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資産運用関連のフィンテック企業について(国内編)

こんばんは!

このnoteでは、現役銀行員や銀行出身者の方向けの副業ノウハウをお伝えしています。

今日は、銀行業務の中では「その他の業務」に分類されますが、資産運用関連のフィンテック企業(国内)を取り上げます。

ぜひ、過去のフィンテック関連記事も以下からご覧ください。


ウェルスナビ

ウェルスナビとは、「長期・積立・分散」の資産運用を、全自動で行うことができる、ロボアドバイザーサービスです。

次のような特徴を持っています。

長期・積立・分散をサポートしてくれる

中長期的に資産を形成するためには、長期・積立・分散投資を行うのが望ましいです。

ただ、特に分散投資(=ポートフォリオ運用)を行うためには、金融に関する知識が必要になるため、一般人にとっては、ハードルが高いものです。

ウェルスナビを使えば、投資家一人ひとりのリスク選考に応じて、ポートフォリオを構築してくれるため、簡単に長期・積立・分散投資を行うことができます。

金融商品の選定からリバランスまで全自動で行える

従来の資産運用のフロー(以下)を、全自動で行えるようになります。
「金融商品の選定」→「発注」→「積立」→「リバランス」→「税金最適化」

投資に対してあまり時間を使えない方にとっては、非常に便利な機能ですね。

THEO

THEOも、ウェルスナビと同じロボアドバイザーサービスを提供しています。

提供するサービスの内容や特徴は、ウェルスナビとTHEOでほとんど変わりません。

細かな違いとしては、以下のようなものがあります。

最低投資金額が異なる(ウェルスナビは10万円・THEOは1万円)
割引率の違い(ウェルスナビは長期割がお得・THEOはdカードを使うとお得)

ウェルスナビとTHEOそれぞれの利回り実績については、日経新聞に比較記事がありました。

昨年9月末時点における過去1年間の実績比較で、

ウェルスナビは5.3%程度の利回りを達成できていたのに対して、
THEOは▲1.4%〜▲3.1%のマイナスになっていたようです。

長期分散投資の考えから行くと、1年間という短期間での運用利回り比較をすること自体が微妙といえば微妙ですが、同じ期間内で利回りがプラスの会社とマイナスの会社があるのであれば、投資家の立場からすれば利回りがプラスの会社を選びたくなりますね。

FOLIO

FOLIOとは、テーマ投資を簡単に行えるサービスです。

【テーマ投資とは?】
これから流行しそうなトレンドや注目産業、応援したいテーマ、経済的にインパクトのあるイベント等、カテゴリーに即して分類されたポートフォリオのテーマラインナップから、好きな「テーマ」を選ぶだけで投資をすることができます。

それぞれのテーマは、フォリオが選定した複数の有望企業で構成されています。これにより、単一銘柄への投資よりもリスクを抑えた形で投資リターンを期待することができます。また、高度な金融アルゴリズムがプロ水準の運用をサポートしてくれるため、投資未経験者でもかんたんに楽しく投資を始めることができます。
(FOLIOホームページより引用)

例えば、AIや宇宙開発、ドローンなど80種類以上のテーマが用意されています。

それぞれのテーマの過去1年間の実績も合わせて確認することができるので、自分が投資したいテーマがどのようなパフォーマンスを出していたのかを確認もできます。

今までは、興味のあるテーマがあったとしても、会社を探す手間がかかったり、単元株制度(1社あたり100株単位で取引を行う制度)のため、複数社に投資をしようと思うと、多額の資金が必要になってきます。

FOLIOを使えば、FOLIOが予めテーマごとに会社を選んでくれており、会社を探す手間がかかりません。また1株からの購入(単元未満株での取引)が可能なため、1万円台から投資を行うことが可能です。

ちなみにFOLIOもロボアドバイザーサービスを提供している会社の一つです。

Alpaca Japan

Alpacaは、AIとビックデータ技術を活用した金融プロダクトの開発を行う企業です。

Alpaca Raderと呼ばれる中長期マーケット予測AIと、Alpaca Forecastと呼ばれる短期為替予約AIの2つをメインプロダクトとしています。

今までご紹介したサービスとは異なり、AlpacaはB2B企業です。

Alpaca RaderやAlpaca Forecastは東京海上日動や三菱UFJ銀行といった既存の金融機関に対して提供されています。FOLIOのロボアドバイザーサービスの裏側も、実はAlpacaのサービスが活用されています。

まとめ

日本国内における資産運用関連のフィンテック企業を取り上げました。

各社とも様々なサービスを提供していますが、AIとITを活用することで、より効率的に投資商品を購入できるようになったり、より効果的な投資をできるようにしている点で共通していました。

また、現状のフィンテックサービスは、まだ資産規模がそれほど大きくない投資家向けのサービスが多いという印象です。

そのため、銀行や証券会社のお客様は富裕層が多いので、すぐすぐフィンテック企業が銀行・証券会社を取って代わることはないように思いますが、海外の事例を考えると、ここ数年で日本で見える景色も変わってくるのはないかと感じました。

ということで、海外のフィンテック企業についても明日以降取り上げてみたいと思います。

このnoteでは、銀行員・銀行員OBOGの方が、ご自身の成長につながるような副業に関する情報をご提供できればと思っております。

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