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【人狼論】人狼PLタイプ診断

人狼のプレイスタイルを分ける2つの軸

人狼ゲームは様々な勝ち方があり、その精査やムーブのやり方も、PLによって数多あります。本稿ではオレが考える、人狼のプレイスタイルを8つのタイプに分類する方法について紹介したいと思います。

まず、人狼プレイヤーは、『議論を重視する/議論を軽視する』と『単体で精査する/全体から精査する』という2つの軸に分けられます。
『議論を重視する』というのは、PLが論理的な思考を開示し議論を重ねていく事でこそ、要素が落ちるという立場で、議論の内容に注目します。対して『議論を軽視する』立場では、必ずしも活発な議論は必要でなく、例えばそのPLのパッションなどから要素を拾っていけるとする立場です。
『単体で精査する』というのは、個々のPLから落ちる白/黒の要素を重視します。対して『全体で精査する』は、そのPLに黒要素があろうと、まずはラインや議論の流れから縄位置を決め、詰めていく事を重視します。

以上の2つの軸から四象限を作ります。

人狼PLの8タイプ

そして上の図で特徴的なポジションについて解説したモノが、人狼PLの8タイプとなります。
よって、実際には完璧にこのタイプ!という事はありません。例えばどのPLも様々な精査を行いますが、その中で特に顕著な傾向について述べているに過ぎません。また、議論を軽視=非論理的というわけでもないです。以上の事に留意して楽しんで頂ければ幸いです。
ここではとっつきやすくするため、ファンタジーRPGの職業をモチーフに紹介していきたいと思います。それではどうぞ!

タイプA:パラディン

A:パラディン

適切で安定した進行を重視する。また、役職理解が深く、その真偽や潜伏を見抜く事が得意。
そのため、村陣営であれば役職を保護して確実に勝つ方策を提示したり、逆に人外であれば、適切に役職を噛みぬき有利な盤面を作る事が出来る。
確率や役職という、客観性の高さに絶対の信頼を寄せており、その事がある種の強いパッションとなって表れる。正論を吐く人を白く観がちなところが玉に瑕。

タイプB:プリ―スト

B:プリースト

ラインと勝ち筋から精査し、詰めていく事が得意。逆に人外の際は、ラインを操作し、勝ち筋を計算しながら相方を活かすBW(ブレインウルフ)を担う。その精査の方法故、自ら死にに行くような人は白くみがち。
また、対話を重視しながら人物精査を行い、盤面を整理していく事も上手い。そうした過程で自身の位置や発言力を向上させ、より自陣営にとって有利に戦いを進めていく事が出来る。

タイプC:ファイター

C:ファイター

単体に対する視点が強く、そのロジカルで鋭い指摘には高い説得力がある。人外の際も、黒塗りやライン切り、強い発言による盤面の撹乱が上手い。いわゆるゴリラと呼ばれる殴り合いのプロ。
一見、暴力的なスタイルかと思いきや、他者の思考を拾い、精査に取り込んでいくような柔軟性も持ち合わせている。
総じて論戦が得意な一方で、議論への不参加や思考が見えないなど、仕事量・貢献度の少なさを黒要素として捉えがちである。

タイプD:ガンナー

D:ガンナー

俯瞰位置から鋭い指摘を出し、正確に人外を吊るしていく。寡黙からいきなり長文を書くようなタイプも多い。
また、そのような村ならではの視点を重視し、そこから村を拾ったり、逆に人外の場合はいかにこの”視点”を再現するかに努める。そのため、このタイプは人狼ゲームを、”強く説得力ある視点”をカードのように集め、適切に切るゲームであるとも考えている。反面、手持ちのカードにないイレギュラーな場面は苦手。

タイプE:ソードマン

E:ソードマン

パッションとロジカルという2つの精査を使いこなす。判定役からどう見られるか計算しながら立ち回り、論理的に説得する事が得意。
また、隙の無い発言と粘り強さがあるため、常に優位な位置にいる。票回収や殴り合いも上手く、バランスよく何でもこなす器用さの持ち主。
どの役職・盤面でも安定した強さを発揮するが、一度そうと決めると思考ロックしがちであるという欠点も持つ。

タイプF:レンジャー

F:レンジャー

自分が何者なのかを、まるで本当にそう思い込んだかのように立ち回る事が出来る。そのため、人外で村を再現する、村役職で噛みや縄位置から上手く外れ潜伏するといった事が得意。再現力と対応力が高いため、どんな盤面でも強い位置に着ける。
また、パッション精査も上手く、人外の生存意欲や塗り感情を拾う事が出来る。一方で、感情に振り回された判断を行う事も多いため、自他ともに注意が必要でもある。

タイプG:シーフ

G:シーフ

いわゆるセンサー型に特化しており、発言のタイミングや視点の動き、表現などわずかな違和感から要素を拾う。
トリッキーなムーブで盤面を動かしながら色を浮かせたり、自身の勝ち筋をあえて潰しながら村目を取るなど、大胆で戦術的な戦い方に熟練している。人外を捕捉する素早さ、高いパッションの伴う攻撃力はトップクラスだが、役職や盤面によって得意不得意の差が激しいという欠点を持つ。

タイプH:ソーサラー

H:ソーサラー

心理戦を得意とし、票回収や思考誘導を通して主導権を握っていくスタイル。また、議論の流れや縄、噛みから盤面を把握し、詰めたり操作する事も上手い。
人外の際はBWを担うが、自身が吊るされた後の事まで計算して動くFWもこなす。
殴り合いが不得手であるなど、基本的に強い立場に着ける事が少ないのが弱点。そのため、いかに序盤から勝ち筋を構築できるかが勝負になる。

人狼ゲームの上達方法

以上、8つのタイプについて紹介しました(口調も何となく変えてみました)。
この8タイプは、人狼ゲームに勝つためのモデルケースでもあります。
例えば、『プリースト』タイプのPLは、対話とライン・勝ち筋精査という2つの強みを持っています。対話は、それを通じて要素を拾うだけでなく、票回収をしたり、その質問の出し方そのものが村目を上げる事にも繋がります。ライン・勝ち筋の精査は、人狼を一度に全員捕捉したり適切に詰めたり、逆に人狼の際は相方と共謀して勝つ事に役立ちます。
よく見るのは、質問の出し方に素村感があり、縄から遠くなる事が多いのに判定役は苦手だったり、逆にライン精査は上手くともすぐに吊るされてしまうというPLです。非常に勿体ないと思います。
もちろん、この8タイプが全てではなく、やり方も自由です。しかし、長所を伸ばしたり、得意なやり方を増やす事は大きなメリットがあるはずです。
是非、そうした検討の際の一助として、または性格診断的なものとしてお楽しみ頂けますと幸いです。


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