THEE MICHELLE GUN ELEPHANT アルバム未収録曲 (ほぼ)全曲レビュー

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●こんなにあるぞアルバム未収録曲!聴かないのはもったいない!

ミッシェルのオリジナルアルバム未収録曲はたっぷりフルアルバム約2枚分はある。ミッシェルファンでこれを聴かないのはかなり勿体無いぞ!殆どの曲は編集盤やベスト盤でまとめて手に入る。実験的な曲やあからさまな捨て曲もほぼ無い。良くも悪くも普段のミッシェルとあんま変わらんぞ!シングル並みにキャッチーな曲ライブでの定番曲も結構あるな。要チェック!
早速レビューだ!
ちなみに一応上から発表年順にしてあるぞ(間違ってたらスマン)。
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01 オートマチック
ミッシェル得意の半インストナンバー。
ボーカルは大したメロディーもなくただタイトルを連呼するのみのシンプルなロック曲。終盤で聴けるアベの神速カッティングが聴きどころ。

02 スイミング・ラジオ
ダルいファンキーなノリから突如爆走する、アベのカッティングが凄まじいパンク曲。ちょいダサめでいかにもミッシェル初期な雰囲気。シャンデリヤとこの曲がミッシェルの高速カッティング曲ツートップだな。ライブだと更にエグいリズムキープ力とキレで聴く者を圧倒する。いやはや凄い。後期ではやらなくなってしまったのは残念。

03 EAT THE TELEVISION
曲も歌詞も少しコミカルでダサい雰囲気のあるミドルテンポロック曲。ベースラインがかなりメロディアスで聴いていて面白い。ミッシェルにしては珍しく曲より歌詞が入ってくるな。テレビマニアの女をフィーチャーした独自の世界観が印象的な曲。

04 君に会いにゆこう
ダラ~っとルーズに始まり途中爆走し、またダラ~っとして終わる曲。いつになくガレージな低音質だが逆に格好良い。途中の爆走具合はミッシェルの曲の中でもトップクラスだぞ!カロリー消費がヤバい。このテンションで一曲丸々は無理だな(笑)。それぐらいの勢いがある。スラッシーなのが好きな人は要チェック!

05 ランドリー
平和で穏やかで午後の昼下がりなミドルテンポロックナンバー。フックのあるイントロのギターリフで幕を開ける。色落ちを気にしない事を連呼するサビの歌詞がユニークだな。

06 夢のマイアミ
1分以上ある凶悪な重低音イントロで幕を開ける!その後カラッと明るく軽快で愉快な雰囲気になるな。全体的にやるせなさといじけムードが漂う。歌詞はユニーク且つコミカルな内容で普段の彼らと比べると意味が分かりやすいな。実家暮らしのアラサーの気分を歌ったものだろうか。ショータローの部分は笑った(笑)。

07 カーテン
6分超えのミディアムバラード。ドラムが結構激しいせいかあんまバラード感は無いな。終始ダルいルーズで穏やかマイルドな曲で眠くなってくる。カーテンって感じ!これが大好きって人はあんまいないだろうな。でも確実にたま~に聴きたくなる。聴きどころはノイズ気味なギターソロ。意識高めで格好良い。

08 CISCO
2分程の短めのほぼインストなパンクナンバー。典型的ロックコード進行で新しさは全く無いが凄まじい勢いと音圧と迫力、ガレージな音質で爆走する。出だしのベースが凶悪でクソ格好良い!なんちゅう音じゃ!メインのフレーズはかなり普通だがイントロ、間奏、アウトロのアレンジ、アイデアがセンス良い!ロック好きなら確実に気に入るだろう!演奏も実にタイトでビシッと決まっとる。良いね!

09 スピーカー
キャッチーで明るく聴きやすい高速パンクナンバー。メロディーはかなりクオリティ高いぞ!AメロBメロサビ全てに強力なフックがある!シングルで出てたら代表作の一つに挙げられたであろう名曲だ!超シンプルだがタイトな演奏にだらけ歌唱と歪む叫びのメリハリが素晴らしく、余裕で聴けてしまうのは流石。アベのルーツが出まくっているモッズでイギリスなカッティングもキレッキレだ!

11 深く潜れ
マイナーコードが哀愁を呼ぶ昭和でヤクザでリーゼントな曲。50回転ズなんかが得意とする雰囲気でミッシェルでは少し珍しいか。ギターソロが特にコッテコテで音が割れ気味のガレージ音質なのも相まってクソほど渋くてオヤジで格好良い。イカす!後期のミッシェルならもっとハードにまとめた気がするが、中期らしく最後は明るく終わる。

12 VIBE-ON
とにかく勢いが凄まじいパンクナンバー。
2分半ほどしかない短い曲。メロディーはほとんど無いので半分インストのような曲だ。珍しくギターの本数が多く重なっており、奥行きがある。終始重く、迫力があって腹にズンズン響くぞ!

13 あんたのどれいのままでいい
怖い歌詞に反して能天気に明るい
メロディアスなパンクナンバー。ブルーハーツとかでもありそうな雰囲気の曲で攻撃的なアレンジと穏やかな曲調のコントラストが印象的だな。曲名連呼系の曲が多いミッシェルの中ではかなりメロディーに重きが置かれた曲だ。ベースラインもかなり上下動激しめで指がつりそうだ(笑)。

14 ジャブ
凶悪なパンクナンバー。ほぼインストのような曲で歌詞は「ジャブ!」の一言のみ。アベの高速カッティングを堪能できる。超シンプルなロック曲だが凄まじいテンションとうねるグルーヴが格好良い。

15 アウト・ブルーズ
勢いが凄まじいパンクナンバー。最初はだらけた雰囲気から始まるもサビの「アッ!」3連絶叫でテンションブチ上がる!しかし聴きどころは長めの間奏。酩酊感、サイケ感のある雰囲気で加工ボーカルも飛び出す!ミッシェルとしてはかなり異色と言える間奏だぞ!要チェックだ!

16 ジェニー
ミッシェルの中で恐らく最も明るい曲。典型的な疾走パンクナンバーでノリの分かりやすい曲だ。ライブの定番曲で最後期でも披露されていた。散々死にそうな曲やった後これがくると解放感が凄まじい。変に煽ったり、振り付けを付けたりせずとも問答無用でオーディエンスを熱狂の渦に巻き込むパワーは凄まじい。スタジオ音源のテンションの高さも尋常では無い。無観客でよくぞここまでボルテージ上げれるなぁ!凄ぇ。個人的にライブの一曲目で聴きたくない曲ランキング第一位。やはりラストで聴きたいね。

17 モナリザ
ブルージーなミドルテンポロック曲。ここまでブルース色強い曲はミッシェルでは珍しいか?B'zとかでもありそうな雰囲気だ。所謂粘っこい系のまとわりつくようなギターソロもやはり珍しい。普段と雰囲気が異なるがジャズ系の曲と違って付け焼き刃感は全く無いぞ。しかし6分半全開で怒鳴り続けるので喉が心配になるな。

18 ベガス・ヒップ・グライダー
タイトル通りアメリカンな雰囲気のミドルテンポパンクナンバー。後期の曲にしてはカラッと乾いた爽やかで天気の良い風通しの良い曲でこれは朝に聴きたいな。爽やかな曲調に反してドラムは暴れ気味だが格好良い。

19 武蔵野エレジー
ロカビリー、昭和歌謡、東映ヤクザ映画の要素のある哀愁全開のミドルテンポロックナンバー。
ウエノのウッドベースがイカすぜ!バンバンバン…のメロディーが印象的で昭和感強いな。全体的に強いフックがあるキャッチーな曲でシングルで出しても違和感ないぐらい分かりやすく格好良い曲。ここまで哀愁に全振りした曲は他に無いので哀愁好きは必聴!

21 ヴァレンタイン
ワイルドでオシャレな雰囲気の曲だな。ちょっとジャズっぽさもある。このハネるリズムは後期では結構多用しているがやっぱ格好良いな。良い意味で力まず、肩の力が抜けている印象で余裕を感じさせる。途中のシャウトは中々のパワーで油断してるとビックリする事間違いないだろう。

23 デビル・スキン・ディーバ
ラストシングル、エレクトリックサーカスのB面曲。ダークでハードでヘヴィで怖い曲。ロデタンの頃のような終末感のある曲だが軽さは全く無く、ラウドな音像でいつになく威圧感がある。メリハリの強い曲で大人しく始まるがサビで急にブチ切れて爆発!凄まじい叫びで聴く者をビビらすぞ。ボーカルのテンションは全楽曲中でもトップクラス!いや、トップだな(笑)。喉がちぎれそうだ。ラストの叫び4連発は完全にデスボイスだ。

24 エレクトリック・サーカス
ラストシングルA面。珍しく感情的な湿っぽい曲。これはリアルタイムで聴いてたファンは号泣だろうな!最後の最後でこの曲調は反則だ。確実に泣かせにかかってる。そんな悲しい事言わんでくれよって感じの意味深な歌詞も相まってラストシングルとして完璧過ぎる出来。不器用なイメージのあるミッシェルからこんなにも解散にピッタリな器用な曲が届けられるとは!正直個人的にはこの「解散のテーマ」のようないかにもなメロディーがいかにも過ぎて(笑)、最初はあんま好きじゃなかったが、何回も聴いてると普通に気に入ってしまった。名曲。終盤のアベの軽快さの欠片もない血ヘドをぶちまけるようなドロッドロの重苦しいカッティングがマジ切ねぇ~。なんちゅう表現力だ!

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