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一棟貸しの宿としての役割

2020年の8月半ばにオープンしているので、ドミトリー形式ではなく一棟貸し形式でこれまで運営をしてきました。


一般的には「他の宿泊客と会うことがなく自分たちだけで使えて感染リスクが低い」と言われていますが、何組ものお客さんを見るうちに、別の重要な役割を感じるようになりました。

簡単にいうと集合場所としての役割です。
まち宿AETEの場合いつも交流のあるメンバーで訪れるというよりは、なかなか会うことができなくなったメンバーで利用される方が実は多いです。

各地に進学した大学生が高校時代に仲の良かったメンバーと集まったり、就職を機になかなか交流の取れなくなった同じサークルだったメンバーで集まったり。

こういう方は決まって同じ言葉を口にします。

「香川って何かありますか?何も予定立ててなくて」

正直初めは泊まる場所以外何も決めてない方たちにびっくりしていたんですが、大事なのは久しぶりに会って最近のお互いの話をしたり、昔のことを思い出したりする中で共有される時間なんだということに気がつきました。

これまでは、久しぶりに集まって飲むことで生まれていた時間を今は一棟貸しの宿が守っているのではないかと思っています。


オンラインで人と話すことが当たり前になった今でも、久しぶりに話したいと言い出すことは照れ臭かったりします。


そんな中で、「〇〇のメンバーでここ泊まりに行かない?」ということが誰かの言い訳になって、こんな状況でも久しぶりに大切な時間を共有するための集合場所となることを目指していきたいと思います。


宿の運営を通じての気づきも今後は書いていければなと思っているので良かったら読んでいただけるとありがたいです。

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