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モニターヘッドホン探訪記 Victor HA-MX100V

前回のパイオニアの記事からあまり時間が空いてないですが、また買いました。

前回の記事はこちら

サウンドハウスで2.5万円

Amazonの方が安い場合もあるようです
(購入時は販売元がAmazonのものをおすすめします)

先に結論を言うと、諸手を挙げておすすめできるモニターヘッドホンです。

パッケージはシンプルでヘッドホン本体と3.5mmステレオミニ->6.3mm標準フォーン変換プラグのみが付属しています。ケーブルはリケーブル不能な2.5mストレートです。

音質は帯域バランスのいいCD900STといった感じ。ザ・モニターと言った鳴り方をします。CD900STの「低音とは?」といった部分が解消された音です。

M1STと比較すると低音にピークをあまり感じず、高音が伸びて聞こえます。(M1STは逆に低域側にピークを感じ、若干ベールがかかった音がします。)

同じく2万円前後で絶賛のオーテクATH-M50xと比較すると、こちらの方が音がまろやかな感じです。オーテクはエッジの立った音でアコースティックな演奏に合わないなと感じていた部分がありましたが、このHA-MX100Vはアコースティックにも耐えられる感じです。

音の解像度はCD900STやM50xクラスで高いです。聴いた瞬間から「モニターだな」といった解像度を持っています。楽器の聞き分けなど難なくできる解像度です。

音場は密閉型のヘッドホンなのでそこまで広いわけではなく、かなり近くで鳴っている感じです。定位感は聞き取りやすく、楽器の配置がイメージしやすいですね。

装着感はCD900STよりイヤーパッドが少し厚く、耳が痛くならないのもポイントが高いです。M50xより側圧は弱くCD900ST寄りです。M50xを試聴してみたけど側圧が強くて耳が痛くなったといった方は、こちらを検討してみるのもいいかも知れません。
気になるところとして、ハウジングが金属で黒色に塗装されています。何かに擦れたら塗装が剥がれそうです。

2万円ちょっと出せてモニターヘッドホンを探しているなら、CD900STよりこちらをおすすめします。アコースティック楽器の録音や歌物の録音に使うといった用途にベストなヘッドホンではないでしょうか。また、ミックス用途でも全く問題なく使えると思います。リスニング用途でも、女性ボーカルや'90sポップスを中心に全く心配いらない音質です。
他方、打ち込み系の音楽制作や鑑賞ではaudio-technicaのATH-M50xをおすすめします。M50xの方がエッジの立った音でノリよく鑑賞でき、また低音側が聞き取りやすと思います。

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