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2024年 4月 副住職だより【桜と菜の花】

副住職だより 【桜と菜の花】
先日、市の外国人対象の日本語教室のバス研修旅行の引率のボランティアをしました。高滝湖畔の桜並木が研修の一つの見所でしたが、開花の時期が遅れ見る事が出来ませんでした。バス車内では「桜が見られず残念」と声が上がりました。しかし、直後に外国人の方が「皆見て!綺麗な菜の花が咲いています!」と言って下さり車内は盛り上がりました。現状を憂うのではなく、いま目に見えているものを大切にする外国人の方の姿勢に対し、素敵だなと思いました。
豊島学由先生の「失ったものを数える人あり 与えられたものに感謝する人あり」ということばを想起しました。現状に対し愚痴を言ってしまう事も時にはあるかと思います。しかしその状況下でも南無阿弥陀仏の仏様が、現状に満足出来ず煩悩に満ちた私を摂め取って捨てないはたらきをかけて下さるなかで、日々を過ごさせて頂く事が出来ます。
「いまを生きぬく」という視座を与えて下さる仏様のお慈悲のはたらきに改めて報恩感謝のお念仏を申したいです、

サポート頂きましたお布施は全てみ教えををお伝えするための、日々のお寺の活動に還元させて頂きます。