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ミュージシャンたちが今まで嫌がっていたストリーミング解禁の理由に目からウロコポロリ

朝から『One World : Together at Home』で、スティービー・ワンダー、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、レディー・ガガ、ビリー・アイリッシュに、心打たれました。

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“新型コロナウイルス感染症との闘いを支援するグローバル・ストリーミング・コンサート”という素晴らしい取り組みを、ノーカット、CMなしで、世界トップクラスのミュージシャンが自宅から全世界に放送するなんてことがこの短い期間でできちゃうなんて凄すぎです。
ぼくたちの在宅続きのやや沈みがちの気持ちを豊かにしてくれました。ありがとうございました。

音楽って凄いなぁ。

『One Japan : Together at Home』を、日本のアーティストにもやってほしいですね。
平井堅さんとか、ミスチルの桜井和寿さんとかが主導してやってくれないかな。この2人が声をかけたら多くのアーティストが動きそうだと思うんですけどね。


ぼくは中学生の時が一番音楽にハマっていました。
実家が秋葉原なのですが、電気街に石丸電気のレコード館という、そこに行けば日本にあるほとんどのレコードが見つかるレコードの聖地があって、しょっちゅう行っていました。

そう、ぼくが中学生の頃はレコードでした。
初めて買ったアルバムレコードは、高橋幸宏の「音楽殺人」。ブルーの透明レコードでした。YMOが大好きでしたが、なぜか初めて買ったアルバムは高橋幸宏さんのソロアルバムだったんです。
大瀧詠一さんの「A LONG VACATION」も初回限定盤の透明レコードを買いました。このジャケットデザインが大好きでした。
ぼくが最初にデザインというものを意識したのは、レコードのアルバムジャケットデザインなんだと思います。

デザインを仕事とするようになった時には、もうCDになっていました。
当時はシングルCDは横長時代で、一度だけ横長シングルCDのジャケットデザインをしたことがあります。
つんく♂さんがプロデュースしていた、太陽とシスコムーンの「Everyday Everywhere」です。1999年リリースということは、20世紀か。懐かしいな〜

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ちなみに、ぼくがデザインしたCDジャケットで一番有名なのは、蜷川実花さん撮影のAKB48の「ヘビーローテーション」だと思います。センターの大島優子さんをはじめメンバーみんなキラッキラでしたね。

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CDジャケットのデザインをしながらも、レコードジャケットのデザインへの憧れは残っていて、NMB48のみるきーこと渡辺美優紀さんが”シングル選抜じゃんけん大会”で勝ち残ってソロデビューした時のデザインでは、紙ジャケットにして、レコード時代のような帯をつけて、CDの盤面もレコードのようなデザインをしました。
みるきーの聖子ちゃんカット、似合ってたな〜

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最近の若い人の中には、CDを買ったことがない人もいるようですね。
自分のスマホにダウンロードしたり、Spotifyで聴いたりと、音楽を聴くのにCDのような現物媒体を必要としない時代になっています。
スマホの画面で見るジャケットデザインは、本当に小さい。デザインをやっている身としては、少し寂しです。

ミュージシャンは、CDのような現物媒体を販売するよりも、ストリーミングではアーティストに還元される金額が少ないので嫌がっている人も多いと聞いています。

しかし、この音楽をストリーミングするという流れから、またCDに戻ると思っているミュージシャンはいないでしょう。
最近では、ストリーミングをポジティブに思っているミュージシャンが増えてきているそうで、なんでもアルバムの中の曲の人気が可視化できるからという理由だそうです。

目からウロコポロリ

レコードやCD時代は、アルバムを出してもシングルカットした曲以外は、どの曲が人気があるかは曖昧だった。でも、ストリーミング時代では、それが可視化できるので、どういう曲をファンが求めているかわかって次に創る曲の参考になるんですね。

ミュージシャンもマーケティングで曲創りをする時代です。



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