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【シャニマス✖念能力】浅倉透を特質系っていうの、もうやめませんか

皆さんはアイドルたちの念能力について考えたことはありますか?

「念能力」とは、漫画ハンターハンターに登場する概念で、オーラと呼ばれる生命エネルギーを使用することによって発現する特別なチカラのことです。

オーラの性質は以下のとおり六つの系統に分類され、個々人によって適正は様々です。

強化系…ものの持つ働きや力を強くする
変化系…オーラの性質を変える
放出系…オーラを飛ばす
具現化系…オーラを物質化する
操作系…物質や生物を操る
特質系…他に類のない特殊なオーラ


この念能力について、二次創作や二次妄想の一環として行われるのが、もしも架空のキャラクターたちが念能力を習得したら、どの系統に当てはまるのか? どんな能力を発現するのか? といった空想です。

シャニマスにおいても、ツイートやパロディ漫画、実況配信の雑談などで見聞きしたことのある人もいると思います。

中には4thライブに向けた公式のキャストインタビュー動画「Rord to 4th」のサムネイルに「摩美々100%具現化」と表記されているのを見て思わず反応してしまった方もいるかもしれないですね。


二度見しました。

本Noteにおいても、シャニマスに登場するアイドルたちの念について妄想を膨らませていきたいと思います。


それでですね、こんな問題提起型・お気持ち表明系みたいなタイトルを掲げておいて恐縮ですが、浅倉透さんを含め各アイドルたちの系統分け自体には個人的なこだわりがほとんどなくって、系統の分類よりも念能力の具体的な内容をメインに書きつつ、系統についてはあくまで能力をもとに該当しそうなものを当てはめるに留めています。

煽るような書き方をしてすみません。
完全に閲覧数狙いのタイトル詐欺です。
このタイトルで閲覧数稼ごうって目論見もどうなんだという気もしますが…。

また、能力→系統の順番での割り振りは、水見式により自身の系統の適正を把握してから具体的な能力を考案していく本来の念の習得の流れとも逆行するものですが、そちらについてもご容赦いただけますとありがたいです。


さて、前置きが済んだところで早速本題に移りたいと思います。
以下に一覧兼目次を用意しています。
(クッソ長いので)お好きなアイドルやユニットだけでもぜひよろしくお願いします!



※ここから先は(脳内)限定SSRカード「【歌・姫・廻・戦】幽谷霧子」「【過純性BLEACH】西城樹里」などのコミュ内容のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。


空の贈り物フライトチケット】櫻木真乃(具現化系)

鳥類の羽根を具現化する能力です。

手のひらから羽根を生み出したり、触れた生き物に羽を生やすことができます。

相互協力型ジョイントタイプの能力で、他者と手を繋ぐことで能力が強化され、羽根を勢いよく撃ち出して中距離射撃攻撃ができるようになったり、羽根が集まって翼を形成し、飛行能力を得られるようになります。

ユニットメンバーである風野灯織さん、八宮めぐるさんと手を取り合っての発動が基本ですが、手を繋いだ相手が別の人と手を繋ぐことで、より大人数・大規模での発動が可能になります。

櫻木さん単体での使用方法としては、瞬時に大量の羽根を生成しクッションのように衝撃を受け止めたり、空中に羽根を散らせて目くらましにするなど、防御・回避寄りの使い方が主体になりそうです。

櫻木さんは思いつかなそうですが、毒を持った羽根(そういう鳥がいるらしい)を再現することで攻撃したり、相手の口内に手を入れ羽根で埋め尽くすことで窒息を狙う、といった応用も考えられます。

シャニマスにおいて象徴的なモチーフである「羽根」や「翼」を取り入れつつ、イルミネーションスターズの三角形の頂点のひとつとして、風野さんと八宮さんの隣に立つ櫻木さんのポジションをイメージした能力です。
櫻木さんの鳥類に関する知識・雑学を活かした使い方を期待したいですね。

はい。以上でなんとなく雰囲気がお伝えできたかなと思いますが、こんな感じの文章が全員分続いていきます。
ついてきてくださいッ!



君と僕の架け橋チエルアルコ】八宮めぐる(放出系)

自身の名前を呼んだ人のところへ瞬間移動する能力です。

八宮さんが名前を呼ばれたことを認識することと、相手の居場所を把握していることが発動の条件です。
姿の見えない電話相手などに対して能力を使うことはできません。

イルミネの前線役を務め、櫻木さんと風野さんに呼びかけてもらうことで攻撃を回避したり、相手の背後に回ったりが主な使用方法です。

また、能力を発動し、瞬間移動した相手にハグをすることで追加の効果が発動し、八宮さんと相手を結ぶ七色の光の線を発生させます。

虹の光で結ばれている間、八宮さんは相手の位置と呼吸のリズムを把握できるようになります。
位置情報によって死角を補い、呼吸のリズムから攻撃のタイミングを読めるようになるので、発動の条件を満たすことができれば接近戦において非常に大きなアドバンテージを獲得できます。

光はどれだけ離れても途切れることがないので、光を辿って逃げた相手を追跡するのにも使えそうです。

なお、複数人と同時に光の線を結ぶことはできず、別の対象者に能力を発動した場合は古い線が上書きされてしまいます。
平時には連携のために櫻木さんと風野さんのどっちとハグするかものすご~く悩んでそうで可愛いですね。

イベントシナリオStar n dew by meでの「誰かに触れたい気持ちになった時、手を伸ばしてね」「わたしはその手に触れるから」という台詞がすごく印象的だったので、そこに八宮さんの人懐っこさや溌剌さを加えて対人限定の瞬間移動能力を考えてみました。

WING編1回戦の八宮めぐるさんと西城樹里さんの対決で「いくよ、樹里!」「来い! ”めぐる”!」の掛け声に合わせて先手を取ったシーンがめっちゃよかったですね(幻覚)



ふたりの距離の概算スタンドバイミー】風野灯織(特質系)

他者の能力を借用し、使用することができる能力です。

盗賊の極意スキルハンター謝債発行機レンタルポッド奪う人差し指の鎖スチールチェーンなど本家でもお馴染みの能力を借りる(奪う)能力です。

発動条件と制約が多く、ほぼ仲間の能力を借りることに限定されています。

・自身の能力を説明し、能力の使用について相手の了承を得ること
・相手の口から直接能力の説明を受けること
・相手からもらったアイテムを所持していること
・一度に借りられる能力は二つまで
・風野さんが相手の能力を使用中でも、相手が能力を使えなくなることはない(能力を奪うことはできない)

能力の使用方法については、風野さん個人ではなくイルミネでのコンビネーションを想定しています。

①八宮さんか、八宮さんの能力をコピーした風野さんが櫻木さんのところへ瞬間移動する → 手を繋ぎ、櫻木さんの能力を発動し羽根で攻撃

②八宮さんが風野さんのところへ、または八宮さんの能力をコピーした風野さんが八宮さんのところへ瞬間移動する → 手を繋ぎ、コピーした櫻木さんの能力を風野さんが発動し羽根で攻撃

いずれかによって常に相手の背後や側面に回って攻撃することができ、抜群のコンビネーションを発揮します。

位置替えと飛び交う声に相手が混乱したところで、名前を呼ぶのをフェイントとして使うこともできそうです。

「めぐるちゃん!」の呼びかけに合わせて相手が振り向いた先には櫻木さんしかおらず、がら空きになった背後に「単純だけどひっかかっちゃうよね」からの黒閃(※)をキメる八宮さんのシーンがめっちゃよかったですね(幻覚)

※呪術廻戦に出てくるめっちゃ強いパンチ

たとえ離れていてもイルミネのふたりと一緒に戦っている、そんな繋がりを感じられるような能力をイメージしました。

能力名は同名小説からの引用、ルビの方もまんまイベントシナリオの引用となっています。

能力の別案には"うさぎさんがひどい目に遭う絵本の形式で未来をぼんやりと占うことができる予知能力"があったんですが、Pカードのコミュで「占いやおまじないは、大事な決定の指針にしていない(精神的な支えみたいなもの)」という考えを聞いて没になりました。
結果的には今の能力になってよかったなと思います。



以上、イルミネーションスターズの3人でした。
バラバラに出したアイデア同士が思わぬコンボになっててくれたり、3人とも他者の存在を前提とした能力になってるところが共通しているところにらしさを感じたりと、考えててすごく楽しかったです。

続いてアンティーカいきます!



お天道様がみてるノー・ダウト!】月岡恋鐘(強化系)

不公平(非対称)な状況に応じてオーラが増減する能力です。

相手の方が人数が多い、相手だけが一方的に武器を所持しているなど、月岡さんがフェアではない、正々堂々していないと考える行為や状況に反応してオーラが強化される迎撃型カウンタータイプの能力です。

”不意打ち”なんかに対しても発動するほか、自身の能力を明かすことで相手だけが能力を隠しているという状況を作り出して強引に能力を発動させたりもできます。

なお、味方の人数の方が多い状況などでは能力の効果はデバフとして働きます。
このことを利用して、月岡さん自身にデバフがかかったことで味方の接近を察知する、といった使い方もできそうですね。

あえて隙を演じて相手の大振りな一撃を誘ったところで田中摩美々さんが奇襲をかける即席の連携に「失敗したらどうするの~」って言われても「摩美々なら心配なか!」って笑顔で言うし田中さんは髪の毛をぽふぽふします。してました。

アンティーカのエースとしてとにかく頼もしさを感じられるような、そして月岡さんの逆境にも負けない芯の強さを意識したシンプルに強い能力を目指したもので、実際に単純な力比べであれば間違いなく最強候補の一角だと思います。

283プロダクションには”月岡恋鐘さんが放クラ全員を相手に一人で戦って生き残った”という噂話があって、そのことについて黛冬優子さんに聞かれた月岡さんが「凛世はおらんかったけん、全員じゃなかよ?」って全く謙遜になっていない謙遜をして黛さんが(一対四でもジューブン化け物でしょ!)って内心叫んでてほしいです。



幻の蝶ミラージュ・パピヨン】田中摩美々(変化系)

オーラを熱と冷気に変質させる能力です。

能力発動時には赤く燃える羽の蝶と青い結晶羽の蝶を操って戦います。

蝶を相手にぶつけて火傷や凍傷を負わせるといった直接的な攻撃の他に、温度の異なる空気の層を作り、光を屈折させることで蜃気楼を生み出して相手をかく乱します。

また、赤と青(熱と冷気)を混ぜ合わせることで水を発生させ、さらにその水の温度を上下させることにより気体・液体・個体の状態を自由にコントロールすることもできます。
蒸気による目くらまし、氷結による拘束や武器・道具の形成など応用のバリエーションに長けています。

搦め手も交えながら近・中距離で戦える強力な能力ですが、熱や冷気で自分がダメージを受けないよう身の周りに蝶を留めておかなくてはならずオーラの消費量が大きい、味方を巻き込む恐れがあるため乱戦では使いにくいなどの欠点も持ち合わせています。

加えて、生み出される蝶の色は田中さんの精神状態に大きく影響されるという制約を設けているので、心のバランスが乱されると応用力が著しく失われてしまいます。

目の前で白瀬咲耶さんがボロボロにされ、怒りのあまり全身から凄まじい勢いで真っ赤な蝶を吹き出しながら敵に突っ込んでいく田中さんの姿を想像するだけでどうにかなってしまいそうですね。

田中さんのパーソナルなカラーである髪の紫色について、【パープル・ミラージュ】やSTEPのコミュで描かれた内容をイメージしながら考えてみました。
「蝶」はアンティーカの楽曲にしばしば登場するモチーフだったので、それも取り入れられてよかったです。



夢先案内人ビューティフル・ドリーマー】白瀬咲耶(操作系)

魅了した相手に”逆”吊り橋効果を与える能力です。

相手が白瀬さんの振る舞いに対して魅力を感じることで発動し、心の高ぶりを”吊り橋(足場が不安定な場所)に立っているから”だと錯覚させ、一時的に平行感覚を失わせることができます。

念により他者に危害を加えてはならない、破った場合には24時間強制的な絶状態になる、という非常に厳しい誓約を自身に課しているため、バランスを崩した相手が倒れて怪我をしないように支えるまでがワンセットです。

上記の逆吊り橋効果は一例で、魅力を感じさせることをトリガーにして様々な錯覚を起こさせることが能力の本質なので、他にも壁ドンのシチュエーションを再現すれば”背後に壁がある”と錯覚させて動きを封じるといった使い方も可能です。

283プロダクションに所属する以前から芸能活動をしていた白瀬さんは、加入前に念能力を習得しているという想定なので、モデル時代に求められていた「咲耶様」のイメージを強く反映した能力になっています。

アンティーカの一員として過ごした時間や、GRAD、LPのシナリオを通じてそれだけにとどまらない魅力を表現できるようになった今の白瀬さんなら、よりたくさんの形で能力を拡げていってくれるんじゃないかなと思います。



弱水溶性色素アマノジャクシ】三峰結華(具現化系)

オーラに触れた相手に念獣を憑依させ、自身に対する興味・関心を操る能力です。

自身を中心とした範囲内にオーラの雨を降らせ、オーラを浴びた相手に「アマノジャクシ」を取り憑かせます。

アマノジャクシは取り憑いた相手の三峰さんに対する"興味"を食べることで成長し、アマノジャクシによって興味を食べられた相手は三峰さんの存在や行為を認識しづらくなります。

また、充分な量の興味を食べて生体(カエル)となったアマノジャクシは弾け飛んで絶命し、取り憑いていた相手にそれまで溜め込んでいた興味を返します。
これにより、対象者は一転して三峰さんの存在感を強烈に意識するようになります。

視覚的に透明になるわけではありませんが、認識そのものを阻害することによるステルス効果を得られる能力です。

とはいえ相手の目の前で襲い掛かれば当然気づかれますし、そもそも三峰さんのことを警戒している相手には能力の効きも薄まってしまいます。

本領は、月岡さん田中さんとともに前線を張って相手のヘイトを集めることにより、相手の意識のリソースを大きく奪うことができる興味アップ効果です。

「三峰のこと見てくれるのはうれしいけどさあ」

「──よそ見しながら相手できるほど、うちのこがたんエースは甘くないよ」

黒 閃 !! (※)

※呪術廻戦に出てくるめっちゃ強いパンチ

ソロ曲プラスチック・アンブレラの雨と雑踏に溶け込むイメージや、アンティーカの興味操作のギミックを組み合わせた能力にしてみました。
三峰さんは他にも傘やカメラなど、モチーフに選べそうなものが多数あるので色んな能力を思いつけそうですね。

ヘイトを集め、自分ばかりが危険な役回りを引き受ける三峰さんのこの能力を田中さんがマジで嫌っているところにまみみつを見出していきたい。



白衣の天使ホワイトナース】幽谷霧子(強化系)

巻きつけた包帯の働きを強化する能力です。

包帯を巻きつけることで発動し、傷を癒すことができます。
格闘家が腕に巻くバンテージのように、巻きつけた部位を保護する装甲のような役割を持たせることもできます。

包帯そのものを具現化することはできず、幽谷さんがあらかじめ用意したものを使う必要があります。

ほとんど回復や補助に特化したような能力ですが、その他に思いつきそうな使用方法としては、患部を圧迫したり固定する包帯の役割から連想して締め付けや拘束などでしょうか。
とはいえ幽谷さん自身はそういう不穏な使い方しなさそうです。
幽谷さんに限らず、誰かを傷つけることをよしとするような人が基本的にはいないので、どうやってバトルの舞台を整えるか、というところが非常に難しいですね。

能力名にひねりがなくて個人的にあまり気に入ってはいないんですけど、でも一番本家にありそうな温度感のネーミングだなと思ってます。
ハンターハンターの能力名って変に格好つけようとしてないというか、いい意味で肩の力を抜いてる感じがおしゃれでカッコ良いんだなと、今回自分で名付けをやってみて改めて実感しました。



以上、アンティーカの5人でした!
月岡さんを除き、比較的トリッキーな能力の持ち主が多い編成になっています。
月岡さんの突破力に周囲のサポートが加わることによる爆発力を期待したいですね。

お次は放課後クライマックスガールズの皆さんいきます!



果てなきエンドロールアルティメット・スペクタクル】小宮果穂(具現化系)

即興劇を開演し、舞台や衣装、小道具などを具現化する能力です。

自身を含む2名以上をキャストに見立て、大掛かりなごっこ遊びを行います。

配役は小宮さんが自由に割り振ることができ、役に入り込むほどに演者のパフォーマンスが上がっていきます。

また、より劇の主導権を握る者を後押しするように舞台のセットなども姿かたちを変えていきます。

スポットライトやスモーク、音響、ワイヤー、爆発といった演出を盛り込んだド派手なアクションみせてくれそうです。
カードタイトルの「第2形態アーマードタイプ」(ランドセル)や「バブルバスター」といった装備を具現化して戦ったりもできるかもしれません。

ヒーローショーをテーマにしながら、小宮さんの未成熟さや可能性が感じられるようなムラッ気のある能力を目指しました。

はじめはヒーローになり切って”悪役”をやっつける勧善懲悪の舞台を無邪気に思い描いていた小宮さんが、”悪役”の語りを聞き、背景を知っていくことで単純な白と黒で分断できない現実を知り、自分の役(行為)に苦悩するやつを見てみたいですね。

歌まで歌い始めるといよいよ少女歌劇☆レヴュースタアライトすぎるんですが、「使い古された二元論デュアリズム その目を睨んだ────」を歌い上げながらルフォンドゥ・ラメールの衣装を身に纏い攻勢に転じる白瀬さんは絶対様になるはず。

あとは有栖川夏葉さんの敵を討つため自らに”復讐者”の役を与えた舞台を開演とかしてくれるとゾクゾクしますね。

能力名の「果てなき~」は、4thライブで小宮さんが未来の自分に宛てた手紙に書いていた映画のエンドロールのお話からの引用で、エンドロールが終わらないくらいたくさんの人たちとの出会いがあってほしいという願いを込めました。
復讐者がどうのこうの書いていた奴が言うことではない。はい。



豪語の予言者ノストラダムス】有栖川夏葉(操作系)

自身が思い描き、宣言したことを実現する能力です。

脳が無意識に制御しているリミッターを外し、理外のパフォーマンスを発揮することであらゆることを有言実行するプラシーボ効果の究極版のような自対象の操作系能力です。

有栖川さんが心の底からできると確信し、声に出して表明することが能力発動の条件となります。

人間の脳と念という二分野のブラックボックスの可能性を引き出すことにより、どんなことでも実現してしまえるトンデモな能力ですが、有栖川さんは無根拠に空想を信じる人ではないため、実際にできることはある程度限定されると思います。

例えば能力的には”地球を真っ二つに叩き割ること”も可能ですが、有栖川さんはそれを可能だとは考えないでしょうから実現はしない、みたいな感じです。

とはいえ有栖川さんの努力や知識に根付いた自信がそのまま結果に直結する能力ですので、強力な使い手であることは違いありません。

使い方、戦い方については”有栖川さんがどんなことならできると考えるか”を考える手順が挟まるため具体例を想像するのが難しいですが、垂直な壁を駆け上がったり、水上を走るみたいな芸当ならアリでしょうか。

旅客機の墜落事故や落雷での生存事例など、実在するエピソードを引用しながら再現してピンチを切り抜ける、とかはギリギリ現実的なラインかなと思います。

あとは本家でジンが打撃系の能力ならマネできると言っていたように、シンプルな能力を模倣するコピー能力者みたいなこともできなくはない、かも…。

能力があいまいなせいで説明のすべてがフワフワしている能力ですが、こういう能力だからこそ、絶対絶命の危機的状況に一人残ってしんがりを務めながら言う「必ず追いつく」の宣言をするシーンをみたいですね。

アマナピトーだかヒナナピトーの襲撃を受け片腕が使い物にならなくなった有栖川さんが、「いい判断よ 智代子」「そのまま樹里を連れて逃げて」

(それまでは、時間を稼ぐ───!!)

ってダンベルをぐるぐるハンドリングするコマが”視え”ますか?



超舌技巧ゴッドタン】園田智代子(強化系)

食べたものに宿る残留思念を読み解く能力です。

食べ物限定のサイコメトリー能力で、咀嚼回数が多いほどより詳細な情報を、味わう時間が長いほどより遠い過去の情報まで遡って把握することができます。
詳しく調べるために噛めば噛むほど遡れる時間が短くなってしまうジレンマを抱えた能力です。

能力者のチームの中に情報収集特化の非戦闘員がいるやつが大好きなので園田さんに務めてもらいました。

GRADのシナリオでチョコアイドルという自分の武器と真剣に向き合う園田さんが本当に格好良かったので、能力を駆使して敵組織のアジトから単身脱出するエピソードとかがあると嬉しいですね。幻影旅団に捕まってほしい(?)

系統については味覚や嗅覚を極限まで高める能力、という理屈で強化系としましたが、もしかしたら特質系に分類される能力かもしれません。
ビノールト(グリードアイランド編でビスケの髪の毛をモシャモシャしてた人)と似た系統に属してそうです。

この能力の園田さんが有栖川さんの遺留品のお菓子を食べてくれたら絶対楽しいだろうなと思います。
口の中のお菓子が溶けてしまったら本当の本当に有栖川さんとお別れが訪れてしまうことを痛感しつつ、手がかりを見つけるため、有栖川さんの意志を無駄にしないために大粒の涙を流しながら噛みしめてほしいですね。

いざというときのためにお菓子を備えておくことについて、食事という行為を通して自分の死の間際の記憶を園田さんに味あわせてしまってもよいのかと生前の有栖川さんや他のユニットメンバーたちが葛藤してたりするともっと素敵です。



君に届けハートブレイクビーツ】西城樹里(放出系)

声を強力な振動として対象にぶつける能力です。

イベントシナリオ「階段の先の君へ」で西城さんが語っていた「応援してくれる人がさ、どんなに遠くにいても……アタシのことがわかるように」「そういうアイドルにならないとって……」「──思ったんだ」というお話を聞いて、声に関連する能力を考えました。

破壊音波としてぶつけて攻撃するだけでなく、周囲の建物を倒壊させて押し潰したり地形を変えるといった戦い方も可能で、音という防ぎづらい攻撃手段も相まって高威力・広範囲の強力な能力です。

「オペラ歌手の人とかが声でグラスを割るやつあるだろ。あんな感じだよ」「ま、アタシのはあんなかわいいもんじゃねぇけどな!」とか言いながら轟!って空気を震わせてほしいですね。

西城さんは一度完全に心肺停止状態になるんですけど、放クラのみんなが西城さんの名前を呼ぶ声の振動が「死後強まる念」により増幅され、再び心臓を震わせることで三途の川から生還するやつをやってほしいです。



惑もあぜるミス・プラネテス】杜野凛世(変化系)

触れたものに球体関節を取り付け回転させる能力です。

身体に球体関節を生み出し手足の複雑な動きを可能にする、眼球を動かして視野を確保するといった風に、肉体の可動域を拡げることで格闘戦のパフォーマンスを大きく向上させることができます。

また、リーチの長い武器を折り曲げて多節棍のように振り回す、みたいなこともできそうです。

星とか宇宙を連想するような能力を何か考えたいなっていうところから出発して、惑星の公転や自転運動のイメージ連想して行き着いた能力です。

応用が効きそうで能力自体のアイデアはそこそこ気に入っていますが、最初のモチーフから離れすぎてしまってるのと全然杜野さんらしさが表現できておらず…球体関節人形とかだと幽谷さんとかの方がイメージに合いそうですね。

のちに「出会って5秒でバトル」というバトル漫画の中で物体に公転運動と自転運動させる能力が出てくるのを知ってこんな能力をやりたかった…となりました。



以上、放クラの皆さんでした!
具、強、放、操、変とバランスよく散らばった結果になりました。

振り返ってみると4/5が人が死ぬ話でハッスルしてしまいましたがとっても楽しかったです(カス)。
小宮さんが「夏葉さんは生きてます!」って言って西城さんが(お前は 光だ)ってやるゴンキルのパロも見たいですね(カス)。

続いてのユニットは、アルストロメリアです!



久遠性少女症候群カタストロフォビア】大崎甘奈(特質系)

オーラに触れたものの変化を拒否し、状態を固定する能力です。

自身を中心とした範囲内にオーラの花びらを降らせ、スノードームのような空間を作り出します。

オーラに人・物が触れることで能力が発動し、血が流れるのを止めたり、あるいは肉体が傷つくことそのものを防ぎます。銃弾を空中に静止させることも可能です。

攻撃性能を捨てて防御に全振りした能力となっており、奥の手は時間の流れを拒絶し停止させる「止まる時間サイレントスノウ」です。能力バトルの花形、時間停止ですね。

【ゆらゆらアクアリウム】に同名の思い出アピールがあり、そこから時間停止能力を完成系に見据えつつ、WINGやファン感謝祭など初期のシナリオで特に顕著だった、大崎さんの変化に対する恐れや今がずっと続けばいいのに、という心情を反映するように肉付けしていきました。

ボスキャラ向きの能力と精神だと思うので、大崎さんの能力を他のアイドルたちがどうやって攻略するかを色々とシミュレーションすると楽しそうです。

能力名はカタストロフ(破滅)とフォビア(恐怖症)を組み合わせた造語で、病的なニュアンスとフレーズのカッコよさがすごく気に入ってます。



祝砲ハッピートリガー】大崎甜花(具現化系)

銃を具現化し、自身の感情を銃弾として撃ち出す能力です。

銃弾に当たった相手に心の声を届けたり、自分と同じ感情を抱かせることができます。

眠い、面倒くさい、休みたい…という気持ちを相手にも分け与えることでやる気を削いで平和的な解決を狙う、みたいなコミカルな使い方をイメージしていますが、長距離狙撃により相手に気づかれずに感情を植え付けることで疑似的な洗脳なんかもできそうです。
バトロワものだと後半まで生き残りそうな能力ですね。

発射された銃弾は念によって防がれないが、物質を通り抜けることができないという性質を持っています。
衣服を貫通することもできないため、ヘッドショットや肌が露出した部分を狙い撃つエイム力が求められます。

拳銃やライフル銃など状況に合わせて具現化する銃を使い分けることができ、また、銃に合わせて銃弾の形状も変化するのが特徴です。
大崎さんが銃と認識できるものであれば自由に具現化できるので、水鉄砲や霧吹きから液状化した感情(変な日本語)を打ち出すことで相手の不意を突いたりできるかもしれません。

相手の感情を変化させられるため田中さんの能力の弱点を突くことができ、逆に田中さんの能力はオーラから物質(氷の壁)を作り出すことができるため銃弾を防ぐことができるという、お互いが相手の能力に有効な相性関係となっています。

銃弾をガードしながら少しずつ距離を詰めてくる田中さんに対して一撃を当てることができるか?っていうギリギリの対決をみてみたいです。
最後の一撃をヘッドショットに当ててくると大崎さんの腕を信頼した田中さんが極小の氷の盾で防ぎ切ったりしてくれるとアツいですが、だいたいキメラアント編の死亡遊戯ダツDEダーツ戦かもしれない。

LPのシナリオで「頑張れ!」を伝えようとする大崎さんの姿をみて、彼女の言葉や気持ちが届けられるような能力を目指して考えてみました。

能力名については基本的に”本人がどんな命名をするか”というところまで想像して付けてはいないですが(本人の語彙の引き出しの中にはないだろうな〜っていう言葉もちょこちょこ使っているので)、大崎さんがこの能力で銃の発砲音に福音という言葉を当てていたらちょっと素敵だなと思います。



1円オークションプレシャス・シングス】桑山千雪(操作系)

自身の”行動”を出品し、オークションを行う能力です。

桑山さん自身がこの後に行う行動を宣言することで能力が発動し、桑山さんを含めたその場にいる全員で一斉に入札を行います。

入札は”発”によって行われ、最も多くのオーラを消費した者が落札者となります。
なお、入札時に消費したオーラは落札結果に関わらず本人に払い戻されません。

落札後に48時間効果が適用され、桑山さんが落札した場合、桑山さんが宣言して出品した行動に対して、入札参加者は入札時のオーラまでしかオーラを出力することができなくなります。
桑山さんが落札できなかった場合、桑山さんは出品した行動を行うことができなくなります。

仮に桑山さんが「グーでパンチ」を出品し、桑山さん100、相手50のオーラ量で入札したとすると、桑山さんのパンチに対して相手は50を上限としたオーラでしか防御ができなくなり、念能力の攻防において非常に重要な要素であるオーラ量を制限することができる、という能力です。

ややこしそうな説明ですが、ゲンスルーがゴンにやろうとした両手足の同時爆破をイメージしていただくと伝わりやすいかなと思います。
落札に成功すればオーラの差分のダメージを与えられる状況を作り出せるので、相手のガードの上からガンガンダメージを通せるようになります。

また、出品する行動は細かく指定することが可能で、上記の例だと「グーでパンチ」が相手に落札されて禁止された状況でも「パーでビンタ」はできますし、新たに出品も可能です。
逆に「攻撃」「防御」といった抽象的な表現を使えば、行動が封じられるリスクが大きい代わりに落札できたときのリターンも大きくなります。

入札時のオーラは本人に払い戻されないため、入札にオーラを注ぎ込みすぎて落札後にオーラ切れを起こしてしまうことがないようリソース配分も重要となってきます。

シナリオの内容に沿うものではないですが、桑山さんのGRADに出てきたネットオークションをモチーフにした能力です。桑山さんのGRADいいよね…。
桑山さんの優しいお姉さんですよ~っていうガワの中に「ギラつく」と評されるような気概を秘めているギャップが好きなので、したたかに戦ってほしいと思います。

月岡さんの能力に対しては抜群の相性を誇り、落札によって月岡さんの圧倒的なオーラ量を制限し、さらに落札できなかった場合でも桑山さんが一方的に特定の行動を封じられている状況に反応して月岡さん自身の能力でデバフがかかるため、どちらに転んでも強みを潰すことが可能です。

最後にもうひとつだけ、リソース管理と駆け引きが面白いバトルを演出してくれそうな能力ではありますが、個人的な肝はそこではなく、桑山さんの行動が完全に受け入れられているときに成立する最低価格での落札だと思っていて。

大崎甘奈さんを突破し救ったファン感謝祭編の最終話、「今から甘奈ちゃんと甜花ちゃんのこと、ぎゅってしていい?」という桑山さんの”出品”に対して、顔を見合わせた大崎姉妹がふっと笑って念を解き、1円分のオーラだけで落札しふたりに抱きつく桑山さんの1枚絵に画面が切り替わって「束ねては 送るひとひら」「「「Anniversary」」」が流れるやつなんですよね。
MAPPAさん。これでアニメ化お願いします。



はい。というわけでアルストロメリアのお三方でした。
大崎甜花さんと桑山さんはなかなか能力が思いつかなかったふたりですが、シナリオやコミュを読み進めていく中で少しずつ肉付けしていく作業がすごく楽しかったです。

続いてストレイライト!よろしくお願いします!



未確認飛行少女アストロガール】芹沢あさひ(変化系)

オーラを風に変換して操る能力です。

全身から吹き出す風を推進力にした急加速・急発進により相手の懐に飛び込んで接近戦に持ち込むインファイターです。
飛行、跳躍、滞空、滑空といった空中でのアクションを織り交ぜることで、より立体的な動きを実現することができます。

アクションの強化・補助をメインに使いつつ、空気の塊を撃ち出したり突風で吹き飛ばした物をぶつけるといった中距離での攻撃や、風の流れを読み取り索敵や相手の動きを察知するなど、発想次第で幅広い使い方ができそうです。

芹沢あさひさんの能力については、シナリオやコミュの内容をもとにしたイメージではなく、何にもとらわれずに自由であってほしいという自分の願望をねじ込んだものになっています。

なので必ずしも風じゃなくたって、音でも光でもいいし、強化系でも、特質系でもかまいません。

あさひがやりたいことをやれる、行きたいところに行ける、そのための手助けになってほしいって思うよ。


みたい芹沢さんのバトルシーンは、ユニット内でバチバチやり合ってほしいので呪いのオーブに魅入られた芹沢さんを黛さんと和泉愛依さんが連れ戻しに来る芹沢あさひ奪還編で激突してほしいですね。

「無駄っすよ。ふたりの瞬歩ステップなら全部知ってるっす」と、レッスン室の景色を回想しながら一瞬で黛さん和泉さんの背後に芹沢さんが回り込んだ次のコマで即座に背後を取り返した黛さんが「奇遇ね。ふゆたちも同じこと言おうとしたトコロよ」って啖呵を切ったり、その下に

THE iDOLM@STER
SHINYCOLORS 283.
Destined Rival

ってオシャレサブタイトルが出てきたりしてほしい。



それにしても呪いのオーブが公式で出てくるアイドルコンテンツ、何?



月の裏側アンリバーシブル】黛冬優子(変化系)

触れたものに極性を与え、引力と斥力を発生させる能力です。

左手で触れたものにS極、右手で触れたものにN極をそれぞれ付与することができます。
能力を発動すると黛さん自身もいずれかの極性を持ち、黛さんを中心に引っ張る力と遠ざける力がそれぞれ発生します。

また、両手のひらを合わせることで黛さん自身の極性を切り替えることができ、自身と相手に作用する力を交互に使い分けながらヒットアンドアウェイで戦うトリッキーな能力です。

「ノージャンル・グラヴィティ」「ハジク・ヒキアウ」などのコミュタイトルから連想した物体間(あるいは人と人)に働く力をベースに、「ふゆ」としてファンを魅了しつつも、決して裏側の「冬優子」には踏み込ませない。そんな黛さんのアイドルとしての在り方を盛り込んだ能力と命名にしました。

相手の手のひらで触れられることが能力の解除条件(誓約)に設定されていて、そこにも絶対に触れさせてなんかやんないんだから、という黛さんの覚悟が込められています。

ソロ曲シリーズでの黛さんはTeam.Sol所属なので、太陽の要素も含めた能力名の別案に【月と太陽の恋歌マグネティックロマンス】がありました。こちらもけっこう気に入ってます。

黛さんのバトルシーンは月岡さんとの一戦が個人的なベストバウト候補のひとつです。

引っ張る力を月岡さんが体幹の強さとふんばりだけで耐え、逆に引き寄せられて宙に浮かされた黛さんが攻撃を受けてしまう!という直前で極性をスイッチ、作用する力の方向が逆転した反動で月岡さんが態勢を崩した隙を突いてのラッシュラッシュラッシュ!と流れるように能力をお披露目する展開がすごく鮮やかでした。

黛さんはオーラの総量が少ないけど能力を巧みに駆使して戦うオタクが絶対好きなタイプの能力者だと嬉しいですね。



交差する世界フリップ・コイン】和泉愛依(具現化系)

影を実体化し、質量を与える能力です。

触れた生物の影に質量を与え、本体に負荷をかけることができます。
質量は影の面積に応じて大きくなり、相手の頭上に物を投げて影を大きくしたり、ビル影などの下に移動させてから能力を発動させることでより大きな負荷をかけられます。

また、質量を与えられた影同士は互いに干渉し合うことが可能になり、相手の影に自分の影が攻撃することで本体にもダメージを与えられるようになります。
和泉さんの蹴りを避けた…と思いきや影の方に当てるのが本命だった、みたいな戦い方ができそうです。

影を生み出すための光源が必要不可欠なため、天候や照明など環境が大きな影響力を持っているところに応用や攻略のポイントがありそうですね。

和泉さんの能力を考えるにあたっては、「うち」と「あたし」という一人称の使い分けにみられるような、和泉さん自身とステージ上での和泉さんの二人が一緒に戦えるような能力を目指しました。

といってもカストロ(天空闘技場でヒソカにやられた人)のダブルの能力のように分身を作る具現化系の能力と分身を操る操作系の能力を両立するのは難しいため、自身から生まれてかつ切り分けることのできないものとして影をモチーフにしています。

影に質量(実体)を与え、その重みを背負う、というところに、偶像であるステージ上の”あたし”のことを大事にする和泉さんの気持ちが表現できているといいなと思います。

また芹沢あさひ奪還編の話をするんですが、黛さんの能力を警戒し、徹底して距離を取る立ち回りの芹沢さんに対して、実体化させた黛さんの影が芹沢さんの影にタッチすることで能力の発動条件を満たす連携プレーが決め手となる展開がとても熱かったですね。

芹沢あさひさんが283プロダクションを脱退しかける、というシリアスなシナリオでありながら、「撮影の時間までには戻るわよ」「冬優子ちゃんと一緒にあさひちゃん迎えに行ってた!」など日常の延長線上のようなめいふゆの台詞回しも最高でした。



以上、ストレイライトの三人でした。
やっぱり少年漫画のシチュエーションが特に似合うユニットですね。
全部”ある”みたいなテンションで妄想エピソードを書きすぎてだんだん本当に連載されてる気がしてきました。病気。

続いてノクチルいきます。
トップバッターは浅倉透さん! 頑張ります。



9月1日ライフ・ゴーズ・オン】浅倉透(具現化系)

念空間を創造し、自身と他者を閉じ込める能力です。

能力発動時に浅倉さんが設定した時間が経過するまで念空間から脱出することはできず、残りの滞在時間は各人の頭上にタイマーで表示されます。

空間内では時間の流れに特殊な法則が定められており、1秒間が本人の心拍数と連動しています。
それぞれで時間の流れるスピードが異なるため、心拍数が上がるほど他者よりも相対的に速く動くことができるようになります。

ジャングルジムや海のイメージのような、浅倉さんの内面にある心象風景が表出するような能力を目標に、念空間を創造する具現化系の能力を考えてみました。

ずっと続くと思われたジャングルジムを登り始めたWINGのシナリオから、停滞した時間が動き出す感覚をイメージして時間の流れに関連するルールを思いつき、GRADでの心臓の話を受けて心拍数との連動に決まりました。


能力名の9月1日は夏休みの終わりとその続きを意図したものです。


息を切らし、心臓を強く脈打たせ、圧倒的なスピードで短期決戦を仕掛けるのが主なスタイルですが、念空間に閉じ込めることそのものに着目して、集団戦からターゲットを切り離すような使い方や、時間の流れが異なることに着目して修業パートに活用したりもできそうです。

浅倉さんが念空間内で死亡した場合に能力が解除されるのか、「死後強まる念」により脱出が不可能になるのかは不明です。

浅倉さん以外の者が死亡した場合は、脈拍が停止するため肉体の時間が経過しなくなり、死亡時の状態が保存されたまま念空間内に取り残されることになります。

絶命した樋口さんに「帰ろう、樋口」と呼びかけながら心臓マッサージを繰り返すも浅倉さんの呼吸が早くなるばかりでもう二度とふたりの時間が重ならないところを想像しただけでどうにかなってしまいそうですね。

能力の相性が良い相手は大崎甘奈さんです。
時間の流れを停止させる能力の効果に対して、時間の流れるルールそのものを上書きすることで無効化が可能なため、大崎さん突破のキーマンとなります。

「SPEC」という超能力犯罪に立ち向かう警察の活動を描いたサスペンスドラマの中で時間停止のような能力者を捕まえるエピソードがあるんですけど、全てが静止したはずの世界で主人公がニヤリと笑ってエンディングに突入する、っていうめちゃくちゃ恰好良い演出があり、それを浅倉さんにもやってほしいなと思います。

大崎甘奈さんがトドメを指すために近づいたところで浅倉さんの口角がゆっくりと上がってdye the skyのイントロが流れ始め、戸惑いでいっぱいになった大崎さんの表情から暗転して歌い出しとエンドロールが始まるやつでお願いします。MAPPAさん。



真実の色はライアールージュ】樋口円香(放出系)

言葉を聞いた者を物理的に傷付ける能力です。

樋口さんの発言を聞き、心を揺さぶられることで発動し、刃物で切りつけたような裂傷を発生させます。
ショックを受ける、悲しい気持ちになるといったネガティブな反応だけでなく、怒りや感動といった心の動き全般に対して、敵味方を問わず発動します。

樋口さん本人も例外ではなく、能力使用時には口内をズタズタにしながら血を零すはめになります。口紅みたいで綺麗ですね。

また、メッセージを書き込んだ(あるいは彫った)武器で相手を攻撃することで、言葉の力を流し込むことでさらにダメージを与えることもできます。

「untitle」や【ギンコ・ビローバ】の「噤む」などのコミュで特に印象的だった言葉にすること/しないことにすごく重きを置いている様子から、言葉に関する能力、特に言葉を発することをためらわれるような能力を考えてみました。

敵味方どころか自分自身も巻き込んで無差別・フルオートで発動するため非常に取り回しが悪く、頻繁に「本当に使いづらい…」とぼやいては福丸小糸さんと市川雛菜さんに(な、なんでそんな能力に……)「なんでそんな能力にしたの〜?」ってツッコまれててほしいですね。

何気ない一言で市川さんを傷つけてしまい、傷つけてしまったことにショックを受け樋口さんも血を吐くまどひなチェッカーとしての可能性にも思いを馳せていきたい。

見てみたいバトルシーンは西城さんとのマッチアップです。
同じ声に関する能力を持ちながら、遠くにいる人にも届けたいと誓う西城さんと、かつてファン感謝祭のシナリオラストで誰かのために歌っていないと独白していた樋口さんの対比が面白そうです。

勝負が決した後、西城さんがかける労いの言葉は能力を発動していなくても樋口さんの心に響くし、逆に皮肉っぽく返す樋口さんの言葉が本心からのものでないと分かってる西城さんには傷がつかなくて(本当に、かなわない──)みたいな独白で終わるやつだとグーかなと思います。



やがて月に至るラビット・ブーツ】福丸小糸(放出系)

足あとに衝撃を発生させる能力です。

自身が足で踏んだ場所に足あとをマーキングすることで、そのときの衝撃をもう一度だけ好きなタイミングで再現することができます。

単純に足技(蹴りや踏みつけ)が2回ヒットするようになるのに加え、空中で発動することで相手に避けられた蹴りの威力を時間差でもう一発生させたり、自分の足もとに発生させた衝撃を反発力にすることで空中を歩いたり飛び跳ねることもできます。

能力発動のためには福丸さん自身がどこに足あとを残したかを記憶している必要があります。

ガシャ画面に添えられていた「翼があればきっと──あの空でも息ができる」というフレーズや、衣装ポエムの「スタッカート。明日もし羽が生えたら」などで綴られている空へ向けられた視線が印象的だったので、それをスタート地点に能力を考えてみました。

WINGのシナリオで福丸さんが「きっと無駄なことなんてなかったんだって……」と、自分のこれまでを肯定できたように、福丸さん自身の歩みが彼女を高いところに運んでいってあげてほしいなと思います。



砂糖漬けの火薬トロトロニトロ】市川雛菜(変化系)

オーラに甘い蜜と爆薬の性質を持たせる能力です。

市川さんの体液に触れさせることで発動の条件を満たし、三つの効果を付与します。

・オーラの貸与による身体能力の強化
・ストレス性の爆弾の設置
・市川さんに対する好感度の上昇

オーラを貸し付け対象者を強化する代わりに、体液が付着した部分に爆弾を取り付けます。
爆弾は本人のストレスが一定値を越えた瞬間に爆発し、身体を欠損させる程度のダメージを与えます。

また、貸与したオーラは市川さんに対する好意を抱かせる蜜としても機能し、市川さんと敵対すること、傷つけることそのものにストレスを感じるようになり、爆発のリスクを高めるとともに、市川さんのお願いごとを叶えたい、という気持ちを芽生えさせます。
精神力の弱い相手や念に耐性のない一般人であればそのまま命令に従わせることも可能です。

系統こそ変化系としていますが、実際の効果としては強化系、操作系の能力との複合技となっています。

オーラの総量に恵まれている人なら適正のある系統に特化するセオリーを無視できないか?という思いつきから、市川さんには欲張って複数系統の効果を組み合わせてもらいました。
「雛菜ちょっとぐらいメモリの無駄遣いしててもかわいいからいいか~」って言っててほしい。

なお、爆弾には三通りの解除条件が設けられています。

①本人が強く望むことを実現し、幸福を感じる
②貸与されたオーラと同量のオーラで市川さんに攻撃を行い、オーラを返済する
③市川さんが能力の一斉解除を行う

①と③では貸し付けたオーラを回収することができず、タダ貸しとなります。
また、制約として「働きアリの法則」が組み込まれており、二割の確率で爆弾と好感度上昇の効果は不発となり、同様にタダ貸しとなってしまうリスクがあります。

その他、能力の支配下に置かれている対象者は、市川さんの命令を一つ行うと達成感により①の条件を満たし能力が解除されてしまうため、再度命令をするためには能力のかけ直しが必要となります。

体液に触れさせるという条件がやや厳しめなので、返り血を浴びせることによるカウンターでの発動を狙うのがメインになると思いますが、爆発のリスク付きのバフと捉えて味方に使うこともできそうです。

World Codeのお話の中で爆弾魔をやっていた市川さんがすごく好きなのでパーソナリティーやシナリオの内容度外視で爆破属性の能力を持ってもらいました。

戦闘前におもむろにキスしまくる風紀の乱れたノクチルもみてみたいですね。豚でスマン!



はい。以上ノクチルでした。
こんなタイトルにしたせいで浅倉さんの能力のハードルが自分の中で勝手に上がったところに諸刃の剣を感じました。
LPや天檻をふまえて再考するとまた違った能力になるかもしれないなと思います。

ラスト!シーズと斑鳩ルカさんです!



咎の女王イバラティアラ】七草にちか(変化系)

オーラを荊に変え、身体に巻き付ける能力です。

手足を荊で覆うことで攻撃力を上げたり、相手の攻撃から身を守る鎧としての役割が想定されますが、荊のトゲは衝撃によって七草さん自身にも食い込むため、能力の発動には常に自傷の痛みが伴います。

荊は血液を吸うことによってさらに大きく成長し、一定量の血を蓄えると第二形態へ移行。目元より上が荊によって覆い隠され、頭上に真っ赤な花を咲かせた姿へと変貌します。

通常時は身体に巻き付けるだけだったのが、手元から離れたところまでリーチを伸ばせるようになり、また、形状もある程度自由に変化させられるようになります。
ワイヤーアクションのように機動性を向上させたり、武器を成形するなど応用の幅が広がります。

【真っ黒ハムうさぎ】のコミュでシャニPが言及していた、他者へ発した言葉によって自分自身がダメージを受けてしまう七草さんの攻撃性をイメージした能力を考えてみました。

どう考えても七草さんを幸せにしてくれる能力ではないので、今後のシナリオを読み進めていく中で改良、再考していきたいと思います。早くGRADを実装してください。

実装されるみたいです。あと数日で没ネタになりそう。
現行の案とは別にもうひとつ、【裸足の舞踏会シンデレラグレイ】という別案があったんですが、後日しれっとそっちに差し変わってるかもしれません。

みてみたいバトルは、七草さんがステージに懸ける執念を見込んで、小宮さんの"舞台"上で主役の座を巡る戦いを繰り広げてほしいと思います。
七草さんの精神を反映して生み出される「奈落」、絶対ホラーじゃん最高の気持ち。



幽体力学ゴーストルール】緋田美琴(放出系)

念空間と現実世界を行き来する能力です。

能力を発動すると念空間に移動し、解除することで現実世界に戻ってきます。
念空間内と現実世界の位置情報は連動しており、念空間で移動した場合は現実世界に戻ったときの出現位置も変化します。

相手の攻撃を念空間に飛んで回避し、背後から現れて攻撃、といった戦い方が可能です。

念空間を作り出す浅倉さんを具現化系としましたが、緋田さんの場合は念空間を作り出すことそのものよりも現実世界と念空間を繋げること(行き来すること)を主とした能力、ということで放出系としています。

緋田さんはおそらくあまりオーラが多い方ではないんですが、念空間の作成のためのオーラを賄うためにいくつか制約、制限を設けています。

・念空間は緋田さんの認識と記憶をもとに再現され、再現されている範囲より外には出ることができない
・念空間内で呼吸することができない
・現実世界に戻る際に緋田さんの身体と他の物体が重なった場合、重なった部分の肉体は念空間内に取り残される
・他者を念空間に連れていくことはできない

WINGで緋田さんが語ったレッスン場の風景のような、緋田さんしか存在せず誰からも見つけられない孤独な空間をイメージした能力になっています。
念空間内で呼吸ができない制約も、緋田さんにとってのレッスン場が息を休める場所ではないことを意識したものです。

そんなレッスン場の記憶の中にWINGのシナリオを通してシャニPが映り込むようになったこと、その姿を認め、応援してほしい、名前を呼んでほしいと求めたことは緋田さんにとって非常に大きな変化だと考えているんですが、白瀬さん同様に283プロダクション加入前に習得した能力、という想定でWINGの物語を極力含まないようにしています。

現実世界に戻った瞬間肉体が抉れるかもしれないリスクに晒されながら、それでも敵のすぐ側数センチのところに飛び出していく姿に相方と元相方の人は毎回胃を痛めてそうですね。



愛すべき隣人ラブユアエネミー】斑鳩ルカ(強化系)

対象者の共感する力を強める能力です。

自分自身に能力を使用し、他者への共感を強めることで、思考を読み行動を予測したり息を合わせた連携を可能にします。

また、他者に能力を使用し、斑鳩ルカさんに強く共感させることで、斑鳩さんが感じている精神的・肉体的苦痛を味わわせることも可能です。

斑鳩さんのストレス、苦痛は刺すような痛みとなって相手に伝わるため、前触れなく突然全身を痛みに貫かれたところに襲いかかられると即座に対応するのは不可能に近く、初見殺しの性能が非常に高い能力です。

死滅回遊編では聖蹟桜ヶ丘コロニーに参戦し、多数の283プロのアイドルを単騎で相手取り猛威を振るいました。

1の共感を100にする能力であって0を100にすることはできないので、斑鳩さんが理解・共感できない相手や、逆に斑鳩さんに対して共感をしていない相手には効果が発揮されません。

出現位置とタイミングを高い精度で予測することができるため、緋田さんの能力に対しては味方としても敵としても抜群の相性の良さを発揮しますが、もしも能力が発動しなかったときに前述のとおり自分が緋田さんの理解者ではない、あるいは緋田さんが自分に何の共感も抱いていない事実を突き付けられることを恐れ、緋田さんとの対面時には能力の使用を控えます。かわいいですね。

一方で七草さんの能力に対してはあまり相性が良くなさそうです。
荊のトゲが刺さる痛みに深く共感をすれば斑鳩さんもダメージを受けてしまいます。

正直なところ斑鳩さんの能力を想像するには全然情報が足りてない状況ですが、彼女がめちゃくちゃに良い人なことは疑いようがないので、素直でシンプルな能力が一転してエグい使われ方をするところに屈折を感じられたらいいなと思います。



以上、シーズとカミサマでした!
斑鳩さんの能力が緋田さんに相性抜群で七草さんにはあんまりよくないの、偶然の産物ですが個人的にかなりしっくり来ています。
「いばらの冠」とか「汝の隣人を愛せよ」のように、緋田さんの能力やネーミングにも聖書にまつわる要素を入れられるともう少し統一感が出せたかなと思います。




おわりに

ということでシャニマスアイドルたちの念能力妄想でした。
読解でも考察でもなければ二次創作でもないひたすら妄をぶち撒けただけの散文でしたが、ここまでお読みいただいた方がいましたら本当にありがたいです。少しでも楽しんでいただけていたらもっと幸いです。

まとめると以下のような分類になりました。


完成!

系統の分類にはこだわりがない、というお話を冒頭でしましたが、いざこうして画像ができあがったのをみるとテンション上がります。
直接的に他者の行動を操るような能力を使う人があまりいなさそうだな、というのを念頭にアイデア出しをやっていたので、操作系が比較的少人数となったところが個人的なポイントです。
この能力だったら系統はこっちじゃない? みたいな振り分けの間違いがもしかしたらあるかもしれませんが、ひとまずはこちらで完成としたいと思います。

一人は除念師を入れたかったなとか、もっとパーソナルな部分や楽曲の歌詞にも踏み込んだ内容の能力にできなかっただろうか、といった反省点もたくさんありますが、一方でこれだ!と確信するような能力やネーミングを思いつく瞬間も何度かあり、悩ましくも本当に楽しい作業でした。
個人的には黛冬優子さんの能力がお気に入りです。

とはいえまだまだ”正解”には程遠い内容だと思っているので、今後もシャニマスをプレイしていく傍らでアップデートを重ねていきたいです。


最後に、今回なぜこんな文章を公開しようと思ったのか犯行動機について。

もちろん最高に格好良い能力を思いついたから見てくれっていう気持ちが第一にあったのは間違いないですが、それと同じくらい、他の人が考えるアイデアをもっと聞いてみたいと思ったことがきっかけでもありました。

総勢26人分の脳内設定を陳列するような恥ずかしいオタクに比べたら一人二人分書くのなんて全然普通だよな……と羞恥心をバグらせた方が妄想を垂れ流してくれるようになったらすごく嬉しいですし、インターネットのどこかでお目にかかるときを心待ちにしています。

みんなも絶対やってみてくれよな!


ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました!




恥知らずの友人氏も考えてくれてます。


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