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認知症サポーター養成講座の思い出と教訓と…

認知症サポーター養成講座に参加

そもそもなんの講座?

東京都保健福祉局のページが一番すっきりしていると思うので、リンクをおいておきます。ご参照ください。

5年振りの参加にあたって…振り返りを含む

4年、いや5年ぶりかな。認知症サポーター養成講座に参加した。通算で7度目くらいかなー(はじめて受けたのは、2010年の秋くらいだと思う。それを記憶しているのはそれから数ヶ月後に、自分が企画して講座を開催したのだけれど、その途中で東日本大震災が発生したから、忘れずに記憶されている)。

5年前というと、認知症を巡る状況もだいぶかわっている。いや、根治治療の薬が認可されたとか、そんな小さなことではない。

たとえば、本人が発信する、という視点が前面に出されたのはちょうどその頃だったから、まだまだぼんやりしたお話ばかりだった。でも、今は違う。
若年性認知症への考慮が大きくなったのも、ちょうどその頃だったかもしれない。

でも、認知症の人とその家族との接点、接し方は、当時も今もかわっていない。

だから、復習としてちょうどよいかな、ということと、オレンジリングがきれてしまったので、またいただきたい、というのもあった。

が、オレンジリングは原則廃止になって、カードになってしまったそうだ。あれは、とてつもなくダサいデザインだった。だから、腕につけていると話題になる。おしゃれなリングでは話題にならない。そして、話題になるから、認知症のことを話し合うきっかけになる。そういう狙いではよいものだと思っていたのだけれど。
介護の現場では、利用者さんがひっぱったりして危険もあるということはよく聞いていたので、そういう理由で廃止されたのだろうか。ちなみに、自治体を通して申し込めば、購入はできるそうだけど、ここで自治体を通してって、すごくハードルが高い気がする。

認知症に優しいは誰にでも優しい

11年の経験との重なり合い

さて、何度参加してもちょっと以前(6年前まで。いや、6年前に終わった11年の)の生活を思い出して、感傷に浸ってしまう。あのとき、もっとこうすればよかったのかな、とか。学んだことをどれだけ実践できていたのかな、とか。

いや、人並み、平均よりははるかにできていたと自負はある。

  1. 驚かせない

  2. 急かさない

  3. 自尊心を傷つけない

という3ないの原則は。

でも、だからこそ、あと少し、もう少しできていたら、結果はかわっていたのかな、と。

そしてあらためて思うこと。
認知症の方に優しいことは、誰に対しても優しい。

3つのないの実践のための7つのポイントも、丁寧な人との接し方の基本。すべての人とこのように接していれば、おそらく、大きなトラブルはおきないし、自分も安寧な状態を保てるだろう。

と、いうこともあらためて思い出す講座でした。

まとめ

この講座で学んだことは、実は、私にとっては、認知症だけのことでなく、生活の仕方、人との接し方の基本にしたいと願って現在に至っています。

協議体活動のことではないのですが、私が協議体活動に参加するきっかけは、この講座と、オレンジサポーターとしての活動。そして、冒頭で書いた11年間の母親の認知症で徹底的に実践してみた経験があるからこそ。
そして、協議体活動が目指す、地域支え合いの基本の視点は、共通していると思うので(だって、認知症の方に優しいことは、誰に対しても優しい、のですから)、こちらに綴りました。

冒頭の画像は、私がオレンジサポーターとして参加している認知症カフェのチラシでつかっている絵です。認知症カフェもコロナで2年の中断を余儀なくされましたが、先月、場所を移して再開。
介護の現場の方の声として「コロナで認知症の相談が確実に増えた」とのこと。人口の3割弱を占める高齢者の5人に一人が認知症と言われる時代です。だれもがなる、ごくごく普通の病気ですから、自分ごととして、そして、“認知症になっても安心して住める街” づくりに関心をもっていただきたいと、せつに思います。

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