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キモモーニング部

モーニングに行かないか、と友達に誘われた。モーニング。喫茶店の朝メニューを食べるやつ。
なんじゃいな、と思ったが、やってみるとこれが実にいい感じ。

友達とは芸人のレッドブルつばさニキのこと(以下、レドビ)です。

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彼は「レンタルモーニング一緒に食べる人」というレンタルサービスを始めるほど、モーニングに情熱を傾けている男。
ちなみにレンタルモーニング時代の客はひかるぶんどきさん だけだったらしい。ぶんどきさんの餌食になっただけでしたわ、と語っていた。


その日はレドビニキと最寄りの駅で朝10時に待ち合わせ、駅密着型の変哲のない喫茶店でモーニングにありついた。男同士サシで、バターが沁みたパンと紅茶やコーヒーなんかを前に語り合う。まるで芸人のそれじゃない。でもこれがね、実に楽しかったんですよ。

ネタの話とか、お互いの読んだ本の話とか。飲みの場だと盛り下がりそうな話も延々とできた。

僕も読みましたよ。『同志少女よ、敵を撃て』あれ百合ですよねぇ。百合の完成系ですわ。と高潔な百合おじさんであるレドビニキが口角泡を飛ばしながら語る時間も良かった。
飲みの場だと「この百合脳!!」と叫んで遮っていたかもしれないが、モーニングなので百合おじさんの思考をことごとく最後まで耳にすることができた。あれ、本当に良かったのか?

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2時間喋っても、まだお昼の12時。
モーニングを終えたあとは、2人で街一番のデカ本屋に行き、お互いに本を薦めたり、絵本コーナーで立ち読みしたりした。レドビ推薦の短歌の本を買ってみた。
帰りにメンチカツが美味すぎることで有名な肉屋があった。メンチを6個買ったらレドビに引かれたので、1個あげた。食べながら別れた。
帰宅して短歌集を読んでみたらバカほど面白かった。充実。

その日はたまたまお休みの日だったが、モーニングならライブや撮影がある日でもいけるな、と思った。


という旨をツイートしたら、ある男が近いうちにモーニングを誘ってくれた。YouTubeの作家をやってくれている山田ボールペンさん(以下、山ボ・ぶさ坊)だ。

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ちょうどその日は朝11時から事務所でYouTube撮影の日だった。阿佐ヶ谷のgionという喫茶店に10時に待ち合わせた。これもよかった。
たわいもないゴシップから、放送作家の企画案、YouTubeにおけるサムネの重要さなど仕事っぽい話まで。
そういえば最近、竹内ズチャンネルのサムネをボールペンさんが作り始め、再生数が伸びているらしい。山ボさんといえば"最悪フライヤー選手権"で入賞するほど、凶悪なフライヤーを手掛ける男。

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ケミカルXというライブのフライヤー。大不評だった


なんとも素人っぽい雑さ、それでいてちょっと笑っちゃう感じの悪趣味さ。玄人好みの綺麗さが求められるフライヤーの世界では敬遠される特徴だが、ひとたびサムネとなると良い方に向かうのだ。ちょっと面白い、と思われなきゃサムネはクリックされない。イラストの上手さよりも大切なものがある。山ボさんの意外な才能である。

なんて話をした。1時間で切り上げ、YouTube撮影に乗り込んだ。その日は38度を記録した猛暑日だったが、朝早い時間に家を出たので、そこまで苦しくなかった。



モーニング、今後もやっていきたい。お財布に優しいし。500円〜750円くらいでいける。飲み会に比べたらどれほど安いことか。

キモいやつらとモーニングをやる「キモモーニング部」を発足する!!

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亀みたい


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