綿あめを食べながら恐怖心について考えてみた
古い映画を観ていた。
山小屋に遊びにきたカップルが、呪いの音声テープにより悪霊を甦らせてしまい、恐ろしい目に遭うというものだ。
それを観ながら僕は、手に綿あめを握りしめている。
お祭りの屋台で売っている、2頭身のネコ型ロボットとか、あんこ入りブレッドヒーローとか、黄色の雷ねずみといった人気キャラクターが描かれた、ごみ袋めいた袋に入ったあの綿あめである。近所の縁日で、何となく惹かれて買ったものだ。
ふわふわした綿あめを口に運ぶと、一気に広がる甘さとくちどけが心地よい。