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「スキル獲得の脳科学的アプローチ」⑥ 全てはWhy?から


はじめに

この「スキル獲得の脳科学的アプローチ」のシリーズも既に6回目。
①〜⑤についてはリンクを記事の一番下に並べておきますので、まだの方はそちらも併せてお読みください。

ここまでで

・人は人独自の脳のシステムを持っており、他の動物と比べても後天的に身につけるスキルの割合が非常に高い
・人の脳のシステムを利用してスキルの獲得をするなら「前頭前野」をフル活用する。
・「前頭前野」を仏活用するなら「言語化」が重要
・物事を言語化するなら、まず定義づける
・その物事が必要な理由は「「効果」目的」があるから→それがないなら「獲得する」必要も「言語化する」必要もない

という流れでnoteを書き進めています。

ここからこの記事の本題です。

全てはWyh?から始まる

これまでの2回のnoteではこの「エクササイズシート」を例に挙げて「言語化」について書いてきました。

まずは1.定義
そして2.効果,目的

ここまでが明確になって初めて「エクササイズ動作」=方法が決まるのです。

例えば上記の「ケトルベルスイング」
このシートではその効果・目的について

  • ヒンジの伸長反射の強化

  • 股関節周辺部の筋強化

  • ポステリアチェーンの強化

  • コアの安定性の強化代謝能力の強化

と書きましたが、これは優先順位になっています。
つまり最重要なのは・ヒンジの伸長反射の強化です。

その「最重要に狙うべき効果、目的」を達成するためどのように動けば良いのかから次の「動作」=「方法」が割り出され、それをさらに実行に移すために「注意点」「よくある誤り」「矯正」=「解決方法」が決まり、それを文章化するという流れができるのです。

Howから初めていませんか?

運動動作の習得はもちろんですが、目の前のビジネスでも、日常作業でも、何か「スキルの習得」をしようとする時、「どうやれば良いのか?」=Howを明確にし、それを実行することは素晴らしいことです。

しかしそのHowがWhy?から導き出されたものでないとすれば・・・

ただ実際にはHowが一人歩きする場合が多いようです。
・結果をもたらさないやり方にこだわる
・以前からのやり方に固執する
・やり方に問題があるのをわかっているのに改善しない
・そのやり方を決めた「上」に忖度して変えない
これこそ「形骸化」

でもこんなの日常茶飯事ですよね、この社会は。

だからスキルが身につかない

人は内心で
「これ、ちがうよなぁ」
「なぜこれをやらなきゃいけないの?」
「とりあえずやらなきゃいけないことだからやっておけばいいか」
と感じていると脳内では盛大に「DMN デフォルトモードネットワーク」が発動し、集中したり深く考察するための脳のリソースは盛大に奪われます。

その状態ではどんなに言語化してもその内容すら頭に入らない。
つまり「言語化する」と言う方法論も形骸化し、実践性=実戦性は失われてしますのです。

だから「全てはWyh?から始まる」のです

「スキルの習得」はもちろんですが
・創造性
・社会性
・作業の効率性
・ストレス耐性
などの日々求められる能力を最大化するために最も需要なのは??
それは脳の働きを最大化することです。

そのためにも

「全てはWhy?から始める」

そのWhy ?の精度を高めるためにも「文章化」しましょう!と言うお話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
まだ続きますので少しでも気になる方は「フォロー」をお願いいたします。

それではまた!


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