嫉妬という名の快楽

嫉妬は醜いとか
かっこわるいとか
でもでも嫉妬してしまうのは人間の性

昨夜から今朝にかけて巨大なドス黒い嫉妬の塊がTwitter上で渦巻いていたので何の件かは敢えて触れないが少し嫉妬に触れてみる

心理学的には”嫉妬”には2種類ある

自分が所有するものが誰かに奪われるかもしれないという”jealousy(ジェラシー)”

自分が持っていないものを持つものに対する羨望という”envy(エンヴィー)”

今朝見たものはジェラシーと思いたいエンヴィーという
嫉妬のフルコースだったわけだ

人は嫉妬を感じた時にその対象の相手が自分が手を下すことなく失敗したり不幸になったりすることに喜びを感じることがある

これを”シャーデンフロイデ 不道徳な喜び”という

これは自分でも気が付かないうちに働いていることが多い
世の中にはシャーデンフロイデが良く目につく
双方が自分のアイデンティティを確認する作業に夢中になって相手が言っていることを理解したら負けとでも言わんばかりに言葉の応酬を単調に繰り返している

まさに地獄のマウンティング合戦

これには脳科学的にも解明されていて
人は嫉妬に対する抵抗をしたとき”オキシトシン”という脳内物質が分泌され
幸福感を得るという
このオキシトシンが出続けるとコンフォートゾーンに突入しそこからの離脱が難しくなる
所謂いつも人を妬み足を引っ張り続ける人となってしまう

これは人間は社会的動物であり
集団生活の中での平和を求めるように作られていることに所以がある
一握りのとびぬけた才能を発見してしまうと集団の均衡が崩されると感じてしまうらしい
本能的に引きずり下ろし相手が地に落ちたことで安堵感を得ている

人の不幸は蜜の味という諺があるが実際脳内では蜜より甘い物質がドバドバ出ている状態だ
本能なら抵抗できないというわけではないので
揺さぶられる衝動を抑える自制心が大事

シャーデンフロイデはドイツ語で
シャーデン(毒)+フロイデ(喜び) 喜びの毒だ
過ぎたる毒に侵されないよう気をつけたいものですね

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