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【ぐお雑記】あなたは『気持ち悪い若者』とどう向き合うのか。

かつて『元球児』が何よりも喜ばれた時代が存在しました。

小中高とずっと野球やってれば就職に有利。
健康優良児の太鼓判を押されて期待される。
元球児の上司や先輩と当たり前の様に仲良くなる。
あとはプロ野球と甲子園さえ見ておけば職場での世間話のネタに困る事も無い。
『気持ち良い若者』と評判になる。

野球が好きな若者にとっては良い社会だった事でしょう。

逆にマイナーな趣味の持ち主にとってはとても辛い時代でした。

「男のくせにお人形遊びなんかしてる!」
「女のくせに格闘技なんかしてる!」
「じょ、女装!? ひぇーッ!?」

「「「気持ち悪い!!」」」

「「「最近の若者はどうかしてる!!」」」

彼・彼女らは『気持ち悪い若者』として差別されました。
今では考えられませんが、現実にこんな時代が存在したのです。

しかし時代は変わりました。

「プライベートの事に口を挟んではいけない」
「誰にも迷惑かけてないじゃん」
「もし失敗したとしても、それも経験だよ」

これが今の常識です。
かくいう僕自身もオタクです。僕が子供だった頃はまだオタク差別がキツイ時代でしたが、今は大分マシになりました。とてもありがたい。
若いオタクからは「オタク差別なんで無いよ」という声も聞こえます。良い傾向だと思います。青春を謳歌して欲しい。
エロゲオタやフィギュアオタ、ラブドール愛好家等、いまだに差別されている人達もいますが、それは今回の主題ではありません。またの機会にしましょう。

とにかく、人の感性やプライベートに難癖を付けるのは良くない事だどいう認識は昔と比べてかなり広がったと思います。
新しい同僚や友達が出来た時、その人が自分と同じ趣味の人だったら好意的に感じますよね。
元球児の先輩が元球児の後輩を受け入れるのは当たり前ですものね。
そんなのはバカでも出来ます。
クルクルパーでも出来ます。
自分とは全く違う感性の持ち主を尊重して受け入れてあげる事にこそ意味がある。価値がある。それはとても難しい。それは勇気が必要な事です。だけど乗り越えた先にすばらしい景色がある。そして我々は実際に乗り越えてきた。だから女装好きな男がいてもいい社会が実現した。BL漫画が好きな女がいてもいい社会が実現した。そうでしょう?

「自分はマイノリティなのかもしれない」
「自分は気持ち悪いのかもしれない」

そう悩んでいる若者が、今もまだいるとしたら

「マイノリティでもいいんだよ」
「気持ち悪くなんかないよ」
「君自身が納得する事が一番大事だよ」

そう声をかけてあげますよね?
当然出来ますよね?
今までだってそうしてきたんですから!

………さて、
それでは今、我々の前に現れた新しい『気持ち悪い若者』に向き合うとしましょう。

それは……

『かなり年上の人に恋をしてしまう若者』です。


そう。これは『50歳と14歳のセックスは認められるべきか否か』の話です。性交同意年齢の話です。
前置きがメチャクチャ長くてすみません。

僕はね、不思議で仕方ないんですよ。
だってみんな、この問題を『14歳の子供とセックスしたい50歳のおじさんを社会的にどう扱うか』という問題だと思ってるでしょう。

違う。 完全に違う。 全然違う。

これは『50歳に恋愛感情を抱いてしまう、ちょっと変わった感性を持った14歳を社会的にどう扱うか』という問題なんですよ。

性交同意年齢を引き上げられて影響を受けるのは若者の方なのに、誰も若者の声を聴いてない。
そんなバカな話がありますか。

50歳と向き合うな!!
14歳と向き合え!!

だれも若者達の気持ちを想像してあげていない。子供に襲い掛かるおじさんで頭がいっぱいになってしまって「キモい!」「キモい!」と叫ぶばかり。
『野球を好きな若者が最も正しい若者』だった時代から一歩も進んでいない。
自分の感性が『正義』で、その正義に従う若者が『気持ち良い若者』だと言ってた時代のままです。そうじゃない若者は『気持ち悪い』んだと言ってた時代のままです。
マイノリティに配慮なんかしていない。
他とはちょっと違った感性を持っている若者を受け入れられない人達。
心の狭い人達。
それが性交同意年齢引き上げ派の正体です。

同意無しに強引に行為に及ぶ事件が起こった時にどう対処するかを考えるべきであって、同意する権利自体を剥奪するなんてお門違いもいいとこです。

自分の親より年上の異性に恋をしてしまう若者。
彼・彼女らは大人から見て都合の悪い若者です。気持ち悪い若者です。
だけど受け入れましょう。
それが『相手の人格を尊重する』という事です。

「気持ち悪いもんは気持ち悪いだろうが!!」
「異常な奴に異常と言って何が悪いんだ!!」

そう思ったあなた、申し訳ありませんが、この記事を一番最初から読み直してください。あなたがあなたの中の偏見と身勝手さに向き合えるまで何度でも何度でも読んでください。

誰と誰がセックスしようとあなたには関係無い。

「プライベートの事に口を挟んではいけない」
「誰にも迷惑かけてないでしょ」
「もし失敗したとしても、それも経験だよ」

これが現代の常識です。

それに、今回はあえて年の差カップルの問題を主題にしましたが、性交同意年齢を引き上げるという事は14歳同士の普通のカップルの性交も法的に禁止されるという意味です。大きなお世話以外の何でもないんですよ。
繰り返しになりますが、レイプが違法とされているのでそれで十分です。

結局ね、若者を操り人形にしたいんですよ。 
「気持ちの良い若者であって欲しい」という欲望を捨てられてない。昭和のままです。完全に欲望に負けてる。欲望に負けてるのは50歳のおじさんではなく性交同意年齢引き上げ派の人達なんです。

頭を冷やして、もう一度よく考えてみて下さい。いや、考える前に自分と向き合って下さい。



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