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お勤めの方の在宅ワークから自由業のライスワークの位置づけを考える

前置き?

 お勤めしている場合。
 仕事について、時間を基準にすること(時間給含む)には私は(極論ですが)物心ついたころから疑問を抱いています。
 かといって、成果主義、会社に対して貢献した金銭的度合いで報酬がきまることも、いや、それはもっと大きな疑問をもっています。
 このあたりは今回の本題ではないので、詳細ははぶきますが、こういう視点、考え方の私が思っていること、というのは、以下の記載を理解していただくことに大きな助けになると思うので、少しふれました。

時間に拘束されてお金をいただくこと

勤め人の基本は時間給
 いずれにしても、今の世の中は、お勤めされている方のほとんどは、時間を基準にして、〇時~〇時は、雇用契約している会社のために動きなさい、と拘束されている。でもそれは、雇用契約という契約によるものですから、仕方ない。と、一往思うのです。

フリーランス、自由業などの場合~私自身について
 では、フリーランスとか、自由業とか。そういう方はどうなのか。私もその一人ですが。
 私は、HPや業務案内みたいなものに、営業時間を記載しています。これは自分で決めたことですが、HPや業務案内みたいなものに乗せて、開示した時点で、「お客様になってくださるかもしれない方」との約束だと思っています。ですから、これはなんとしても死守しなければ。
 1995年5月に現業がスタートし、その気持ちは今もかわっていません。
 ちなみに、平日9~17時(昼休み随時)です。土日祝や夜は、事前のアポがあるときは対応します、と補足しています。これは、私の仕事は、BtoB が多いものの、BtoC もそれなりの分量があります。そうすると、C はむしろ、お客様ご自身が会社に拘束されていない、平日夜や、週末の方が都合がいい場合があるからです。
 さて…

在宅ワークの時間拘束から思うこと


在宅ワークの感想をきっかけに
 コロナで、お勤めの方も、その度合いはさまざまとはいえ、在宅ワークがあたらしい働き方として出てきました。在宅ワークしている方の“感想”として、「仕事の合間に洗濯物干したりできるのが嬉しい」なんて話しも聞きました。冒頭のように、時間で契約してる部分があるとはいえ、在宅の場合は、始業と終業もやや自由度が高い会社もあるようです。そうすると、在宅ワークの隙間に洗濯物を干すくらいは、許容されるのかな、と私は感じています。会社に出勤して勤務するのよりは、ちょっと時間の「幅」が認められている在宅、というイメージでしょうか。

私はもともと在宅ワーク歴25年超
 ところで、それって、私は、もう、25年以上やっています。よくあるのは、大量の印刷をスタートしたとき。書類作成をパソコンとにらめっこして行い、できた! 印刷するぞ! というときに、量が多ければそれなりに印刷に時間がかかります。そんなときは、洗濯物を干したり、料理の下ごしらえをしたり、穴の空いた靴下を補修したり(冬は特に酷いのです。踵がかさかさになることもあるのでしょうけれど)。そんなふうにして今までやってきました。

そんな私からすると…

コロナ禍の新しい働き方の一つって、今まで私自身がやってきたのをより多くの方がするだけか。

なんて印象も、実はあったりします。

私自身のライスワークのやり方の変化に気付く

 では、私自身はなにもかわらないのか。
 2年にもおよぶことになったコロナ禍の中での仕事に、変化がうまれています。

普段着の昼間の男性をみて
 一つ、環境がかわったのは実感します。それは、確実に「普段着の男性を日中にみかけるようになった」です。在宅ワークなどの最中、やはり普段着で作業をしているのだと思います。そういう方が、ちょっと近くのコンビニにでかける…とか、さきほどのように、ちょっと時間の「幅」が認められている在宅の場合は、気分転換もかねての買い物にでかけるとか。そんな場面なのかな、と私は推測しています。

 そして、私自身のことにもどってみると。

 上記のとおり、私の場合は、HPや業務案内に書いた自分できめた「営業時間」の拘束はあります。でも、これって、時間の拘束だけですむはず…。極論、裸で仕事していて、この時間帯にかかってきた電話対応がきちんとできれば、誰からも文句はいわれないはず。

 いや、けじめとして、身なりを整えてこの時間帯はやるぞ、という考えもあります。そして、実際、私はそうしてきました。自宅の離れにある仕事場にいくときは、9~17時は、きちんとネクタイしていたりしましたから。しかし、「普段着の男性を日中にみかける」ことから、それにこだわる必要はあるのだろうか。そんな疑問を昨年の夏くらいから思うようになりました。そして、今は、かなりラフな格好で、動きやすいことを優先して、この時間も仕事をしています(過ごしています)。

自由な時間を不自由につかう拘束からのがれる?
 もう一つ、最近かわったことがあります。
 9~17時の間に、ライスワーク(*)以外のことをすると、なんとなく罪悪感がありました。しかし、最近はそれがなくなってきています。いや、9~17時は業務対応するんじゃないのか、というのはたしかなのですが、アポがあるときをのぞき、飛び込みのお客様はほとんどありえない仕事です。そうすると、電話対応、メール対応さえできる状態であれば、別にライスワーク以外をことをしていても「お客様になるかもしれない方」とのお約束を破ったことにはならない。と、言えないでしょうか。やるべき作業は、9~17時以外にやってもいいわけで、期日が守れれば、契約やお約束を達成できれば問題はないはず。

* これはいずれまとめます。私は、「生きていくためのお金を稼ぐ仕事」と、「生きていくために必要ではないけれど、大切にしている仕事」や、「生活」「余暇」があり、それらは同列だという発想があります。ですから、「仕事」とくくると区別がつかなくなるので、「生きていくためのお金を稼ぐ仕事」をこう表現しています。

 さきほど、お勤めの方が在宅ワークで、“ちょっと時間の「幅」が認められている在宅”と表現しましたが、それって、私も適用しても何も問題がないじゃない。と、思うようになったわけです。

責任の重さをしっかりうけとめて
 ただし。これは、“ちょっと時間の「幅」が認められている在宅”の皆さんにもいえることですが、幅という自由が認められたということは、やるべきことを自分がきめて、自分が実施する作業の中で、一層きちんと終わらせる責任も強くなっている、ということ。ここをおろそかにしてしまうと、「お客様になるかもしれない方」とのお約束を破ることになる、と考えています。
 自己責任ということばは、最近危うい使われ方が多くなったと思いますが、自分で決めたこと、自分で選択した約束を守ることは、自己責任をしっかりと果たすことは必要だと思うのです。

とはいえ。そして…。

“在宅ワークの社会”を見て、変わって、獲得したコト

 9~17時には、ライスワークに関係することを中心にやる。そういう拘束、制限を撤廃したら、生きることの自由度が大きくなりました。これは、厭味をふくめて、「コロナさまのおかげ」でみいだしたことかもしれません。そして、自分で自分の行動にどれだけ壁をつくっていたんだ、ということを知ることとなりました。

 もちろん、電話やメールの対応はおろそかにしてはいけない。期日を守ることは一層完璧にしてこそであること。そういう覚悟と決心があれば、自由度がひろがった分、ライスワークも、ライフワークも、生活も、趣味も、一層充実させることができる。そんな風に思っています。


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トップの画像は、みんなのギャラリーで、「在宅ワーク」で検索して出てきた中から、気にいったものを使わせていただきました。「リモートワーク」というタイトルのイラストですが、たしかにリモートだとこれですね。でも、会社や自分の働き方をリモートコントロールできることは、本来的ではないだろうか、という意味もこめて。ありがとうございます。

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