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マンション防災は自治体には実質関係ない。

マンション防災についてある程度見えてきたものがある。
まず言えることは、自治体想定は木造の個人宅対策が前提であって、新耐震基準のマンションについては全く違うルールで動くくらいのことを考えておけってこと。

わかりますかね、自治体からするとマンション管理組合は法人であって、自分たちで後は考えろと思っています。実際は区分所有法で自動的に作られた市民の会で自治会みたいな物ですが、実際にはそう扱われています。

自治会(町内会)なら補助を出す、マンション管理組合はダメ!と、なぜそこまで嫌うの??と思う。個人的には管轄が総務省と国交省の差だな、と思っております。

さて、マンション防災については、前段で述べているように個人宅とは全く違いますので、その方法論についていつも議論を重ねております。
(私がマンション管理組合理事長、自治会会長、自主防災活動の会長、防災士のため)

うちでは、以下のように考えていこうと思っています。
1、地震は大地震以外は外に避難する必要はほぼない。また躯体に著しい問題がないなら自宅避難でOK。日頃からの家具の添え付け確認が重要。

2、水害については内水氾濫。とにかく水を建物地下に入れるな(想定1mまで)。1m以上となる河川氾濫でできることは防水ではなく早めの避難か 、垂直避難。共有部の火災保険はしっかりと入っておきましょう。マイタイムラインを分けておくことが大切。

3、その上で、マンション管理組合は食料備蓄などする必要はほぼなく、住民には10日間以上の自宅避難対応(ただし、ローリングストックでOK)の準備をしていただき、オール電化でも耐えられるようにカセットコンロ(さいたま市産が良い)の常備と、おトイレ問題に対応するために簡易トイレの全世帯配布。ゴミ問題は匂いを閉じ込められるビニル袋があるといい。ベランダに置いてもらうため。
※飲料水については多くの家がサーバーやペットボトルで飲んでいるため。また、受水槽がありますので、これの活用方法を地元自治体と共有していくことが大切。だいたい数十トンあるはずです。

4、もし、避難するなら広域避難が前提。県外の温泉でも行こう。
日頃からちょっとずつ貯金。避難リュックにお小銭とお金を入れておこう。

5、そしてガソリンは半分使ったら満タンにする習慣が必要。ラジオは買うまでもなく古くてよい、昔のガラケーでテレビが見れればOK。それよりスマホの充電(コードとモバイルバッテリー)は重要。

6、そして、電気の停電は1週間から10日で仮復旧するはず、水道は2週間から1ヶ月かかることもあります。どうするか。やはり受水槽の水は災害時には出せるようにしておくことと、発電機は各自て持っておこう(ウチは自宅に2台ある)。さらに発電できるのは車。車も発電機だと思ってかまわない。水のタンクは多めに持っておきましょう、蛇口付きが望ましい。

7、マンションはとにかく物の宝庫で要塞です。どう対策を取ればいいか、最善は何か、それぞれのマンションも文化があるので、普段から何ができるか、考えておくことで最強のマンションができる。普段とできる限り同じ生活ができるようにしていきたいです。

8、その上で、ウィークポイントの洗い出しが大切。弱さを知ることで強さも見えてくる。見えたら3年、5年、10年計画で、大規模修繕の長期計画と同じように一緒に対応していくと良いでしょう。

写真はエレベーターに添え付けたAEDとサバイバルセット。水、トイレ大小、照明、軽食、簡易ポンチョなど。4人くらいを想定。

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