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ガーナの生活:洗濯事情編

僕は少し前まで西アフリカ(アフリカ大陸の西側の出っ張った部分の下側)に位置するガーナという国に1年間の交換留学をしていました。

その時の体験を、これから少しずつ小出しに紹介していけたらと思います。

さて第一回の今回は、ガーナでの洗濯事情について書こうと思います。どうして、洗濯なのかというと、何となくなのできにしないでください(笑)これが、僕のスタイル。

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ガーナでの留学中は学生寮に住んでいました。この学生寮というのがこれまたモノスゴイのだけど、今回はあえて省略しようと思います。

学生寮はいわゆる留学生寮で、世界各国から志高く集まった学生たち(と言っておく)が同じ屋根の下、生活していました。

ガーナは、雨季と乾季に分かれていて、乾季にはオーストラリアとかと同じように水不足に陥るため、水は比較的貴重な資源です。

そうした理由から、この寮に住んでいる学生は洗濯機は持っていないし、好き放題使えるような洗濯機が寮の中に設置されているわけでもありません。

あるのは、水道と”洗濯室(Laundry Room)”です。

この水道というのは小学校にあるようなものを想像してもらえるといいと思います。水しか出ないので、雨季には若干肌寒くなるガーナでの手洗い洗濯は想像以上に大変だし、なかなか汚れも落ちません。

だから、僕は洗濯室をしょっちゅう利用していました。

この洗濯室というのが、ガーナでは割とポピュラーな商売形態をとっているシステムなんですよね。簡単に言えば有人コインランドリーという感じ。

ガーナでは洗濯以外にも例えば、PCで作成した文章を印刷するのにもこういった有人で管理する「コピー屋さん」がいて、お店まで足を運んで1枚○○円(ガーナはセディという通貨)で印刷をお願いする、というのが”普通”です。

いつも寮の中で洗濯室を切り盛りしている人に選択を依頼していたんですけど、街中にも同様の形態で商売を行う人はいます。だから恐らくガーナではあまり自家用の洗濯機は置いていないんだと思います。

この洗濯屋へカゴとかバッグにまとめた洗濯物を持っていき引き渡して、使い込まれた重量計に乗せた時の重さ×2の料金を支払い、あとは洗濯が終わり次第受け取りに行くと、顔を覚えていてくれて間違えず自分の洗濯物を渡してくれるという流れです。

正直、毎回人に頼むのは億劫に感じることもあったし、見ず知らずの人に私物を預けるのも最初は気が引けたんですけど、自分で洗濯する手間が省けるという誘惑に負けて毎週お願いしていました(笑)綺麗に畳んでくれるし。

ただ、ガーナの人は体感で穏やかな人が多くて(こんなことを言うと大学の文化人類学の教授に怒られそうだけど)、洗濯をお願いする時間が昼間とか午後一だとその日のうちに受け取れないことが結構あります。

こういう時はもう絶望ですね。今日履いた汗まみれのパンツをシャワーの後にまた履くなんてこともありました。ガーナに居てもなるべく日本での生活よりも生活水準が下回らないように努力していたんですけど、こういう場合は仕方ないですよね。現地の人達にとってはこういう速度感って普通だし。

これを読んでいる人の中には僕のように「他人に自分の洗濯物を渡して洗ってもらうなんて…」と思う人もいるかもしれないですね。

先ほども書いたように洗濯の手間が省けること、ガーナの高い気温のなかで汗まみれになった服を代わりに綺麗にしてもらえることを考えると僕にとっては非常に便利なサービスでした。窃盗とか、紛失も”ほぼ”なかったし。ガーナの人って、おっとりしているけど真面目でいい人たちなんです。

みなさんももし、ガーナを訪れることがあれば(無いかな?)この有人コインランドリー、ぜひ体験してみてくださいね!笑

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今回のガーナの生活洗濯編、いかがでしたか?

次回もまた、他の切り口からガーナという国についてちょこちょこ紹介していく予定です。

時期は未定ですが、ヨーロッパ諸国での体験とかも書いていけたらと思います。お楽しみに。

写真:当時住んでいた留学生寮。でもガーナの人も住んでいました。






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