「あなたのノウハウ、開発の現場だけ?組織へ越境させよう!」参加メモ
イベント概要
てぃーびー(@tbpgr) / 田部井 勝彦さん「開発の手法を組織へ~Extract Method from Dev to Org~」
■はじめに
自己紹介
「開発の手法を組織へ」人事に転職して3年目
3年間、人事業務をして感じていること
意外とキャッチアップできた
詳細はブログ参照
ふわっと抽象度上げて捉えると、エンジニアのときと変わらないことをやっていることに気づいた
ITエンジニア採用入門のZenn
エンジニア採用とソフトウェア開発
「エンジニア採用:求人の分割をしよう」「ソフトウェア開発:責務の分割」
「エンジニア採用:求人票のレビュー」「ソフトウェア開発:成果物のレビュー」
「エンジニア採用:マッチング・インタビュー」「ソフトウェア開発:期待値の明確化」
エンジニアの世界は優れた手法がたくさんある
具体と抽象の扱いがうまい
そして概念化することで広く物事を広げる
■本編
エンジニアの手法の例
組織づくりの手法の例
エンジニアの手法の転用
エンジニアの手法の例:モニタリング
設定
異常値の発見
原因の特定
解決策の実施
正常化の確認
ポストモーテム
組織づくりの手法の例:モニタリング
監視対象:メンバーのモチベーションチェック
エンゲージメントパルスサーベイ(EEPS)
設定
10〜15問程度の少数の設問
サービスとして決まっている設問か、独自に作成するか(独自サーベイ)を選べる
独自サーベイなら
自社の文化を踏まえた設問が作成可能
設問の継続改善が可能
決まっている設問なら
他社との比較ができる
メリデメ考慮して選ぶのがだいじ
設問の例
資源:仕事を進めるために必要となる資源が提供されている
文化「情報発信」
導入目的の説明
目的をしっかりと伝える
組織の状況把握
組織の現状改善
伝えないとどうなるか
サーベイ疲れが発生する
目的がわからない
何に使われているかわからない
意味があるのかわからない
トライアル実施
プロダクト開発におけるMVP
5ヶ月100名(全社の1/5)でトライアル
サーベイフィードバックをトライアルでも実施
問題選定
原因特定
解決策の実施
改善確認
実施プロセス
異常値の発見
明確な基準を置くかは検討中(単月スコア、推移スコア、分析軸-部門・職種・入社時期etc)
EEPSにおける異常値の発見
的を絞る:低スコアの項目のうち、どの項目に着目するか決定する
原因の特定
追加調査
EEPSの設問は抽象度が高い
低スコアの原因を特定するためには追加の情報が必要
追加調査の方法3つ
チームでの対話
アンケート
インタビュー
トライアルではアンケートとインタビューを実施
最終的には現場のチームの対話で回るのが理想かも
原因の特定Tips:事実を引き出す
解釈を確認する質問ではなく、事実を確認する質問をする
解決策の実施
解決策の立案
解決策の実施
具体例
資源の不足、ある部門で低く出た。追加調査として個別のインタビューを実施。結果、工数の不足。コンテキストスイッチを加味した見積もり。受託兼任だと普通に100%に積むとコンテキストスイッチで120%とかになっていた
解決策の立案:20%余力を持てるように調整をする
解決策の実施:案件の切れ目
正常化の確認
解決基準の確認
EEPSのスコアを確認
思ったよりスコア上がっていない。追加調査をした
見積もり能力の個人差が影響していたことが追加調査で分かった
ペアワーク等、見積もり力を高める取り組みにトライ(経過確認中)
ポストモーテム
実施していない
解決した対象についてふりかえる
ふりかえった内容を記録
エンジニアの手法の転用
今回はモニタリングを例にしたが、他にも転用できるものがあるはず
ぜひエンジニアの手法を組織づくりに転用してみてください!
■告知:デブサミに登壇します
今回は例が1つ(モニタリング)だったが、デブサミでは、例を3つ紹介する
15個の例を紹介したZenn Bookを公開予定
(Q&Aはメモとっていない)
感想
ちょうど所属している会社でも「エンジニアの手法を他の部門に横展開していこう」という趣旨の話を先日聞いたため、とてもタイムリーだった
「抽象度を上げて横展開していく」は「エンジニア→他の部署」以外にもなんか色々ありそうで面白いと感じたので、他にどんなものあるか考えながら日々過ごしてみよう
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