ADIDAS Stabil X _ Performance Review
8足目のパフォーマンスレビューになります。レビューはこちらのフォーマットに沿って行っています。
アディダスらしい、ブルーとホワイトのスリーストライプ。
シンプルながら力強いデザインが好印象です。
先日ご紹介したstabil next gen , counter blast に続きアディダスのハンドボールシューズのレビューになります。
stabil next gen の前身モデルにあたる、パワー安定系のコンセプトです。
名作と評判ですが後継機とは結構作りが変わっています。
公式の商品説明によると、
”ミッドソールに配されたBOOSTフォームと、アウトソールのTECH GRID構造が、多方向への俊敏な動きをサポート。スリーストライプは中足部だけでなく、かかと部分までも包み込んでサポートするTPUパーツで表現。安定性、保護性、そして俊敏性も兼ね備えた新たなスタビルシリーズの誕生。”
ミッドソールにはブーストが使用され、衝撃吸収・反発を高められており、アッパーも全体が伸びにくい樹脂コーティングのメッシュ素材に加え、TPUパーツによるサポートがあります。
全体的に非常に頑丈かつ重厚なつくりです。
1.重量スコア:3/5
サイズは25.5cm片足で381.9g。
アディダスはサイズ感わりと大きめかと思います。ナイキのジャストサイズ26.5cmの私だとハーフ〜フルサイズダウンでちょうどです。
ハンドボールシューズの中では重い部類ですが、履いた感じはそこまで重くなく、またこれだけ頑丈で安心感があれば多少重いことは十二分に釣り合うかと思います。
2.グリップ
2-1.摩擦係数:4/5
結果は摩擦係数μ=0.762。
もう少しで満点といったところ。
パターンは先回紹介のcounter blastと同じようなアメーバのようなランダムなパターン。
パターンが同じでもクリアラバーのcounterblastよりもこちらのガムソールのようなソリッドラバーのstabil xの方がグリップはかなり良いです。ラバーの質に関してはほぼどこのブランドでも同じなので、基本的にはソリッドのものを選びたいですね。
屈曲溝は前足部は縦に1つ、横に3つです。土踏まずより後ろはミッドソールの別パーツで変形しにくいよう補強されています。
ソール形状はつま先側は指先あたりからぐっと反り上がった形状。かかと側は最後部のみ丸みを帯びていますが基本フラットです。
ミッドソールはブーストフォームが柔らかめで、写真の通り前に行くにつれて薄くなっていきます。かかとの衝撃はしっかり受け止めつつ、前足部での俊敏な動きを邪魔しない、良い作りです。
2-2.対ホコリ性:4/5
ほこりはややつきにくいラバーのようです。
全体的にほこりを拾っていますが、つき具合としては薄く付着している程度でほこりには強いアウトソールといえそうです。
2-3.体感スコア:4.5/5
実際に履いてプレーした印象としても非常に良かったです。
基本的に何も心配なくプレーができます。
またホコリもさほど拾わないため、拭く間もなくコートを往復するようなシーンでも不安なくプレーできることはかなり安心感がありました。
ほぼ満点といってもいいところですが、ピーク時のグリップだけでいうと満点には少ーし届かないかなという感じでした。
ほぼほぼ満点です。
3.フィッティング:3.5/5
シューレースホールは6つで1番下のホールがちょうど子指の付け根あたりの位置にきます。
アッパーが伸びにくい素材で足先の作りも低めタイト目なのでジャストサイズで合わせられれば問題なくフィットしますが、前足部の調整力は低めです。
かかと側は伸縮性のある厚めのメッシュ素材とTPUパーツによってしっかりとロックダウンできます。
かなり足先まで紐でホールドできるのでありがたいです。
踵側のパディングは多めに入っています。
上述の通り、踵側では抜けなどの問題はまったく起きませんでしたし、個人的にはとてもフィットする構造でした。
アディダスの足形が合うのかもしれないです。
4.クッショニング:5/5
クッションはブーストフォームがもっちりと気持ちよく衝撃吸収と反発をしてくれて、非常に動きやすいです。
前足部はフォームが薄めになっておりクッション過多にもなりませんでした。
外からはブーストフォームがどこまで入っているのかはわからないですが、もしかすると前足部は別の素材で切り替えられているのかもしれないです。
5.ムーブメント
5-1.前後方向のムーブメント:4.5/5
前後方向のムーブについてはクッショニングの心地よさとかかとのホールド感の良さによって動きやすかったです。
特にクッションが良かったです。
グリップも良いので非常に優秀です。
5-2.左右方向のムーブメント:5/5
左右方向のムーブメントもグリップの良さ、アッパーの頑強さによってがっちりと思い通りに動ける印象でした。
アッパーが伸びにくいことはフィット感にはよくはたらかないことが多いですが、動きやすさについては良いことが多いですね。
ミッドソールが少しアッパーへ巻き上がっていることもあり、横方向の動きにしっかり抵抗してくれます。
ソールの横方向の張り出しはそれほど大きくないです。
アウトソールは幅の広いところで10.6cm程度。
ここも履いた印象の安定感からすると小さい作りですが、全く問題ないです。非常に安定感があります。
まとめ
これまで履いてきたハンドボールシューズの中ではトータルで考えると個人的にはベストだと思いました。
特にパワー安定系のモデルとしては最高峰だと思います。
今ではなかなか入手しにくいモデルではありますが、アグレッシブにオフェンス、ディフェンスしたい方、シューズの中で足がぶれないことを重視する方、クッション性が良いシューズをお求めの方におすすめなシューズかと思います。
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