見出し画像

元銀行員が語る「支店」と「ナンバー部」の圧倒的な違い7つ(前編)

こんばんは!

このnoteでは、現役銀行員や銀行出身者の方向けの副業ノウハウをお伝えしています。

今日は、僕の銀行員時代の経験を少しお話ししようと思います。

本日のテーマ:「支店」と「ナンバー部」の圧倒的な違い7つ

銀行員時代、私は支店とナンバー部(=本店営業部)の両方で法人RM(法人営業)を経験しました。

意外と両方を経験している人は少ないと思うので、今日は私が感じた支店とナンバー部の違いをお伝えしたいと思います。

①1人あたりが担当する会社の数が違う

支店:1人あたり10社〜100社を担当する
ナンバー部:1人あたり1社〜5社を担当する

支店は、1人あたりの担当先数が多い傾向があります。特に若手行員は、売上規模の小さいお客様をたくさん担当するので、100社ぐらいを1人で担当します。私も100社担当してました。
さすがに100社も担当しているとなると、よく行く先とほとんど行かない先に分かれますね。。。

一方、ナンバー部では、取引先が大企業中心になるので、1人あたりの担当先がグッと少なくなります。
稼げる収益の大きさや、案件難易度の高さもそうですが、財務部だけでなく事業部や総務部など様々な部署に対する複合的な提案が必要になってくるので、どうしても1社あたりの負担が重くなるのが理由だと思います。

②1社あたりの担当者数が違う

支店:原則1人
ナンバー部:最大10人

①とは逆の見方ですが、1社あたりの担当者数が違います。

支店は基本的に1社あたり1人というのが原則で、多くても2人ぐらいです。

一方、ナンバー部の取引先の超優良先の中には、10人で担当している企業グループもあります。
親会社の主担当とそれを支える副担当、グループ会社Aの主担当とそれを支える副担当、グループ会社Bの主担当…と続くイメージです。これほどの優良先にもなると、接待の数もハンパないので、接待のロジだけを担当する「ロジ担」も1人いるほどでした。

しかも、こんなに担当者がいるのだから、1人あたりの負担は少ないのかと思うかもしれませんが、実際は終電帰りがザラの超絶多忙なチームが多かったという印象です。

③年間の収益目標が違う

支店:数億円〜数十億円
ナンバー部:100億円〜

取引先の売上規模の差があるので、どうしてもナンバー部の方が収益目標が大きいです。

ちなみに私がいたナンバー部の収益目標は、支店時代の収益目標の50倍でした(笑)

④ルールブックの内容が違う

支店:口座開設やクレジットカードの獲得も重要
ナンバー部:収益獲得に全集中

私がいた銀行では、毎年ルールブックと呼ばれる、その年度で注力する項目を記載した資料が全部店に配られていました。このルールブックが、支店とナンバー部では内容が異なります。

支店のルールブックは、口座獲得やクレジットカード、NISA口座の開設のような数モノと呼ばれる項目が重視されていました。銀行員の皆さんなら共感してもらえるかもしれませんが、数モノの獲得って超辛いですよね…。数モノを獲得できずに詰められまくったのも、今はいい思い出です。

一方、ナンバー部のルールブックには、数モノがありません。口座開設とかのニーズは全て支店の担当者につなげて終わりです。その代わり、収益を全力で稼ぐ必要があります。
これはこれで辛く、数モノはある意味短期決戦で獲得できますが、収益は長期戦なので、後半に頑張っても手の打ちようがありません。上司から収益の件で詰められても、何も出てこないのでサンドバッグのように詰められまくります。

…今思うと、銀行は詰めの文化が多分に残ってますね…。上下関係も厳しいので、宴会でも体を張る必要があったり、、、辛い記憶がたくさん蘇ってきました。

残りは後編へ

ここまで読み進めていただきありがとうございます!

続きは以下よりご覧ください!



この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?