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VERBE〜動詞的な日常

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「動詞としての文化」とは何かの考察
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#俳句

季節を動詞化する

昨年の9月に俳句を始め、一日一句を詠んでいるため、これまで200句ほど作句した。数にすると改めて新人っぷりがわかる。

息子が2歳の頃、子供用の図鑑のヒトデを指さして「きらきらひかる」と歌い出した。息子にはヒトデが星に見え、当時歌っていた「きらきら星」を思い出したのだろう。プレバトを見始めた頃だったので、この「かわいらしいエピソード」を俳句にしようと思い、いろいろ工夫するも、まったくうまくいかなか

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日常を物語化する

日常を物語化する

研究会運営、ラウンドテーブル企画、個人発表、国外出張などがすべて中止となったので、膨大な暇ができた。次々と迫る仕事を順番にこなし、家事・育児や運動を維持することがちょっとした自慢だったのだが、超人アピールもウイルスには勝てない。健康なる二次被害である。

そのような自己アピールは、所詮Facebookのフィードを彩る「ドヤリ」に過ぎない。なかば自覚的にそのようなキャラクターを演じ、様々なものを巻き

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俳句:モノとコトの関係を結び直す

俳句:モノとコトの関係を結び直す

昨年、唐突に俳句を始め、一日一句のペースで詠んでいます。作品はInstagramに挙げており、うち何点かを句会に投句しています。

モノとコトに関する議論が様々なところで展開されています。宇野常寛氏の『遅いインターネット』では、20世紀のモノベース(豪華なもので自分を飾り、生活を彩る)からコトベース(体験をFacebookやInstagramにアップする)へと移行していることが指摘されています。ス

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