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【役員・運営委員紹介】高橋由信さん (地域づくり団体 未来塾)

1.  自己紹介

氏名:高橋 由信(たかはし よしのぶ)
運営委員歴
委員:2020年~
活動団体名:地域づくり団体 未来塾

【活動概要】
民間団体が活躍することで「地域を元気にしよう」という目的で1989年10月設立。
会員それぞれの特技や趣味を活かしながら、ひとりひとりの個性を発揮できる場づくり、夢を語り合える場づくり、真のボランティア精神を持って取り組める「みんなと一緒にできること」を提案し実践を続けている。

2.  団体の主な取組

<これまでの主な活動>

〇地域活性化イベント「フリーマーケットinあんなか」
1992年より35回開催。リサイクル、リユースの推進と合わせ集うことの楽しさ、素晴らしさを感じ、市民ひとりひとりが主役で元気になれるお祭りとして開催。
手作り品、リユース品、産直野菜等々、個性あふれるお店が並び、特設ステージや会場内では様々な催しが行われた。来場者は毎回15,000人以上。また10代から70代のお年寄りまでの約150名が、自分のできることでボランティアとして積極的に参加。

〇里山の自然を取り戻す環境保護活動
休耕田、湧水を利用したホタルの川づくりと年間を通じた維持管理を行いホタルの幼虫やカワニナを養殖し、放流。また、老人ホームでのホタル鑑賞会の開催。ホタルやカワニナの養殖、放流については現在も引き続き行っている。

〇地域づくり情報交換会
 1994年より毎年9月、安中市文化センター中庭を会場に「欅の木の下で ~野外パーティ&ジャズの夕べ~」と題し、情報交換会を開催。地域づくりを進めていく上で必要なネットワークづくりを目的とし、市内外で文化、福祉、教育、経済など多分野にわたり地域づくりに関わる活動を行っている方々をお誘いし、毎回170名程の方々にご参加いただき13回開催した。毎年、交流会冒頭に安中市ゆかりの方をお呼びしミニ講話を開催。

〇身近で気軽にお芝居を
 地域で気軽に生のお芝居を鑑賞できるようにアマチュア劇団と連携し、「劇団ろしなんて安中公演」を29回主催した。子供たちもボランティとして受付や会場係として参加。

〇地元の小学校にビオガーデンを整備
 平成12年度の群馬県、安中市「いきものふれあいの里整備事業」として、安中市立碓東小学校にビオガーデン「碓東流水池」(たいとうりゅうすいち)を造った。子供たちに身近なところですばらしい自然体験をしてもらい自然や命の大切さを感じてもらえるよう、住民、行政、企業、学校が一体となり、グンラドワーク方式で延べ1500人もの人たちが関わり平成13年に完成させた。
このビオガーデンの特徴として、コンクリートやビニールシート等の人工物を使わず、地元にある粘土や石等で作り上げた。また、地域の里山の希少植物、河川、湿地の小動物等の保護地の役割をも果たしている。
未来塾ではホタルの川整備やホタルを通じた環境保護活動などの実績から専門家として当初より参加。校庭東側に井戸を掘り、その水を使った約60mの川と池を造り、25年ほど前から保護している絶滅種「安中メダカ」を放流、またハヤ、カワニナなども放流。その周辺にはクヌギ、ナラ、カエデなどの樹木や四季折々の草花を植え、自然観察ができるようにした。

<近年の主な活動>

〇里山プロジェクトクト
荒れた里山の自然を取り戻す環境保護活動を行っている。秋間梅林周辺で、高齢化や人手不足から手入れが行き届いていない里山を、魅力あるスポットに変えようと「秋間里山プロジェクト」を立ち上げ、整備を行っている。梅の木の余分な枝や絡まっているツタなどの剪定、草刈り、福寿草の植栽を行っている。
また地域の里山の希少植物の保護・保全活動を行っている。

〇古民家再生を地域の力に
古民家再生を通して、自分たちが暮らす「まちの魅力の再発見」や現代日本の価値観の見直し等につながる活動として、数年前から注目を集めている古民家再生による魅力ある地域づくりを行っているカールベンクス氏を招いての講演、カールベンクス氏が在住している新潟県十日町竹所の視察などを行っている。

〇家庭用手動製麺機の復活・粉食文化の伝承
昭和初期~昭和50年代頃まで、群馬県(特に西毛地域)の多くの養蚕農家で使われていた「手動製麺機」に着目し、群馬の粉食文化を支えてきた手動製麺機の歴史や素晴らしさを伝え、街おこしやコミュニケーションのツールとして活用している。また手動製麺機を修復および保存し、絹産業と深く関わる歴史遺産として後世に残す活動を行っている。現在、様々な型式の手動製麺機をおよそ470台保存している。
・展示会開催「蘇る手動製麺機展」手動製麺機の展示
・手動製麺機を使用して作ったうどん、そばの試食会及び体験会
・手動製麺機の修復、修理、販売

〇環境学習会
群馬ナチュラリスト自然保護協議会 宮前和夫氏を招き講演会を開催。またアサギマダラのマーキングの体験活動に参加

〇群馬県レッドデータブック絶滅危惧ⅠA類「原種フジバカマの保護・保全活動」
20数年前に絶滅の危機に瀕した安中自生の原種フジバカマを守ろうと数か所に分けて保存、育成。この原種フジバカを保護・並びに個体数を増やすため2年前から2か所に育成園を整備し、移植を行い保護・保全活動を行っている。
地元の碓東小学校と連携し、原種フジバカマの植栽及び3年生の総合学習としてアサギマダラのマーキング体験活動を支援した。

〇「碓東流水池」の整備活動
平成13年に完成して以来23年間、子供たちがいつでも自然の体験ができるよう維持整備、保護を続けている。またPTAとともに年2回の除草作業、その他、剪定、特定外来種の駆除、植栽等を年間を通じ整備を行っている。また、碓東流水池の記念日集会では環境講話や講師として環境学習の支援を行っている。

3.  他団体へのメッセージ

最近の傾向として横の繋がりはあっても異年齢の出合いや交流が極端に少なくなってきている中で、このような活動により世代を超えてお互いに刺激しあえる経験はとても貴重なことであると思っている。多様な世代や職業の人々と関わることにより、縦や横の関係だけでなく「ナナメの関係」ができることで様々な生き方や価値観と出会えると考えている。
「みんなと一緒にできること」を実践し、大人が本気で生きる姿勢や他人との関わり合いをきちんと見せることが、子どもたちにとって今一番必要なことなのではないだろうか。地域づくり活動を通して、人と関わることが楽しいと思えるような大人の姿を見せていきたい。

4.  活動で意識していること

①    地域に根ざした活動
②    みんなで顔を合わせ とことん話す
③    自分の得意なことを活動に活かす
④    性別に関係なく何でもチャレンジ
⑤    ひとりひとりを大切にする

5.  略歴等

1987年  安中手話サークル創立・手話通訳及び指導開始
1980年  安中市青年団連合会会長
1989年  地域づくり団体「未来塾」創立・運営委員
2020年~ 群馬県地域づくり協議会 運営委員

安中聴覚障害者協会相談役
安中手話サークル役員
安中市議会議員
手話検定2級取得

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