その日はポンコツだった

少し前に実家に帰りました
身内に係る所用を片付けるため…と言ったら聞こえはいいのですが、ながながと先延ばしていた厄介ごとに期限が迫ってきたので、いよいよ重い腰を上げたというのが真実です

いろいろとお金のかかる準備もありまして、こちらもずるずると、結局直前になるまで動かず…で、期日が迫ってようやっと手を出したという感じ。ダメですねぇ
でも厄介ごとはやっぱり、面倒くさい作業でしかないのです

覚悟を決めて、万全の態勢で向かいましたが、結局説明だけを聞いて帰ってくることになったのでした。情けない話ですが、今はなんでもｗｅｂなんだなぁと改めて・・・・でもこれって、お年寄りには無理な作業で、そうなるともっとお金がかかることになるんですよね。世の中うまいことできてるんだなぁなんて、皮肉のひとつも言いたくなる

別に手書きでもいいじゃない
いや、手書きでもいいんだけれど、なんていうか、便利のようで不便みたいな仕様がもどかしい。そのために専門職があるんだろうけれど、それが親切とは限らないんだよね…専門家に頼むということは、つまりは有料なわけで、そこはやっぱり端折りたい！
そして、お年寄りがお金持ちとは限らない。けれどお年寄りは、頑張っちゃうんですよ。そういう頑張りを手助けできる世の中ではなくなってきたということなのかしら？ いろいろ難しい

まぁ、とどのつまりがお役所仕事です
書類は全部用意出来ていて、現地でなんとかできると思っていたら、現地にはなんの用意もなくて「ホームページから」なんチャラかんチャラと説明を受けただけになり、結局妹の家に帰ってパソコンを開く始末です
またその、必要な場所にたどりつくまでが時間がかかり、専門用語というか、メニューというか、とにかく欲しい場所に結びつかずに四苦八苦で、見つけてみれば「なぁ～んだ」なんだけれどね
しかも、すべてにひな形があるわけではなく、一から自分で作成するものもあり、やっぱり帰って良かったな…という

とりあえず役に立ってよかった
こんなわたしでも、できることはあるんだな

なんだろう、その日のわたしはとてもうっかりさんで、今まで手放したことのないスマートフォンを叔母の家に忘れてきたり、ついさっきまで掴んでいたハンカチがとんでもないところに置いてあったり、目の前にあるものをないという…とにかくポンコツだった
だから、パソコン作業も不備ばかりになるかと心配しましたが、なんとかやり遂げ、もう一度出掛けて行って細かくチェックしてもらって「あとは提出するだけ」というところまでこぎつけた
思っていたほどお金もかからずに済むことになり、ほくほくとしてその日は「１００点だったな」なんて、妹とふたりで笑って帰ってきた

達成感でいっぱいのわたしは、もう「おわった～」って叫べるほど清々しい気分で帰路に就いたわけですが、翌日、ぼーっとしていたら気づいたことがあって…
折角いただいたお土産を全部、妹の家に置いてきてしまったみたいで、なんだか落ち込んだ
しかも、やっと見つけたハンカチも、なぜか妹の家に置き忘れ、姪っ子に「また忘れてるね」と言われてしまう始末で、なんだか本当にその日のわたしはポンコツだったと反省
そうなると、達成感で仕上げたと思い込んでいる「１００点」の仕事も、もしかしたら不備があるのではないかと不安になり・・・・

あちらを立てればこちらが立たず…ではないけれど、わたしの数々の忘れ物は「１００点」に影響のないことだけを祈るばかりです

ずっと気がかりだったことがあり、でもそれを全部収まりよく仕上げたと思っていただけに、ポンコツ加減がそれを台無しにした…そんな日
バケツに穴があいていたんだなと思うことにする