊の士気の鼓舞、戦意の高揚、
愛国精神の発揚を目的として作られた。
「宮さん」とは、戊辰戦争時に新政府の総裁で、東征大総督を兼任した
有栖川宮熾仁親王/1835-1895)を指している。
官軍の司令官となった有栖川宮熾仁親王は、1868年2月、明治天皇から官軍の印である錦の御旗と、節刀(天皇が出征する将軍に持たせた、任命の印としての刀)を授けられ、討幕のため江戸城に向かう。
同年4月には無血開城された江戸城へ入城している。
この曲は、作詞:品川弥二郎、作曲:大村益次郎とされるが、実際の作曲者については、品川弥二郎と親しかった祇園の芸妓・中西 君尾だという説もある。
📖 簡単にわかる 戊辰戦争 📖
🎈歴史の話が苦手な方は ここは遠慮なく飛ばしてください🎈
でも、試験に出ますよ←いつ?😰
1868年(慶応4年/明治元年)1月、「鳥羽・伏見の戦い」を皮切りに、
15代将軍「徳川慶喜」を擁する「旧幕府軍」と、薩摩藩・長州藩を中心とする「新政府軍」で争われた一連の戦争のこと。
鳥羽・伏見の戦いから始まり、「江戸城無血開城」→「上野戦争」→
「長岡城の戦い」→「会津戦争」と1年以上続き、1869年(明治2年)の
「箱館戦争(五稜郭の戦い)」にて終結した。
この終結により、国内は新政府によって統一され、新しい時代が始まることになる。
戊辰戦争という名称は、鳥羽・伏見の戦いが起こった年の干支が「戊辰」の年だったことに由来している。
~ ネットより引用・抜粋 ~
🎵 歌 詞 🎵
宮さん宮さん お馬の前に ヒラヒラするのは何じやいな
トコトンヤレ、トンヤレナ
あれは朝敵 征伐せよとの 錦の御旗じや知らないか
トコトンヤレ、トンヤレナ
一天萬乗の 一天萬乗の 帝王に手向ひする奴を
トコトンヤレ、トンヤレナ
覗ひ外さず、 覗ひ外さず、どんどん撃ち出す薩長土
トコトンヤレ、トンヤレナ
伏見、鳥羽、淀 伏見、鳥羽、淀 橋本、葛葉の戰は
トコトンヤレ、トンヤレナ
薩長土肥の 薩長土肥の 合ふたる手際ぢやないかいな
トコトンヤレ、トンヤレナ
音に聞えし關東武士 どつちへ逃げたと問ふたれば
トコトンヤレ、トンヤレナ
城も氣慨も 城も氣慨も 捨てて吾妻へ逃げたげな
トコトンヤレ、トンヤレナ
國を追ふのも 人を殺すも 誰も本意ぢやないけれど
トコトンヤレ、トンヤレナ
薩長土肥の 薩長土肥の 先手に手向ひする故に
トコトンヤレ、トンヤレナ
雨の降るよな 雨の降るよな 鐵砲の玉の來る中に
トコトンヤレ、トンヤレナ
命惜まず 魁(さきがけ)するのも 皆お主の為故ぢや
トコトンヤレ、トンヤレナ
(歌詞は原文のまま)
一天万乗(いってんばんじょう)
天子、天皇のこと。
中国由来の表現で、天子は天下のすべてを治め、兵車を一万台も動かす国土を有する、との意味合いがある。「一天万乗の君」。
薩長土(さっちょうど)
明治維新の原動力となった薩摩藩、長州藩、土佐藩の「勤皇三藩」の総称。戊辰戦争の頃から肥前藩を加えて「薩長土肥(さっちょうどひ)」と呼ばれ、明治維新の母体となった
葛葉(くずは)の戦い
鳥羽・伏見の戦いにおける楠葉台場(くずはだいば)での戦いのこと。
現在の楠葉台場跡史跡公園。
吾妻(あづま)とは、上方から見て東の国々のこと。
魁(さきがけ)
先駆け、すなわち合戦において他の者よりも先に敵の中に攻め入ること。
アニメ・鬼滅の刃では、甘露寺蜜璃が、この歌を歌うシーンがあります。
また、「維新マーチ」と呼ばれることもあります。
冒頭の笛の音の、「ピーヒャーラ ピッピッピッ~~」は、
大河ドラマなどでも、聞いたことがあるのではないでしょうか。
歌詞の5節目、
「國を追ふのも 人を殺すも 誰も本意ぢやないけれど」
この記事はもう一ヵ月前に作成していましたが、今日、投稿前に歌詞を見直し、この部分になんとも言い表せないものを感じます。
「宮さん宮さん」 3分14秒
上に記載した歌詞の、3節・6節は歌っていません
歌い手さんは、歌謡曲・演歌で有名な春日八郎。
音大出、さすがにハリのあるいい声です。