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変わる働き方の価値観

こんにちは!働き方の可能性を拡げる・複業個人コンサルタントの成瀬です。

先日、本業でオフィスでの取材対応のため出社しましたが、その取材以外は誰とも会わず、オフィスでひたすらWEB会議・・・あれ?なんでここにいるんだっけ?と思ってしまいました。。

今回のお題は、「変わる働き方の価値観」です。
新型コロナ以前から、「働き方改革」のトレンドによって、企業も個人も働き方の価値観の変化は加速していました。複業や起業などを当たり前に行っている方々と対話させていただくと、2011年の東日本大震災をきっかけに価値観が変わった、という方も多くいらっしゃいます。2010年代は、日本における「働き方」が大きく変わり始めた10年、というように後々記憶されるのかも、などと思います。

■働き方改革時代に伝えてきた3つのステージ

2015年以降、働き方改革の専門家として数多くのコンサルティングやセミナー・研修などでの講演機会をいただいてきました。
その中で、独自の意見としてお伝えしきたのが下図の「働き方改革の3ステージ」です。

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伝えたかったことは、「長時間労働の是正」や「テレワーク導入」などはあくまで手段であって、何のために「働き方」を変えるか? 手段の先に当然目的があり、それは「新たな価値創出とイノベーション促進」のため、ということです。災害や環境の変化、テクノロジーの進化によって、社会が大きく変わる中、その社会で生きる個人の価値観が変化していくのは当然のことです。ところが、長年効率よく事業を運営・拡大していくために生み出された「会社に所属して働く」というシステムは、完成度が高かったが故に時代の変化に適応していないにも関わらず、中々変化することができません。これが多くの企業が「働き方改革」という取り組みをし続けている背景です。

■世代ごとに変わる「働き方の価値観」

当たり前ですが、人は環境に影響を受けます。どんな生活環境でどんな人たちと生活しているかで、価値観や考え方、行動が変わります。どの時代にどんな環境で生きてきたか?という世代間の価値観の違いが生まれるのは当然のことです。
私は今40代前半で、いわゆる就職氷河期に社会に出ました。残業は当たり前、上司の指示に従う、会社のルールは絶対、スーツにネクタイ、そういう会社で最初の4年間を過ごしたので、私の「働く」のイメージはそこで構築されました。業種・職種にもよると思いますが、30代・40代と会話していると大体同じ「働き方」のイメージが前提としてある気がします。50代以上の方々になるとまたイメージが違いますね。例えば、「食事」。会食・接待は仕事の内、というのは、我々の世代でもありますが、正直「オン・オフは分けたいな・・・」という感覚があるので、「食事」も仕事の内、というのはちょっと抵抗があります。(私個人の価値観かもしれませんが・・・)

20代になると大分変りますね。少なくとも、「この会社で一生頑張ります!」という話は聞かないです。そもそも「会社に入社する」というものの捉え方がそれまでの世代と違ってきています。「社会的な意義」、「誰かのために」、「やりがい」をより重視していると感じます。

それでも、従来の「決まった時間に決まった場所(オフィス)に行く」、「オフィスに行き、与えられた仕事・役割をこなす」=「働く」というのは共通事項だったわけですが、働き方改革から新型コロナの影響によるテレワークの拡大によって「同じオフィスで仕事をする」という前提すら当たり前ではなくなってきました。実際にテレワークするか、しないかの問題というより、社会が「テレワーク」という働き方のイメージを強く意識したため、その影響は大きく広がっています。社会現象というやつですね。

■「これからどう生きるか?」

そして、リーマンショックを超える経済影響が更なる環境変化をもたらします。少子・高齢化という長期的な社会課題がある中、短期的にも「働く」=「会社に就職する・所属する」ということ自体、揺らぎ始めています。日本がアメリカほどのフリーランス大国になるかどうかは分かりませんが、少なくとも、いわゆる「終身雇用」はもう誰も期待していないと思います。本業に依存する不安から、副業を始める個人が急速に増えていますし、この流れで「副業制度」をリリースする企業も増加傾向にあります。こうなると、「これからどう生きよう」ということを考える人が増えていきます。

私自身もその一人です。現在、プロティアン・キャリア戦略塾に入り、自分のこれからのキャリアを改めて計画しています。・・・「改めて」というのは嘘ですね、今まで「何となく」しか考えていなかったというのが本音です。「なんとなく、まぁ大丈夫だろう」と思っていました。半年前にプロティアン・キャリア戦略塾に入り、キャリア戦略・キャリア資本というプロティアン・キャリアのフレームで改めて「いつまでに何を為すか?何のために為すか?なぜ為すか?」を考えています。その中で、「何となく」始めた副業の持つ意味も考えなおしました。正直に白状すると、最初(2017年当時)はちょっとしたお小遣い稼ぎのつもりでした。ですが、今は本業も含めてこれからの自分自身をつくる重要な成長機会であり、これからの自分の人生を形成していくための重要な「働き方」だと捉えています。今後は本業ありきの「副業」ではなく、様々な社会と自分自身の接続を実現するための「働き方」=「複業」と考えています。このプロティアン・キャリアをベースとした「働き方」のイメージは、私がここ数年間モヤモヤしていた「働くって何だろう?」という問いにひとつの解を示してくれました。「会社に所属し、与えられた仕事をこなし、役職を得たり、専門性を得る。」という「働き方」が今の時代の価値観と合わないと感じていました。プロティアン・キャリアは「変幻自在なキャリア」と訳されており、キャリアを職種・職位という組織内のものに閉ざすのではなく、「個人の人生」をベースとして、「どう生きるか?」の中にキャリア資産・キャリア資本をどう蓄積していくか、をフレームとしています。「組織に依存しないキャリア」という考え方が、今の時代そしてこれからの時代に求められる「働き方の価値観」とマッチしていると感じています。

※プロティアン・キャリアとは
https://protean-career.or.jp/about

■テレワークに次いでくる「副業」というトレンド

世の中的には2018年が「副業解禁元年」とされていますが、この2年間、多くの企業・働く個人と「副業(複業)」というテーマで対話を重ねていますが、今・2020年こそ「元年」と感じています。特に緊急事態宣言以降、明確に「副業」の捉え方が企業も個人も変わったと実感しています。

私は現在、本業で「複業」を世に広めるための新規事業を準備しています。考え始めたのは2018年からです。考え始めた当初は、正直「副業」という手段に捉われていましたが、事業構想大学院で構想を練り上げる過程で、「Why?」を何度も何度も考えました。(今も考え続けています)

その頃、書き出した私の「働き方を変える」ためのロードマップ?的なものが下図です。iPad手書きなのでほぼ読めないかもしれませんが・・・フレーバーで読み取ってくださいw

呪いからの解放

最終的に目指したかったことは、「自分らしく働ける社会」となっています。働き方の変化は、ここを目指して様々な過去の成功体験からつくり出された制約条件・前提からの解放活動なのだと整理しました。今では、ここにプロティアン・キャリアの思考も加えてアップデートを考えており、実現したいことは「自分で考え、自分で決められる人を増やす」ことを目指したいと構想中です。

次回からは、自分自身のキャリアの整理も交えながら「自分で考え、自分で決める」とはどういうことか?の整理にチャレンジしていきたいと思います。

最後に、私のnoteは書きながら思考の整理を行ってますのでまとまりがありませんw 読み終えた後に「何だよ!」と思った方、申し訳ありません。一緒に考えてくださる、という感覚でお付き合いいただけると幸いです。

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