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アズマという男 vol.5 ソーシャル起業物語「カマかけ」

コジマさんNPOの設立時社員なってもらえませんか?できれば理事にもなって欲しいです!地元のことをよく知っている人が仲間に欲しいんです!

そうだねー。
うん。まぁ考えとくわ。

【心の声】
うぁー。絶対やばいわーこの人、典型的な、仏作って魂入れずだなぁ。NPOの目的もはっきりしないし。何をやるかも明確ではないし。まぁボランティア団体にしかならないよ。変わりもんと関わっている人だと思われても嫌だし、暇ないしなぁ〜。…しかし、アズマさん妻と子ども置いて、新潟に移住しようとしてるし。大丈夫か!?ヤバいな〜。




ん〜。よし!




じゃぁ、アズマさん!この地域問題を解決できたら理事になってもいいよ!




え、いいんですか!ありがとうございます!




友人のリンゴ農家から、8月お盆時期まで無農薬の摘果りんご(てきかりんご)が1トンぐらい出るらしいんだけど、その1トンのリンゴをアズマパワーでどうにか、再利用の道をつけて、1トンを売って、はかせることできます?しかも、期限は1週間以内!炎天下ではリンゴはすぐに腐っちゃうらしいのよ!



え、リンゴ?!



新潟県妙高市のとなり町は隣県の長野県信濃町、飯山市、飯綱町、になるんだけど、日本でも有数の信州リンゴの名産地なんだよ。初夏から秋には、あの真っ赤なりんごが獲れる一大産地なんだよ。

はい。そうですよねー。

しかし、その赤い大きなリンゴが秋に出荷される裏では、このお盆までのシーズンにはまだ実が小さい青リンゴの状態で間引きされているリンゴが9割は捨てられている現状を知ってる?

知らないです。

それを「摘果リンゴ」(てきかりんご)と言って、青リンゴの状態でほとんどが廃棄されてるんだよね。リンゴ農家さんは小さな小さなりんごを大きく育てるまでに9割のリンゴを廃棄しなければいけない現実があり嘆いているんだよ〜。


えー。(驚き、涙ぐむアズマ)


今もなお、毎日、手づみで摘果リンゴは木から落とされ、廃棄されているんだよね。何とかなんないかな〜?


はい!私やります!熱
やらせてください!


え。やれる?汗

1週間以内よ!


はい!分かりました!任せてください!熱
これが実現出来れば正にSDGS!

その、かわいそうな、摘果青リンゴちゃんを私の人脈ネットワークで何とかします!絶対何とかします!熱くなってきましたー!ウオー!


【心の声】
摘果リンゴが、素人にどうこう出来るわけない。今まで農家が知恵を絞っても、なかなか6次産業化には結びつかない分野で、近年になり、設備投資できる農家は実験的に青りんごシードルを生産し始めているところはあれど、廃棄数と生産数が合ってなくて、ほとんどが廃棄になり、いいところ豚のエサになっているのが、現状。



タイムリミットが、
1週間しかないし、
素人考えで販路開拓、
再利用の道をつける
解決なんて…
まあ、無理だな…。



アズマさん、じゃあこの件を何とかしてくれたら、NPOの設立に向けて、力になるよー!



コジマさん!お願いします!絶対ですよ!



無理難題を抱えたアズマ!さあ、どうする!?

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