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最近のRickenbackerの話

エレキベースメーカー、Rickenbacker。ご存知ですよね?
ギターも作っているので、エレキベースメーカーと言うのは少々語弊がありそうですが、まぁそんなことより、Rickenbackerも色々と進化しているんですよ!と言うお話をしたいわけです。

創生

そもそも、Rickenbackerと言うメーカーは、ものすごく歴史のあるメーカーです。
1931年の創業で、2022年現在では約90年の歴史のあるメーカーです!
そしてエレキベースモデルである4000は、1957年に発売されました。
当初は1ピックアップのモデルでしたが、その後発売された4001には2つのピックアップを搭載、そして1980年頃に今なお愛されている4003が発売、現在の2022年に至るわけです。

ブリッジの特徴

発売以降、独自路線のスタイルを貫いてきたRickenbackerの4003ですが、最近仕様の変更があったので、ご説明させて頂きます!

まずはブリッジです。
今まではRickenbackerの伝統的な独自のスタイルのブリッジが採用されていましたが、2020年に仕様が変更されました!

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こちらが旧タイプのブリッジ。
三角形のパーツがサドルとなっており、オクターブチューニングをする為には弦をダルダルに緩めてから動かす必要があるので、ちょっと大変です。
また、弦高の調整をする際も、全てのサドルが乗っている土台の高さを調整するやり方なので、大体の調整は出来ますが、格弦の高さを細かく調整することが出来ません。
ちなみに、両端の大きいネジを回すと、黒いスポンジが迫り上がってくるので、ミュートが出来ます。

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こちらがニュータイプのブリッジです!
どちらにせよRickenbackerのオリジナルパーツですが、旧タイプと比較すると、チューニングをあまり緩めずにオクターブチューニングが出来るようになった点や、弦ごとに弦高の調整が出来るようになり、便利になりました!
ミュートの機能は変わらず使用可能です。

トラスロッドの特徴

Rickenbacker 4003は、ネックにトラスロッドが2本入っているのも大きな特徴だと言えました。
しかし、2022年に製造された個体からはトラスロッドが1本に変更されました。

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こちらが旧式のトラスロッドです。
1、2弦側のトラスロッドと3、4弦側のトラスロッドに分かれているので、普通のトラスロッドでは解消できない、捩れの症状を直せる時もあると言うメリットがありますが、そもそも調整に慣れていないと難しい、加減を間違えると指板が剥がれる可能性がある、捩れに対応できる時もある=対応できない時もある、と言う感じのマイナス面もあります。

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こちらがニューヴァージョン。
2022年性の個体からは大体この仕様になっているようです。
ご覧の通り、トラスロッドが一本だけになっているので、旧式のように捩れに対応できることはないのですが、シンプルな構造になった分、調整しやすくなったと言うのは大きな利点かと思います。

まとめ

当初からの変わらぬ伝統的なスタイルを貫き、多くのファンに支えられている、Rickenbacker、および4003ですが、その特徴的な部分がマイナスに捉えられることもありました。
今回の変更によって、ブリッジの独自性、トラスロッドの独自性が減った為、個人的には少しもの寂しい気もしますが、でもやっぱり使いやすい方がいいよね!とも思います。
Rickenbackerのベースに興味はあったけれど、なんか変わった仕様らしいから使いこなせないかもしれない・・・と思っているそこの貴方。

是非お試しください!

工藤

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