昔からあるプロダクトの形状と使い方はそのままで機能とデザインの進化に目からウロコポロリ
小学生の頃、傘と車のワイパーの全く新しいモノを発明したら億万長者になれると何かの本で読んで、本気で考えたことがあります。
21世紀になったら、新しい傘どころか人が歩くところは雨が降らなくなっていたり、車のフロントガラスに雨が当たった瞬間に消えちゃったりして、傘やワイパー自体が無くなっているんじゃないかという妄想もしていました。
2020年、傘とワイパー、全然ありますね。というか、そのまんまですね。
もしかしたら、形状や機能として完璧なモノなんですかね。
ぼくは、高い傘は買わない派です。無くしちゃうので。
しょっちゅうコンビニでビニール傘を買います。
今までの人生で何百本買っただろう。。。
ビニール傘というモノは素材感など、ずーっと変わらないですね。
「ビニール傘」というネーミングが、ビニールじゃなきゃダメなんだ!と、進化を止めている可能性もありますよね。
なんてことを思っていて、
先日、小雨が降ってきたのでセブンイレブンの傘売り場に行ったら、グッドデザイン賞のロゴが目に飛び込んできました。
ビニール傘で、グッドデザイン賞ってすごいな。
「さびない、つよい。長くつかえる傘」というコピーにも引かれて、購入。
税抜き1,000円と、ビニール傘にしては高いけど、長くつかえるのならまぁいいかと。
オフィスに戻ってその傘をよく見たら、隅から隅までデザインがきれいでした。
気になって調べたら、プロダクトデザイナーの柴田文江さんがデザインしているんですね。
そりゃ、デザイン良いはずですよ、あのオムロンの電子体温計をデザインした人ですからね。
+TIC(プラスチック)は金属を一切使用しないオールプラスチックの新しい傘。強い風でも壊れにくい構造、雨水にさらされても錆びない素材、そして傘として役目を終えた後はリサイクルを意識した構造。 本モデルはコンビニエンスストアを意識したモデル。
この『+TIC LITE (プラスチック ライト)』という傘は、金属を一切使っていなくて、リサイクルを意識して作られているそうで、かなり画期的。
グレーのカラーリングもきれいだし、細部まで機能的なデザインがされていると思いますが、ぼくが特に好きなのは、先端の部分。
普通の傘の先端は細めで尖っていたりしていますが、これは太くて丸い円柱状。
傘を振り回して歩いている人とか見ると子どもの目に当たっちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしちゃうのですが、このデザインにはおそらくそういうこともケアしたやさしさがあって好きです。
この傘以外にも、最近良いな〜と思ったプロダクトが2つあります。
どちらもプレゼントされたモノなのですが、よくよく考えるとその2つとも昔からあって、形状も使い方も変わっていないけど進化している、傘と同じようなプロダクトでした。
1つはフライパンです。
ザ・フライパン!と言えるような、形状と素材です。
でも、よく見ると、フォルムや素材がとっても美しい。デザイン的には、男子が大好きなヤツ!
これは、鋳物ホーロー鍋や電気炊飯器で有名な『バーミキュラ』が出したフライパンなんです。
このフライパンのために開発されたホーロー加工の鉄製フライパンだそうで、そう聞いただけで、凄そうな予感。
このフライパンを実際に使っている方がプレゼントしてくれたのですが、「目玉焼きがすごいんですよ!普通は途中で水を入れてフタをして蒸したりしますけど、このフライパンは油引いて火加減の調整で、水もフタも必要なく完璧な目玉焼きができるんです!」と熱く説明してくれたので、卵好きとしてはものすご〜く興味を持ちました。
フライパンと一緒に説明書&レシピ本が付いていて、それが海外のレシピ本のような素敵なデザインで、それだけで気分が上がります。
基本のレシピ②として「感動の目玉焼き」が出てきました。レシピの2番目が目玉焼きというのは、このフライパンの凄さを伝えやすいメニューということなんでしょうね。
早速作ってみたのですが、いや〜、すごい!
目玉焼きって、黄身が重要に思いますけど、このフライパンで作ると、白身がめちゃくちゃ美味しくできるんです。白身がフワッとして目玉焼きが高級料理になっちゃう。
今まではしょっちゅうフライパンを買いかえて浮気しまくっていましたが、このフライパンは本命になりそうです。
炒飯もパラパラになるそうなので、早く試したい。
料理するためにフライパンがあるというより、このフライパンがあるからいろんな料理をしたくなるというのはすごいですね。
プレゼントされた2つ目は、枕です。
フライパンじゃないですが、枕も数十年、浮気しまくりです。そば殻が良いとか、やっぱりプラスティックチップが良いとか。。。
枕って、本命になかなか出会えないですよね。
このいただいた枕は、カタチは至ってシンプル。中身はどうかというと、、、
透明のワイヤーのようなものが絡み合って、枕のカタチを作っています。キラキラしてきれい。
この枕の名前は「ブレインスリープピロー」。
寝始めの「黄金の90分」が大切出そうで、それを実現してくれるのが「ブレインスリープピロー」とのこと。
OECDの調査によると2018年に日本は世界で一番眠らない国になりました。睡眠には深い睡眠のノンレム睡眠、浅い睡眠のレム睡眠があり、4~5回ほど繰り返されて朝を迎えます。最初のノンレム睡眠は一番深く、「約90分」続きます。本来は6時間以上眠ることが最適ではありますが、睡眠時間を十分に確保できない人は最初の90分のノンレム睡眠を深くすることで睡眠サイクルの質をあげることができます。黄金の90分を生み出し睡眠の質を向上しましょう。
こういう理屈は、確かにそうなんだろうけど、よくわかんなかったりしますが、昨日の夜に実際にこの枕で寝てみて熟睡できて朝スッキリしたので、実感しました。
文字で難しいことを読んで考えるより、やってみなはれ精神ですよね。
通気性がすごーく良いので、枕が熱くならないのが最高でした。そして汗をかかないから枕カバーの臭いも気にならないんじゃないですかね。
サイトのこの図を見て、自分の寝方にピッタリだと思いました。横向きで寝るときは硬めが嬉しい。
この枕は、1週間使うとその人の頭の大きさや形にフィットしてくるそうなので、1週間後に自分だけの枕になるのが楽しみです。
目からウロコポロリ
最新性能をシンプルできれいなデザインで包むことで、まずはデザインに興味を持たせて、使ってもらってその性能を体感させて、世の中に拡がっていく。それが、売れるプロダクトの条件なんでしょうね。
プロダクトは、まずデザインに一目惚れさせると考えながらデザインすると良いのかも。
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