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地鎮祭/この場所で生きていく覚悟が芽生えた。

お世話になっている住宅メーカーの営業担当者がこう言った。

「神様が呼べる神主さんなんですよ。」

この道30年のベテラン営業さん曰く、神様が呼べる神主さんと呼べない神主さんがいらっしゃるんだとか。

え~本当??
内心そう思った。

この話を聞いている間、私と夫はどう反応したらいいのか分からず当たり触りのない返事をした。
だって地鎮祭の日程決めでいきなり神妙な面持ちで話し出すから
信仰心が強い方なのか、あるいは冗談なのか。
真理がイマイチ見えなくて戸惑った。

地鎮祭とは?
地鎮祭(じちんさい)は家を建てる前に、その土地を守っている神様から土地の利用許可を得て、建築工事が安全に進み、無事に家が建築されるように祈願する儀式です。

成り立ち
地鎮祭の歴史は古く、起源は690年頃と言われており、『日本書紀』にもその記録が残っています。

◇◇◇

そして当日を迎えた。
前日まで大雨だったから、今日の天気は大丈夫だろうかと心配していた。

だけどそんな心配は要らなかった。

この日は空がぎらぎらと眩しいくらいによく晴れた。

◇◇◇

地鎮祭が執り行われた。
と同時に不思議な感覚に包まれた。

それまで無風だったのに、始まった途端に風が吹き始めた。
やわらかな風。とても心地よい気分になった。

蒸し暑くて外にいるだけで汗が吹き出し、体力が消耗していくような日だったのにも関わらず、
風が吹いた瞬間、体の火照りがなくなっていく感じ。
なんだかとても不思議な体験だった。

神主さんが「〇〇の儀」と言う度に風が吹く。
この不思議な感覚が神様が舞い降りた、ということだろうか?

こんなに長くこの土地に居たのは始めてだった。
今まではちょっとだけ。ほんの数分チラッと土地を観に行く程度だった。

今いる場所の空気を感じながら周りの風景をぼーっと眺めていたら
あぁいい所だなぁ・・・と思った。

実は土地探しに苦労した。
ようやく土地が決まったものの、この場所でよかったのだろうか。
とナイーブになったり、あーでもない、こーでもないと考えが行ったり来たりしていたんだけど、
その不安がこの地鎮祭の最中にふっと消えてなくなった。

綺麗に造成された土地に地縄が貼られていて今までふわふわしていたイメージが具体的に現実的になってきた。

そして工事監督とともに近隣の方への挨拶に伺った。
皆さん感じがよく良い方だった。

改めて地鎮祭をやってよかった。
この場所で生きていくんだ。
今までゆるゆるふらふらしていた気持ちがしっかりと固まった。

担当営業さん、神主さん、疑ってごめんなさい。
神様、舞い降りてきてくださってありがとうございました。

それでは。

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