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ヒューってなんだよ(雑学) 【Splatoon】

スプラトゥーンシリーズのブキ派生名称”ヒュー”について突然気になって仕方なくなったので調べました。想定していたよりもかなり深く掘り下げられました。


結論からいうとHue

色相(しきそう、英: hue[1])は、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫といった色の様相の相違である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


Hueには単純に色相という意味に加えて、
美術業界では「代替品」という意味で、特定の色の後にヒューを付けて呼称する場合があるらしい。
高価な素材を使わずに同じ色を再現するというのが主な理由で、たとえば「バーミリオン」という色の原料には貴金属を使っているけど、貴金属を使わずにコストカットしつつできるだけ同じ色を目指したものは「バーミリオン・ヒュー」と呼称される。参考資料

つまりパブロ・ヒューは性質としてはパブロと同じだけど、厳密には素材や成り立ちが異なるブキ…ということになるのかも。
まぁ意味的にはデコとかカスタムと同じだと考えて良いと思う。

Hueな共通点

名前にヒューが付くブキは以下の5種類。

パブロ・ヒュー
ホクサイ・ヒュー
ヒッセン・ヒュー
スパッタリー・ヒュー
クーゲルシュライバー・ヒュー

それぞれの名前の由来を調べると、面白い発見があった。

パブロ…Pablo Picasso(パブロ・ピカソ) フランスで活躍した芸術家。
見た目は絵の具チューブ+筆。種類によって絵の具の色も異なる。

ホクサイ…葛飾北斎。江戸時代後期の浮世絵師。
見た目は墨壺+筆。筆というより刷毛(はけ)に近い。

ヒッセン…筆洗。筆を洗うための器のこと。そのまんま。

スパッタリー…スパッタリング。絵画技術の一種で、ブラシと網などを使って細かい飛沫で描画する手法。スパッタリーには歯ブラシとワイヤー(糸)が付いている。

クーゲルシュライバー…Kugel Schreiber.ドイツ語で「ボールペン」。そのまんま。ちなみに複数の芯を切り替えるタイプのボールペンを最初に販売したのはドイツの会社らしい。

共通点として、すべて絵画・描画に関係したモチーフになっている
まぁプロモデラーとかクラッシュブラスターとか絵画モチーフのブキは他にもたくさんあるけど。とりあえずヒューの由来はHueとみて間違いないと思う。

英語ではNouveau

Nouveauは「新しい」という意味。ボージョレ・ヌーヴォーのNouveau
余談だけどノヴァブラスターとかクラッシュブラスターのネオ(Neo)も新しいという意味。

ついでなので英名についてもまとめます。

パブロ・ヒュー…Inkbrush Nouveau
インク+筆。

ホクサイ・ヒュー…Octobrush Nouveau
墨壺のデザインがタコになっている。

ヒッセン・ヒュー…Tri-slosher Nouveau
3方向に飛び散るバケツ。

スパッタリー・ヒュー…Dapple Dualies Nouveau
dappleはまだら、斑模様。

クーゲルシュライバー・ヒュー…Ballpoint Splatling Nouveau
Ballpointは英語でボールペン。そのまんま。


Nouveauは美術用語のアール・ヌーヴォーを指すこともある。新しいという意味として変わりはないがおそらくこちらのニュアンスで命名している可能性が高い。

アール・ヌーヴォー(フランス語: Art nouveau)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動。「新しい芸術」を意味する。花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性や、鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴。分野としては建築、工芸品、グラフィックデザインなど多岐にわたった。

深すぎる世界観

Splatoon2 - スプラトゥーン2 攻略&検証 Wiki* ブキメーカー

今まで全然知らなかったし気にも留めてなかったけど、スプラトゥーンの世界にはブキをつくる企業が複数あり、それぞれが製造するブキの趣向や拘りが異なっている。

ブキについてるロゴがメーカーのロゴで、派生ブキの命名パターンもメーカーによって決まっている

パブロ、ホクサイ、ヒッセン、スパッタリー、クーゲルシュライバーはいずれもキャンバスというメーカーのブキで、その名前の通りやはり画材をモチーフにしたブキを扱うメーカーのようだ。

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キャンバス社のロゴ。

ヒューについて調べただけなのにネタが多すぎて困る。
とりあえずヒューについての考察は以上。ありがとうございました。


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